奥美濃 竹屋谷
<日程> 7月20日(月)
<山行目的>
楽しみながら沢登りの技術習得を図る
<ルート>
竹屋谷〜ブンゲン〜北谷
<メンバー>
L:板津彰伸 SL:三郎O 良子I 会計:佐枝子M 記録:聖子S
<記録> 7/20(月)快晴
3:50 知多信駐車場発 途中の川が増水している・・・・
5:45 大平林道最終地点着 準備をして
6:10 山行スタート まずは、巻きながら、入渓ポイントを探す。
6:25 二俣の上部から入渓 水量はやはり多く、水の勢いも激しい。
滝を登ったり、巻きながらを繰り返して・・・・
8:16 前回の最終地点トイを通過。
トイも、水量が多く滑りやすく、通過できないので、左を巻く。
9:50〜10:10 1100m付近で休憩
10:20 源流をつめつつ、途中から支尾根を目指す。途中から藪漕ぎに。
10:50〜11:00 ブンゲン手前のピークに出て、ここで休憩。ここからまた、藪漕ぎをしながら、ブンゲン山頂へ。
11:10〜20 ブンゲン山頂着 休憩
地図とコンパスで北谷を確認して、またまた藪漕ぎしながら下る。
11:30 北谷入渓
こちらも水量と勢いがいい。そのまま下ったり懸垂したり巻きながら下る。
12:50〜13:00 950m付近で休憩
ここからもそのまま下ったり、懸垂したり、巻きながら下る。
14:38 双門ノ竜を懸垂下降 その後も、下りつつ、巻きつつ・・・
15:35 登山道らしきしっかりした道に出る。
15:40 大平林道に出る。林道を登って
15:50 大平林道最終地点着
大変だけど楽しい沢!
三郎O
昨年のリベンジで竹屋谷に行って来ました メンバーは昨年と全く同じ。 でも違う事の方が多いかも知れません。
昨年は九月後半で震えながらの沢登り水量はやや多め 今年は暖かい夏日ではあるものの水量多し。 昨年の30%UP!難易度も2ランクアップと言っても言い過ぎて無い感じで水と楽しくたわむれて参りました。 昨年との比較で言うのならば何と言っても、板津さんのリードで進みつつ時折、私のリードを混ぜ回収と先行をスムーズに繰り返しながら全員がそれぞれに、やれる仕事を随時やれたことが去年よりも格段に進歩していたと思います。
「O崎はザイルを張るのが好き」と言われてしまいましたが、まんざら間違いでも無いので何時でも何処でも、どんな支点でも確実に張れるように頑張ります。
今回も、駄目な処があったので、「次は、こうしよう!」と一人反省会をしています・・・だいぶ呑んでますけどね。
宿題の沢へ
佐枝子M
去年の9月末にでかけて、とても全部こなせないと途中から帰ってきた宿題の沢へ行って来た。今回は、梅雨の時だ。増水しているよなあ。と思いながら走ると夜にも降ったようで道路が濡れている。去年の入渓点より上の林道終点からスタートだ。
やっぱり、沢は白い飛沫をあげながら、ゴーゴー流れている。見覚えのある樋状の沢は足を付けたら、あっという間に流されてしまいそうだ。確保をして頂いて巻いて通過し、宿題が始まった。もう、どれもこれも水圧との戦いだ。日陰の沢で滝からの風に科学の力のシャツを着ているのに寒くて震えてしまった。源流近くなってやっと和みの沢になり、
ほっと一息。日本庭園のようにとても綺麗な場所だった。流れを外れ山頂をめざす。すごい笹のヤブを漕ぎ山頂に到着。気が付いたらタイツが破れていた。
「あ〜あヤッチャッタ。」
普通ならあとは沢靴を脱ぎテクテク戻るっていうパターンだが、ここからが本番だった。
沢登りでもいっぱい、いっぱいだったのに、沢下りなのだ。下に行けばいくほど滝が大きくなり、油断すれば揖斐川まであっという間だ。確保、確保で無事登山道へ降りることが出来ました。感謝、感謝です!タイツ、沢靴は新調しなくっちゃね。
楽しく厳しく
良子I
雨続きで水量が多いことは、承知の上でしたが、ゴォゴォと流れています。この水量でどこまで行けるかという感じで、入渓しました。昨年はトコトコ登ったはずの滝も、流れに抗って流されそうになりながら登ったり、抗えずスゴスゴと巻いたり(巻くのも大変だったり)と、条件が違います。昨年、時間切れで撤退したトイ状の滝以降も、どんどん滝が出てきて、和みのナメ滝ポイントでも水量が多くて、和めません。そんなこんなで、沢を終え、ブンゲンまで詰めますが、途中で方向が狂ってしまいました。失敗、失敗。そして山頂からは北谷を目指して下りていきます。こういうところは鈴鹿踏査で培った(?)経験のおかげですんなり行けました。沢を下るにつれて、必死さが増しました。水量がどんどん多くなり、大きな落差のある滝が、ガンガン出てきます。懸垂するのか巻くのか。懸垂するならどこを支点にするのか、巻くならどこを通るのか。沢の下降は緊張します。前回の口無谷の下降もそうでしたが、リーダーさんの力ってすごいなあと思いました。無事に戻ってこられたのも、リーダーさんのおかげ、皆様のおかげです。まるっと一日、大いに楽しみながらも、とても厳しく、時に必死な充実した山行でした。ありがとうございました。
この沢もそうなのですが、いつも「初心者に最適」というような紹介のされ方をしている沢を選んでいるのですが、私が自力で行ける沢はありません。一緒に行って下さる皆さんに助けていただいて、やっとです。いつになったら初心者マークを外せるのやら。初心者マークを外したと思ったら、高齢者マークだった・・・となりそうです。今夏はもう少し、沢を頑張ります!
巻くのが一番怖い!!
聖子S
今シーズン初めての沢は、去年のリベンジ!!前日までの雨続きで、水量が多いのは分かっていましたが、去年登れた滝が登れない。果敢にチャレンジするも、上からのシャワーと水圧に負けてしまう。L・SL主導で、登れるところは登り、水量が多く難しいところは、巻ける場所を見つけて、巻いていきます。最初は、増水という条件から、前回の最終地点“トイ”までという事にしていましたが、思った以上にスムーズに“トイ”まで来れた事と、時間を見て、Lの判断で先を目指すことに。最後は、地図とコンパスで藪漕ぎをしながら稜線へ。そこからは、自分の背丈以上ある笹をこれまた藪漕ぎしながらブンゲン山頂へ。“昔の鈴鹿みたいだね”といいながら、軽やかに藪漕ぎをする先輩方の後を“いや〜。待って〜”と言いながら必死についていきました。
下りは、中俣を逆行します。そのまま下ったり、懸垂下降をしたり、はたまた巻いたり。登り以上に判断が難しいな。と感じました。
前回に比べたら、自分のやれる事を考えて、サポートすることが出来たかな・・・と思いますが、まだまだI津さんやO崎さんを見て、“なるほど、すごいな〜、こうやるんだ〜私にリードできるかな?”と感心しきり。そして、巻く時に、滑りやすい沢靴で、危険箇所の通過や、藪漕ぎを何事も無いようにこなしていくM田さんとI田さんを見て、本当の意味で沢を楽しむには、まだまだだな・・・と実感させられました。体力はもとより、総合的な技術が必要とされる沢登り。まだまだ楽しませてもらっている状態です。そこから一歩でも抜け出せるように頑張りたいと思いました。
竹屋谷〜ブンゲン岳〜北谷遡行は・・・・
板津彰伸
昨年は途中で引き返してきた奥美濃のブンゲン岳の竹屋谷(揖斐川支流の粕川の源流)のリベンジに同じメンバー5人で行ってきました。天候は晴れ!先週の雨の多さで沢の水量を心配していましたが現地まで行って判断することにした。水量は昨年より格段に多いが歩くのには問題無いと判断した。大平林道の最終に駐車して巻道を利用して入渓地点を探す。
入渓してしばらくするといくつもの小滝が現れる。今日は下りも沢の中なので、出来る限り巻道や高巻ルートを探す。標高920m付近で三段の溝状の滝45mが現れる。(今日は水量が多すぎる!)滝の横にザイルを2回張って滝を登りつめる。
ここからは未知の遡行となる。この滝を最後に渓は穏やかな平流になり水量も減り始め落差のない流れが蛇行しながら続く。途中から西に向かう踏み跡を見つけて稜線をめざす。
稜線に出てからはブンゲンン岳には向かわずにそのまま北谷に降りると勝手に判断していたが、みんなの意見でブンゲン岳を目指すことになる。ブンゲン北ピークから派生する尾根に乗っているようでヤブコギをする羽目になったが北ピークにピッタンコに出ることが出来た。ここからは刈り開かれた登山道をブルーベリーをつまみながらブンゲン岳までは一投足。11259mの山頂では2人組がくつろぎ食事をしている。話を聞くとどうも違うルートの沢登りのようだ。奥美濃にも多くの美しい沢があるようだ。
山頂からの下山ルートは北沢だが沢に降りる道が見当たらないのでコンパスをセットしての背丈以上の竹の中直進となる。これこそヤブコギだ。しばらくすると北谷に出ることが出来た。初めは倒木が多く歩きづらかったがすぐにナメ滝が連続して現れる。クライムダウン出来ない滝は右岸・左岸からとブッシュを掴みながら下りたり、ロープを出し懸垂下降で降りる。(ここまでは予定通り)
途中の懸垂下降も水量が多いので水の勢いで滑りやすく懸垂下降も難しかった。両門の滝が出て来ないので心配しているとやっと両門の滝に到着。ここから時間を気にしはじめる事になる。そのまま北谷を30分程遡行し現れた滝を巻いて下りた地点に看板と刈り取った登山道を発見し(一安心だ。)林道が現れ舗装された道路に出る。全員怪我無く無事下山し握手する。車のある大平林道の最終地点までは10分程度歩くことになる。
地図読みとザイル2本で協力・・
今回のメンバーは地図読みが得意なメンバーなのでルートを見失う事は無いので安心だったが下山も沢を下るので時間的には気がかりだった。ルートを間違えたりザイル操作や懸垂下降で遡行時間がかかってしまうと下山遅れの心配があったからだ。今回は50m30mの2本のザイルを用意し有効的に使うことが出来たので時間短縮につながった。
一人だけでのザイル操作であったならば下山遅れの可能性もあったと後から思う。メンバーも自分の役割を考えて行動したりザイル操作が出来ていたことに対しメンバーの成長を強く感じた。(特にO崎君には成長を感じた。これからもがんばってね!)
奥美濃の美しい印象的な沢だった。連れて行く沢ではなく一緒に協力する沢登りに次回も挑戦したいものだ。