裏木曽 小秀山(1,981.7m)
<日 程> 2015年6月25日(木)
<山行目的> 滝を楽しむ
<ルート> 二ノ谷登山口〜夫婦岩〜分岐〜第二高原〜小秀山〜第二高原〜
分岐〜三ノ谷口〜二ノ谷
<メンバー>
L:佐枝子M SL:一則O 記録:加代子O 会計:伸子Y 車:圭音留H
<記録> 晴れ
4:00 阿久比発
5:20 中津川IC
6:07 乙女渓谷駐車場着
6:18 発 きのうの雨で所々湿っている木道を、慎重に登る
6:55 天狗岩途中、木道の上に落石の跡があった
7:02 避難小屋
7:25 夫婦滝にて休憩 流れ落ちているのは雄滝のみ、水量が多く立派な滝
7:35 発 ここで木道は終わり登山道に入る
8:24〜32 第二展望台にて休憩
9:15〜23 分岐にて休憩
9:58 カブト岩を通過
10:05 第一高原を通過して間もなく、美しいシャクナゲの花に出会う
10:20 第二高原 今度はコバイケイソウ
10:43 第三高原 ガスがうすれて小秀山の山頂と、避難小屋が見えた
10:47〜55 休憩 1900mあたりから花が多くなる
11:10 小秀山着 避難小屋へ 御嶽が見える
11:30 小秀山 山頂発
11:40 第三高原
11:56 第二高原
12:04 第一高原
12:08 カブト岩
12:25〜35 分岐にて休憩
13:30〜38 休憩 安全だが退屈な下山ルート
14:04 林道に出る 山の上に黒い雲がかかり始めた
14:35 乙女渓谷駐車場着
(記録:加代子O)
300名山?小秀山
一則O
かなり前からこの日6月25日は山行予定を入れていたが山域は未定だった。10日程前に裏木曽、加子母村にある山、小秀山に決まった。山名は会へ入ってから何回かきいてはいたが、行く機会がなかった山でだれが選んだのか日本300名山にもなっているそうだ。
メンバーは、M田さん、H本さん、O西さん、Y田さんにわたしの5人。Y田さん以外は、夏合宿参加のため、トレーニング山行と位置づけてもいい。
加子母村の乙女渓谷キャンプ場駐車場へ車を止め、身支度後出発。天気は晴れ。沢沿いの木道でできた比較的整備された遊歩道、二ノ谷ルートを登りにつかう。滝めぐりとでも言おうか、大小いくつかの滝をみながらの登りが続く。木道も整備されているが、沢沿いで滑りやすい。木道が切れているところは、滑りやすい石がゴロゴロしていて慎重な歩き方が要求される。整備された木道は、30分ほどで切れ、本格的な登山道へ。結構な急登だ。急登で滑りやすい石の多いこのコースは、雨の日には遠慮したい。1時間半ほどで滝をみながらの登山道を抜けしばらくすると「カモシカ渡り」とよばれるやせた岩稜帯に出る。ホールドはしっかりあるが慎重に登りたい。そこからカブト岩までは、岩稜歩きが続く。カブト岩を過ぎれば、高度差は少なくなって、高原を歩く雰囲気に変わり、まわりの景色もいい。小秀平とよばれる休憩適地から山頂まで約1時間で到着。山頂の側には「秀峰舎」という避難小屋が建つ。バイオトイレで室内は明るくてきれいだ。ただ、土足厳禁なので、わたしは中へは入らなかったが。山頂からは、御嶽が目前でなかなかの眺めである。20分程小屋と山頂で休憩し、下山。カブト岩を過ぎて30分ほどで下山路につかう三ノ谷道への分岐に出る。そこから比較的歩きやすい尾根道を下る。ただ、登りに使った二ノ谷道に比べると変化がなく退屈なルート。分岐から約1時間半で林道へ。林道を30分程歩けばキャンプ場の駐車場へ到着。本日の行動時間約8時間、標高差約1,100mは結構いいトレーニングだ。小滝の続く谷道、岩稜帯の通過、山頂からの眺望などなかなか変化がありたのしめた。季節を変えてまた来てみたい。
梅雨の晴れ間に
佐枝子M
春合宿のトレーニングは雨ばかりで、見事に全戦全敗で本番になってしまった。夏合宿のトレーニングも梅雨に入ったので、当然雨の確率が高いはずだけど全戦全勝、良い天気に恵まれている。そして今回も梅雨の晴れ間の登山日和だ。久しぶりの小秀山の滝までの桟道には、崩れ落ちたばかりの岩が2カ所あり、ひやひやしながら通過する。滝の上やカモシカ渡りの岩場までのトラバース道は以前より安定して歩きやすくなっていた。シャクナゲ、イワカガミ、ゴゼンタチバナに白い花穂のコバイケイソウが何本も咲いている。今年はコバイケイソウの花の当たり年かも?暑い暑いと言いながらもやっぱり山は晴れがいい。帰りの道の駅で食べた、トマトミックスのソフトクリームがさっぱりしていて美味しかった。
素敵な夫婦滝
圭音留H
小秀山は、大好きな滝がある山です。一度行ってみたいと思っていたので、意外に早く思いが通じました。夫婦滝までは、川沿いの遊歩道で、木の階段が作られていて、歩きやすいです。夫婦滝は、80mの高さがあり、見ごたえがあります。
ここから急登になり、木の根っこや大きな岩をよじ登り、カモシカ渡りの岩場はスリルがあります。兜岩を超えると、ここからはゆるやかな登りになり景色もよく楽しめます。でも虫が多く、下山してくる人に、山頂はすごい虫!と聞きちょっとショックです。山頂近くには、きれいな避難小屋あり、靴をぬいでトイレに入り、くつろいでしまいました。小屋の窓から御嶽山が見えます。Oさんに山頂に行くよ!と言われ、慌てて靴を履き、5分もかからず山頂につきました。先に来ればよかった、と反省です。
下山は、二ノ谷・三ノ谷分岐より、二ノ谷の下りは危険なので、三ノ谷から降ります。杉林の道のしっかりした登山道ですが、単調で少し退屈でした。
お花と滝と岩の楽しめる楽しい山でした。
8ヶ月ぶりの…
加代子O
何が8ヶ月ぶりかと言いますと、2,000m級の山に登るのが、昨年10月の編笠山以来ということでして…。ずっと1,000m程度か500m前後の低い山ばかりを登ってきました。そのせいか体はすっかり低山モードになっていて、久しぶりの2,000m近い今回の山では体が重いと感じたり、足がつったりするばかりではなく、バランス感覚までおかしくなっているみたいで、自分でも怖くなったものです。最近、超忙しくて睡眠不足が続いていたせいもありますが、早く元の状態にもどさないと夏合宿へ行くのも危なくなってしまいます。
さて、小秀山は5年前の定例山行で来た山で、その時は頂上に立てず帰りましたが、今回は頂上から目の前にそびえる御嶽山を見られました。避難小屋のバイオトイレ、使用後ハンドルを回すというのがユニークですね。シャクナゲもきれいでしたけど、アルプスでも中々見られなかったコバイケイソウがちょっとした群落になっていて、2,000m近い山だけのことはあると感じます。
滝が連続する二ノ谷の登りは快適ですし、岩稜もあってとても変化に富んだ山でした。
滝めぐりの山
伸子Y
以前から気になっていた小秀山は、長時間歩行のコースで覚悟はしていたが、二ノ谷コースは、谷川に沿っていくつもの滝を眺めながら気持ち良く歩くことが出来た。標高約900mの登山口を過ぎた所から標高約1300mの夫婦滝展望台まで、桟道(木をかけ渡して、たなのように作った道)が整備されている。しかし、この桟道は2005年にできてから10年が過ぎている為、いたみも所々見られ斜面が崩れ大きな岩が落ちていたり、木板の片側が陥没して通りにくかったりと危険な個所があった。桟道の修繕は行われていないようで、とても残念に思った。また、ここは谷で崩れやすく危険なため、ヘルメットが必須なのではとも感じた。展望台からは、落差が80m近くある夫婦滝が迫力満点で素晴らしかった。展望台から先は、急な登りとなりしばらくすると滝の上部に出る。さらに進むとだんだん流れが細くなり、尾根に取り付く。途中カモシカ渡りの岩稜が現れ三点確保で通過する。兜岩が前方に見えてきて、さらに進むと三ノ谷分岐道に合流、そして兜岩へ。ここから展望が開け広い稜線が、第一高原、第二高原、第三高原と続いている。山道には、コバイケイソウ、シャクナゲ、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウが咲き感激、足元も軽くなる。前方に山頂に立つ避難小屋が見えてくると、しばらくして山頂へ。山頂からは、目の前に御嶽山、木曽の山々を見渡せた。そばの避難小屋のバイオトイレは、他と違って使用した後にドアの外にあるハンドルを右に20回まわして今度は、左に10回まわす作業があり面白かった。
下山は、三ノ谷分岐道まで戻り三ノ谷へと下って行く。安全なコースだが長くて単調なため膝を痛めないよう転ばぬよう注意して歩いた。林道へ出てからは、ヤマオダマキを愛でながら30分歩きやっと駐車所へ到着。ちょうど8時間のコースタイムに、良いトレーニングになった。また、久々に登りがいろいろ変化があって楽しい山行でした。