鈴鹿山系  御在所岳(藤内壁 前尾根)


<日時> 2015年6月14日(日)

<天候> 曇り

<目的> 登山学校Cコース実技

<ルート>裏道登山口→藤内壁→前壁ルンゼ→裏道→裏道登山口

<メンバー>

コーチ:洞井孝雄 コーチ:板津彰伸 スタッフ:三郎O 受講生:晋平Y

<記録>

5:00 起床(前日は岸部さんを偲ぶ会の為、テント泊)

5:20 テント撤収

5:45 朝食

6:45 裏道登山口集合

6:50 全体ミーティング後、出発

7:25 藤内小屋 休憩

7:55 P7取付き点にて準備

8:20 一壁へ移動、2ルート取付き

9:15 3ルート取付き

10:00 休憩後、前尾根へ移動

10:30 P7取付き

12:00 P6取付き

12:20 P6終了点で休憩

12:30 懸垂下降で巻き道へ降りる

13:15 P7取付き点通過

13:30 P8上部、懸垂下降練習

14:20 下山開始

14:45 藤内小屋到着

15:25 全体ミーティング後、下山

16:05 裏道登山口

(記録:晋平Y)

 

悩む登りと想像するビレー

晋平Y

朝から天候はあまり優れず、藤内沢出合ではガスがかかり始める感じでした。P7では先行パーティもいたので自分たちは一壁へ向かう。一壁全体かなり高度感があり慎重にホールドを選択し、登るが終了点から見ていたコーチから「バランスが悪い、荷重の移動が上手くない。」と指摘とアドバイスを受けました。

 P7取付きへ戻り、「自分で考えてビレーの立ち位置に立ってビレーしろ。本当にそこでいいの?」何度も今から登るルート見てリードが墜落した際の状況を想像し、立ち位置に付きました。

自分で的確な状況判断を下せれるように危険に対する想像力を養っていきたい。

 

 

 

登山学校

三郎O

昨日の偲ぶ会に続き、今日も前尾根。

今日は少し曇り気味のやや怪しい空模様

降らない事を祈りつつP5からスタート

パートナーは東三河の森コーチとじねんじょのOさん Oさんはなかなかの大物

ずっと悲鳴を出しながら登っていくので何処にいるのか直ぐに分かるほどです

後ろからかなりサポートしないと登れない状態でしたので、実技の残り回数を考えると心配です。

Oさんを押し上げながら、私は森コーチのリードをしっかり勉強させて貰いました コーチによってランニングビレーのポイントや支点を作る場所が違うので楽しいです。

 

何を学んでいるの!・・

板津彰伸

前夜は日向小屋で、大好きだった【 岸部さんを偲ぶ会】に参加してきました。小屋は貸切で40名近い参加者になった。

夕食後、今まで岸部さんが行った山のスライドも用意されていた。一緒に映った写真もあり懐かしさだけではない、有意義な時間を過ごさせてもらいました。今でも私のすぐ近くに彼がいるような気がします。きっとそばにいる。

県連の遭対部長であった岸部さんと教育部長だった私と山について多くの事を語りあい勉強もさせていただきました。『登山学校ではこんな受講生になって欲しいからこんな教え方をやっていこうよ。会員にはここまで学んで欲しい事があるよね・・・』など前向きに考える岸部さんが大好きでした。毎日の様に電話で話をしていました。また一人山の仲間を失ったことが残念でなりません。

さて今回も登山学校の実技は前尾根でした。すでに岩場のビレー方法や手順は何回も体験している受講生のはず。それなのにセルフビレーの意味や考え方が全く出来ていない、だからビレーも出来ない。今までコーチ陣は何を教えてきたのだろうか。この受講生は何を学んできたのだろうか。研修生と一緒にビレーの考え方やどうしてそれをするのかの説明をしながらの岩登りとなった。何回も繰り返すうちに考えながら自分自身で出来るようになっている事には少し安心した。登山学校は登り屋を育てる所ではない。正しいやり方を教え、覚えてもらい、体験して、次には自分で考えられるようになってもらうための入門だ。だからこそ登山学校の意義があるように思う。

私達の会の中でも体験させるだけのクライミング、やり方だけを教えるクライミングで終わらないように注意して欲しいものだ。形を覚えるだけの技術は不安がある。山の技術や知識は確実に自分の物にしてこそ技術である。万が一の対応も出来る筈だ。

同じ山の仲間として上下関係も無く、間違ったことを指摘しあえる事は当然である。一緒に学び、体験し山行をもっと大切に安全やっていきたいものです。私自身もそういう仲間でありたいものです。間違っている時は指摘してくださいね。私の山の技術や知識、考え方は岸部さんまでにはまだまだ至っていない。還暦を過ぎたがもっと勉強が必要なようで勉強しろよ!と言われている気がする。