鳩峰(860m) ツメカリ谷
<日時>
2015年7月11日(土)・12日(日)
<目的>
地図読み・コンパス技術の向上 沢登りの基礎的な技術を実践する。
<メンバー>
コーチ:洞井孝雄・板津彰伸 スタッフ:三郎O 受講生:伸子S・泰江Y・良子M
<記録>
7月11日(土)晴
5:00 半田アイプラザ発
6:20 朝明P着 装備分け
7:10 朝明P発
8:20 ハト峰幕営地着
9:05 テント装備をデポして地図読み スタート地点に出発
10:15 登山道ではない道を歩きスタート 地点着 地図読み説明を受ける。
10:25 パーティーごと地図読み開始
<Aパーティー地図読み記録>
11:25 Aポイント着 11:55 Bポイント着 13:05 Cポイント着
13:25 Dポイント着 13:42 Eポイント着
15:10 ハト峰着
16:00 テント設営
16:40 食事
19:00 夜間行動訓練出発
20:15 テント幕営地着
22:00 就寝
5:00 起床、食事 テント撤収・沢遡行用準備
7:00 ハト峰発
8:10 神崎川出合い着 ハーネス・沢装備装着 ツメカリ谷遡行
13:30 草付き通過
14:10 白滝谷出合通過
14:40 ハト峰着
15:10 デポした荷物を整理、ハト峰発
16:10 朝明P着 反省会、コーチの感想を聞く。
17:00 解散、朝明P発
16:15 半田アイプラザ着
(記録:良子M)
地図読み山行と沢登り(登山学校実技)
板津彰伸
登山学校の実技で地図読み山行と沢登り(ツメカリ谷)をテント泊でやってきました。天候は、幸いにも雨にも降られなかったが、蒸し暑い2日間となった。
そんな中で事故が発生した。2日目のツメカリの沢登り終了後にもう少しでコルに到達する時に滑落者が出た。前のパーティーからはザックが落ちた!と言われたので上を見ると人が落ちる瞬間を見た。コーチ陣がすぐに滑落現場に向かう。確認すると自会のメンバーだった。高さにして10m位は滑り落ちたようだが擦り傷はあるものの大きなけがも無い様で一安心となった。意識もしっかりしていて怪我の対応後は自力で歩けた。登山学校での事故でもあり反省しなければいけないことも多い。(事故報告としてもっと詳細な事が報告されるはずだ)
7月11日 地図読み山行
パーティーごとに登山道も無い5つのポイントを地図読みだけで歩かせる時間制限の実技となった。鈴鹿の山は小さな尾根や谷が多くて非常に難しい。スタート地点は登山道のはずだったが、そこに行くまでも地図読みの練習となり登山道以外の尾根筋を歩くことになった。(流石に地図好きな担当コーチの考えは違っている。この時点で山の中をさまよう覚悟をした。)受講生に地図を見させて先頭を歩かせコーチ陣(私)は後ろをついていくだけのルールの筈だった。(実際にはどのコーチ陣も最後まで口出しや指導していたと後から知った。)受講生が一生懸命に地図をにらめっこしている姿は、微笑ましくもあり大変うれしかった。最初のポイント2つまでは、完璧!第三ポイントも修正が早く、判断も正しかったと感じています。第四ポイントは、私の指示が悪くコンパス通りの直進を提案したが、歩けそうな場所が無く方向がずれて30分程さまよう結果になった。5か所のポイント全てをこなし2位の結果となったが、歩く気力もうすれ体力的にも限界近くになっていた。7時過ぎからラテでの夜間行動をしてテント内で爆睡となった。
7月12日 ツメカリ谷遡行
5時半起床し7時ハト峰を出発。今日は登山道を歩けるので快適だが、熱中症状は治っていない感覚で体全体がだるい。
神崎川出会いで沢準備に取り掛かりツメカリ谷を目指す。ツメカリ谷もいつもより少しだけ水量が多いが、蒸し暑い日なので沢の水が心地よい。
今回は沢筋を最後まで詰めるのではなく白滝谷にエスケープするルートだったのでパーティー毎の行動でもあり、なるべく沢の中を歩かせて【子供チャレンジ】させた。危険個所では、積極的にお助け紐を出して安全確保させた。最初の滝ではザイルを出して受講生に登ってもらった。滝壺では、今年も受講生が飛び込み楽しんでいた。やはり沢は楽しい。
昨日購入した沢シャツの効果は高く、濡れても寒さをあまり感じなかった。さすがファイントラック製品で1万円以上だったがその価値は高い。
登山学校としての地図読みや沢登りを体験して思った事は、地図は読めて当たり前と言っていたことに大きな反省でした。大局観で見る地図ではなくもっと正しい判断が必要で、その域までには達していない自分を感じました。私にとって大変有意義で非常に厳しい2日間だった。
半田でもやりたい!
三郎O
いよいよ登山学校も終盤を迎えて来た。例年と違って今年はクライミング・マウンテニアリング合同で地図読み・コンパスの実技が加わった。ハト峰周辺での広域オリエンテーリングとでも言えば分かって貰えるでしょうか。 しかしその、60%がバリエーションルートでしたので受講生にとっては大変、難しい課題となりました。私も必死で現在地の確認をしながら受講生を見守っているはずが・・・一緒に道迷いしていました。
本当に一瞬の気の緩みが違う尾根に入り込んでしまう危機感を学べたことと、その時にやれた現在地確認がとても有意義だったと思います。
机上ではない実践での地図読み・コンパスワークを通して受講生の方が徐々に自信を付けて方位を読んでいるのも実感しました。
それにしても、今回7つのポイントを設定したASCのIコーチは各ポイント全て、周囲の尾根全部からのルート確認と横たわった木を取り除く整地を一人でやったそうです
その熱意には頭が下がります。感謝!
美酒
伸子S
登山学校実技の地図読みと沢登りがあった。
初日の地図読みは各パーティーに別れてポイントを巡り、その時間を競うというもの。
私たちの組は最初のポイントでウロウロしていて、他のパーティーに先を越されてしまった。が、気が付いたら1位になっていた。1位の組はさらに他のポイントへ行くというおまけがあり、暑くて疲れていた我々にはあまり有り難くないご褒美だった。その日はさらに夜間行動が予定されていたので、夕食時の会話は弾まず、もちろんお楽しみ🍷も無い。時間になり、夜間行動が開始された。目的地は近くの金山から派生する支尾根にあるポイント。(実際にはポイント手前の尾根までだった。)私はラテの光が弱くて足元が心許ない。前や後ろを行く人に足元を照らしてもらって歩いた。やがて、夜間行動を終えてテントに戻った私たちに素敵なプレゼントが届けられた。豪華おつまみ付吟醸酒!地図読み1位の賞品らしい。ヤッタネ!夜間行動の為にノンアルコールの夜を覚悟していた私達は、最高の美酒に酔いました!!
地図読み特訓と初めての沢登り
泰江Y
一日目の地図読みだが、予習が足りなかった。もうちょっと、時間をかけて勉強すべきだったと反省している。自信がないので、ほかの受講生に対して自分の意見を主張することもできなかった。他人任せになってしまった。ポイントは、なかなか見つからず、疲れ果てた。全く遭難パターンだった。何とか、たどり着き、次のポイントを目指すが、これがまた見つからない。簡単に見つかるような気がしたが、地図上では、この尾根を行けば次のポイントにつくはずと思うのだが、それが、実際にどの尾根なのか、見つからない。迷って歩いているうちに、登山道直近の別のポイントが、見つかった。そこから、尾根を上がったところが、見つからなかったポイントだったので、三つ目もクリアしたが、その時点で他のチームは、すでに全部クリアしているとのことで、さらに疲労感が増した。残りの二つのポイントは、やさしそうだったが嘘のテープを一瞬、本物と勘違いしてしまいコーチから地図を読めてない、距離を読んでない、と厳しく指摘を受ける。
夜間行動は、下見に行けなかったので、少し不安だったが、歩きやすいコースだった。しかし、ヘッドランプがないと途端に困ることがよくわかった。
二日目の沢だが、一晩寝ても疲れは取れず、大丈夫かと心配だったが、沢に元気をもらって、疲れは吹っ飛んだ気がした。沢の水は冷たかったが、好天に恵まれ、沢の楽しさを体感できた。
コーチ、スタッフの皆様に感謝です。
地図読み・沢登り
良子M
登山学校実技で地図読みと沢登りを体験してきました。
一日目の地図読みは、前もって登山道からポイントまでの道筋を考えてきたものの、いざ歩いてみると地図上のどの地点にいるのかも曖昧になります。ハト峰から地図読みスタート地点まで登山道以外の道を歩きましたが、その間Iコーチから地形の説明を受けとても参考になりました。地形と高度を確認し地図を見て現在地確認、コンパスで方位を合わせるといった繰り返しですが、うっかりするとすぐ道迷いです。でも、パーティーのメンバーが色々と意見を出し合いながら行動出来た事は非常に良かったと思います。ダミーに騙されそうになった時もIさんのしっかりした読みで救われました。決してタイムは良くなかったけど、しっかり学ぶ事が出来ました。今回のコース設定はIコーチの熱意の賜物と聞いています。ありがとうございました。
夜は夜間行動体験で金山西側のポイントを目指して歩きました。ヘッドランプで照らしても歩き辛く、もしヘッドランプがなかった時のことを考えるとゾッとします。
二日目は沢登り。神埼川出合いで沢装備に替え腰まで水につかり川を渡渉。暑かったせいか、水の冷たさより気持ちよく感じました。その後も、泳いだり、滝壺に飛び込んだりと本当に童心にかえりました。天気にも恵まれ好条件だったとともに、コーチ陣のおかげで安全に遡行することが出来ました。
二日間、貴重な体験をさせていただきました。