八ヶ岳 権現岳(2715m)
2015年 6月 1日 曇のち晴
<山行目的>
八ヶ岳で展望と花を楽しむ。
<ルート>
天女山〜三ツ頭〜権現岳〜ギボシ ピストン
<メンバー>
L:達也W SL:良子I 車:哲哉S 会計:健志郎N 記録:優子S
<記録>
4:00 阿久比町役場臨時P発
7:05 天女山P着
7:20 登山口発、天の河原を過ぎ、緩い登りから急登へ
8:50 2200m付近で10分休憩。
9:25 前三ツ頭、5分休憩。
10:07 三ツ頭着。ミヤマカタバミ、ヒメイチゲを愛でる。
11:09 権現岳山頂。しばらく眺望を楽しんだあと権現小屋へ向かい通過。
11:35 ギボシ着。赤岳を眺め大休憩。
12:00 ギボシ発。ザレた道に苦労する。
12:55 三ツ頭着。(5分休憩)
13:25 前三ツ頭通過。
13:40 2250m地点。(5分休憩)
15:05 駐車場着
ギボシ
達也W
何時も素通りしてしまうギボシの山頂へ初めて登った。権現岳から目と鼻の先だがギボシへは登らずに通過してしまうのだ。どうってことはない山頂には阿弥陀如来像みたいな石像が3体置かれている。修験者の人が担ぎあげたそうだ。無造作にお賽銭が置かれているがよくもまあ風雨雪に吹き飛ばされもしないでそのままあるものだ。分岐からも近いし天気が良かったら、此処からの眺めもビュウポイントだろう。
天女山からピストンした。僅かな晴れ間に赤岳が垣間見えるだけで、ほとんどガスに覆われ眺望には恵まれなかった。下山は石ゴーロや土埃で非常に歩きずらかった。
日帰り権現
哲哉S
天女山駐車場(1560m)には既に数台の車が停まっていた。少し曇っているが夏シャツ1枚でも暑いくらい。最初は背の低い笹の道、ゆっくりとした傾斜の穏やかな道を歩く。先頭はピッチが速い。登山道脇には鮮やかなツツジが咲いていたが少し高度が上がるとミツバツツジの鮮やかな紫が目に飛び込んできた。最初は長いアプローチだなアと思っていた登山道、順次傾斜がきつくなり、深く掘れこんだ道になってきた。段差がきつくなり、小さい溶岩のゴロゴロが出てきた。
急登を登りきって前三ツ頭に着いた。少し開けた砂礫地、吹き上げてくる風がとても涼しく感じる。下界は雲の中、西武劇に出てくるような大きな岩が見える。三ツ頭に向かう樹林帯の急登はきつかった。雲が多く富士は見えない。編笠はちょっとだけ、青年小屋の青い屋根と広場の緑が見える。富士見町当たりの町並みが拡がって見える瞬間もある。
深く掘れた登山道から岩稜帯に変わり狭い権現岳頂上に着いた。頂上までの道はちょっとスリリング、ピークは狭くて交代でしか登れない。怖くて早々にギボシに向かうがあんな遠くまで行くのかと思うほど険しそうな道に見えた。ギボシ頂上に向かう最後の岩稜帯の上りはスリルがあって面白かった。おまけに黃シャクナゲが咲いている。次の登山者に席を譲らなければならない程狭いピーク、石版に彫った三体の不動明王の前に浄財、風雪にも耐えちゃんと供えられているのに驚いた。12時まで休憩とリーダー、山座同定をしながら色々な山話を伺う。遠くに八ヶ岳牧場が広がっていた。
ゆっくりして下山開始、同じ道でも上りと下りでは全く印象が違う。登りではそんなに気にならなかった砂礫と小石がとても気になる。石車に乗って転んだ。
前三ツ頭付近、山桜がまだ綺麗に咲いているのに気づいた。登りでは余裕が無かったが何となく色んな花が目に飛び込んで来るのは不思議だ。帰着した天女山駐車場、停っている車は1台だけ。そう言えば最初に出合った登山者は4時半に出発したと言っていた。
日帰り権現は無事終わった。久しぶりの方とご一緒させて頂け、目いっぱい頑張って歩けたことを心から感謝したい。
権 現 岳
建志郎N
権現岳は標高2715mで、これまで登った山の中で最も高い山になる。また近くにある編笠山(2524m)は昨年の登山講座で登ったとき、足の力が抜けたような苦い経験をした山であり、山行に誘われたときは多少の不安を感じていた。
当日は、まずまずの天候に恵まれ、天女山の登山口からのアプローチは傾斜も緩く、抱いていた不安は次第に消えていく。ただ、先頭を歩くことは初めてであり多少の戸惑いはあった。しばらく進むと、徐々に傾斜がきつくなり、単調な登りばかりが続く。次第に息が乱れてきて、前三つ頭の手前で、足が止まってしまった。この先は、先頭を柴田さんに代わってもらい、その後を歩いていると、何となくペースがつかめ、あきらめかけていた頂上に立つことができた。
今回の登山は、反省することも多く、決して自分自身が満足できるものではない。しかし、これまで取り組んできたトレーニングの新たな課題を見つけることができたことは大きな収穫である。また、いつか挑戦したい。
どっぷりと山に…
優子S
眺望と花が楽しめ、おまけにちょっとスリルな箇所もあって歩き甲斐のある所を!と権現岳を選んで計画しました。ガスがかかって少し残念でしたが、凛々しい赤岳を眺め、「やっぱりあそこにも行く」と心に誓いながら、長時間どっぷりと山に浸ってきました。登ったことのある編笠山を眺めれば思い出深く、会に入った当初のことが懐かしく、自分が少しは成長したかなと感じました。