県連 確保技術講習実技
<日時>2015年6月21日(日)
<天候>曇り一時雨
<目的>県連登山学校、県連確保技術講習会
<場所>比良山岳センター人工登攀壁
<メンバー>
コーチ:洞井孝雄 コーチ:板津彰伸 スタッフ:三郎O 受講生:伸子S
受講生:泰江Y 受講生/会計:良子M 受講生/記録:晋平Y
一則O 聖子S 孝枝T 征季W
<記録>
5:30 アイプラザ半田 出発
7:55 比良山岳センター 到着
8:30 受け付け後、準備
9:00 全体ミーティング
9:20 パーティごとに講習開始
16:20 片付け
16:45 全体ミーティング後、解散
(記録:晋平Y)
確保技術講習会
良子M
滋賀県げんき村にある比良山岳センターで、確保技術講習会実技を受けました。
一週間前に確保技術の机上講座を受けたのですが、私にとっては内容が難しく、実技当日までは不安でした。
実技では、タイヤをトップの墜落に見立てて落とし、止める確保技術・トップが墜落し確保者が止めた後のビレーの仮固定・下降器を体から離して、ハーネスと下降器の間にバックアップを取る懸垂下降と、トップ墜落者が宙吊りになった場合の登り返しを習いました。机上では理解できなかった事も体験して少しは理解できました。クライミングの方たちのように正確に・早くは出来なくても、このような確保の仕方があるという事が分かったのは収穫です。貴重な体験が出来ました。
難しかった
伸子S
確保技術講習に参加した。
当日は雨が降ったり晴れたりの不安定な天候だったが屋根が有ったので濡れずに済んだ。
私達登山学校のマウンテニアリングコースの者は確保技術講習初参加の方達と一緒にまず、装備のつけ方、ロープの結び方を復習してから2〜3人ずつに別れて各パーティに入れてもらい実技講習を受けた。
講習は4つのセッションに分かれている
1.トップが落下した時、確保者に係る衝撃と落下者に対する心配り等
2.落下者を止めた後のビレーの仮固定
3.懸垂下降、介助懸垂も念頭におく
4.宙吊りからの脱出
どの訓練も気の抜けない物だったが2と3の訓練は複雑なロープやカラビナの使い方、手順があって覚えられなかった。
4の宙吊りからの脱出ではザックを背負うと手を上げられず、全く駄目だった。
今回の確保技術はクライミング時の事故を想定したものだったが、実際の登山ではどんな場面が出現するか分からない。どんな時でも落ち着いて対処できるように習熟しなければいけないと思った。
復習会はいつやる?
孝枝T
登山学校から一年経ち、時間とともに抜け落ちていった記憶を戻すために確保技術講習に参加しました。
昨年はタイヤ落としで完全なグランドフォールをさせて(その時に確保に対する意識が大きく変わりましたが)いるので、今回はまず確実に止める事。そして今年から導入されたロードセルでの測定をしてもらえるとのことですのでダイナミックビレイも頑張ってみようと思いました。
測定値はたしか320kg・230kgと聞こえたような。どうだったかな。
理論上で教わることと、実際に自分が体感する事の決定的な違いを改めて実感しました。数字になると意識もさらに変わりました。ぜひ来年もロードセルをはじめ、確保講習を受けたいと思います。
ビレーの仮固定は1年で記憶があやふやになっていました。今回の記憶が新しいうちに復習会をしたいものです。
さて、いつ復習会を。いえ、こっそり練習「こそ練」しないと。
復習!!
聖子S
2年ぶりに確保訓練に参加しました。前回は、登山学校の受講生。事前に、受講生同士で、トップ墜落時のセカンドの脱出の手順を練習しましたが、今回は、予習無し。なんとなく頭の片隅に残っているけど・・・不安なままの参加となりました。結果、講師の方がデモンストレーションをしてくれるので、実技としては滞りなく出来ましたが、問題は、実際に起こった時に、本当に対応できるのか!?簡単な岩場だろうが、難しい岩場だろうが、関係なく、事故は起こりうります。その時に、自分が相手を助けられるように。また自分が事故者になった時に助けてもらえる。そんなクライマーになりたいし、そういう人達と一緒に岩に行けるようになるといいなぁとあらためて思いました。そして、やっぱり復習と新しい技術を取り入れる為に、毎年必ず確保訓練には参加したいと思います。
比良山岳センター
征季W
去年もこの琵琶湖が見える施設に来ました。今年もやって来ました。可変式の大きな壁があります。ここの比良山岳センターの一日中、講習です。一番難しく思ったのは自己脱出でした。自分が確保しているのではなく、自分の代わりにシュリンゲとザイルとカラビナを使って、その場から自分が離れて負傷者を助けるべく応援を求めに行くのです。自分が手を放しても、パートナーが落ちないようにしないといけないのです。しっかりと覚えてイザという時になったら、使えるようにしないといけないと思います。2年連続で来て講習の意味合いがようやく理解できてきました。懸垂下降も途中で両手を離しても落ちないようにして、宙吊りになっている負傷者を助けることができます。日頃のこういう練習というか訓練が万が一の時に使えるようにしっかりと覚えておきたいと思います。
有意義な一日を過ごすことができました。
板津彰伸
6/21(日)、滋賀県立比良山岳センターで県連行事の確保技術講習会実技が開催された。大雨が降ったり、雷が鳴ったり、晴れたりの荒れた天候の中で怪我もせずに無事に終えることが出来た。
我が会からの参加者はT木、O栗、Y江、W田、S江、Y木、M本、S木、スタッフ関係で洞井、板津、O崎(前日から)の11名であった。
【講習内容】
5パーティ毎に分かれ5つのセクションを順番に回り実技を行った。
1.確保技術 タイヤ(60kg位)をトップの墜落に見立てて落とし、止める。
落下率による荷重の違いを確認する。
2.トップが墜落し、確保者が止めた後のビレーの仮固定。
3.振り分け懸垂を念頭にいれた懸垂下降
下降器を体から離して、ハーネスと下降器の間にバックアップを取る方法。
4.トップ墜落者が宙吊りになった場合の登り返し。
5.クライミング未経験者は初心者のためのメニュー
基本的結束法、確保方法、懸垂下降の手順確認。
初めての講習参加者にとっては、形を全部覚えるだけで大変のようだ。複数回の参加者は、場面を考えながらの講習になったはずだ。私にとっての確保技術講習会の参加はすでに10回を超えている。毎回新鮮な感覚で、新しい技術を学んでいるつもりだ。場面をシュミレーションしながら自分が考えながら問題無く、対応できるようになりたいものだ。
今回は、前日から確保技術のロードセルをセットしてくれたO崎君には感謝です。確保技術も勉強し成長したようだ。
いい勉強になりました
一則O
クライミングを本格的にやろうと思っているわけではないが、時々は、岩(クライミング)も行くので、確保技術講習は自分の中では必須項目だと思った。17〜8年前に受講した登山学校では確保技術講習を受けた記憶がない。洞井さんに言わせればその時もカリュキラムにはあったようだが‥。
天気は時おり激しく降ることもあったが、午前中は降ったり止んだり。午後からは晴れ間もみえたかと思うとまた雨という何ともハッキリしない。まあ一部屋根付きの施設なので、実技講習に大きな影響はないのだが。
まずは、セカンドの自己脱出。トップが落ちて動けない事態を想定。まずはロープを仮固定し、確保器からロープを外し、自分が自由に動ける状態になる。コーチの説明を受け自分でやろうとすると理屈でおぼえようとしているのか頭の中で整理がつかず混乱。何とかコーチの助言でひと通り終えるが、全然理解できてない。以降受講生がやっているのをみながらおぼえようと努力するもわかったかと問われれば???かなり怪しい。
次は、懸垂下降。25m位の壁を降りる。今回は、確保器を自分の胸より上にして、バックアップのシュリンゲは確保器より下につける。この方法は重い荷物を持っている時や万一人を下す時には有効のようで、とても理に適っているように思えた。マスターしなければ。
次は、自己脱出。ロープの途中で宙吊り状態になったことを想定。シュリンゲ2本をつかい、上下に移動するというもの。これはむかしやったおぼえがあるが、やってみるとシュリンゲが効きすぎて移動ができず、なかなかうまくはいかない。
最後は、タイヤ落とし。11mの高さから54kgのタイヤを2m落とし、下で確保するというもの。これは思ったより衝撃が強く、セルフビレーをしっかりとっておかないと飛ばされケガを負うことになる危険性がある。流し無しで止めようとすると、350kg位、タイヤの重さの6倍くらいの衝撃がかかる。2本目は落ちた瞬間で止めるんではなく一呼吸入れ、流してやってみる。これだとうまくやれば、衝撃が180kgと約半分になる。実際に岩を登っていてトップが落ちたらホントに確保ができるのか?ここは訓練なので、うまくできなくてもいいが、本番だったら。と考えるとちょっと恐ろしくもなる。
朝9時過ぎから休憩もはさみながら、受講生全員が一回りできたのが、4時半過ぎだった。日ごろつかわない頭をいろいろ理解しようと使ったので、夕方には頭痛がしてきた。この日のカリュキラムをひと通りこなしたものの理解したというまでには程遠いが、かなりいい勉強にはなったと思う。来年もまた参加しよう。
コーチやスタッフのみなさんおつかれさま&ありがとうございました。
確保技術講習会
泰江Y
まず、初心者チームということで、基礎的なことをひと通り復習。ハーネスのつけ方、エイトノット、マスト、半マスト、リード、確保のやり方等。その後、班でまとまってではなく、各自が、すいている場所で、講習を受けるという流れだった。
初めに、宙吊りからの脱出ということで、南山でもやったのを再度。前回も、てこずったが、またまた大変だった。でも、2回やって、やり方は、理解できた。
次は、タイヤをリードの落下に見立てて、落として、ビレイする人にかかる力を体験した。セルフビレーの重要性を実感し、タイヤの落下を体感できたのが、とてもよかった。
その次に、懸垂下降。南山の時に初めてやったが、そのときよりもスムーズにできた。でも、降り初めは、全然、下がっていかず、苦労した。力加減が、むずかしい。
最後に、落下した人の仮確保、これは、手順が多く、非常にむずかしかった。前にやっているひとを4、5人、見ていたが、覚えきれず、教えていただきながら、行なった。
出発時には、雨が降っていてどうなるかと思ったが、無事に講習会を終了できた。このような普通ではできない体験をできたことは、有意義だった。講習会を企画運営してくださったコーチ、スタッフの皆様、ありがとうございました。
インパクト
晋平Y
手順はロジカル的では無く、なぜ必要かと考えながらと感じました。タイヤ落としではセルフビレーの重要性と立ち位置の関係と衝撃力を身をもって体感出来ました。