南アルプス 鳳凰三山(地蔵、観音、薬師)

 

 

<日程> 

2015年8月1日(土)〜2日(日) 

<天候> 晴れ

<山行目的> 夏山を楽しむ

<ルート>

一日目:青木鉱泉〜ドンドコ沢〜鳳凰小屋

二日目:鳳凰小屋〜観音〜薬師〜地蔵〜鳳凰小屋〜御座石温泉

<メンバー>

L:和田達也 SL・記録:裕幸T 車:征季W 会計:梅子N 食担:優子S

 

<記録>

8月1日(土)

4:00 半田発
7:50 青木鉱泉P着

8:20 準備、出発

10:25 南精進ヶ滝(一本) 本道から滝見台を経由する。

(2回休憩、鳳凰の滝はスルー)

12:30 白糸滝(一本)

13:30 五色滝(一本)若手3名で滝壺まで下りる。

豪華な滝を間近で見る。滝の真下は飛沫が気持ちいい(寒い)。

14:50 鳳凰小屋着 一日目はここまでとする。
小屋前の机もいっぱい、川原近くで夕食(小屋に素泊り)

8月2日(日)

4:00 起床

4:30 観音岳目指し出発 途中で日の出

5:15 稜線分岐(朝食)

5:55 出発

6:20 観音岳(一本)

7:00 薬師岳(一本)帰りのバス時間を考え始める

8:50 地蔵岳(オベリスクピストン)

9:40 鳳凰小屋(一本)

11:05 燕頭山(一本)

13:40 御座石温泉着 最終バスにて青木鉱泉へ

 

汗と絶景と高嶺ビランジ

和田達也

 辛くて長い登りだった。慰めてくれるのは沢山の名も知らぬ可憐な花々と沢の冷水と滝からのミスト。ドンドコ沢コースには水が豊富だ。それも冷たい。大汗をかいた後沢水で顔を洗えば気持ちいい。ドンドコドンドコと急坂を喘ぎ喘ぎ登ると、そのうちに足も攣りだすが塩をナメナメしてどうにか鳳凰小屋にたどり着いた。辛い登りだったが楽しいことも多かった。此の花の名前は?適当に答えて苦しさを紛らわした。高齢者も多かったが、WとNはダントツのロートルみたいだ。嬉しいことには若者がはるかに多かったことだ。遊びとは言え、山に登るためには、体力・技術もさることながら、山に登る気力も必要だなぁとあらためて思った。夕方、雷が轟き夕立があったがほんの一瞬だった。夜は満月だった。

 翌朝、真っ赤な太陽を樹間から拝む。日の出は4時50分前だった。砂礫の稜線にはタカネビランジが岩塊、岩の裂け目、岩の下とタカネビランジのオンパレードだ。他の花があっても、花の盛りを終えたタイツリオオギの実とトウヤク竜胆が1輪2厘。

大概の砂礫の斜面にはコマクサがあるのだが此処には無い。不思議だな。盗掘かな。

山の景色も最高。360度の絶景だ。われを忘れて見入った。天気も良く、登山者も多かった。地蔵岳のオベリスクにTさんが登り万歳していた。もちろん後の4人はオベリスクの下部までだ。14時10分のバスに乗るために、我慢してもらった。

 

観音・薬師・地蔵へ

優子S

今回の山行の1カ月前、私は北岳からオベリスクを眺めていました。遠くからでもはっきりと見えるその鳳凰山のシンボルに攀じ登ってきました。地蔵岳の賽の河原にはたくさんのお地蔵さんが並び、所々に「高嶺ビラン(美乱)ジ」が咲いていてやさしい色を添えていました。最上部は二個の巨石が相抱くように突っ立っています。果たしてどこまで登りつめられるのか、とにかく慎重に進みました。しばらくして頂上を見上げるとなんとSLがてっぺんに!巨石の接合部はわずかに割れていてロープが下がっていたようですが、オベリスクの頂上は、今の私にはとても手の届かない場所でした。またいつか、挑戦してみたいです。

帰ってから深田久弥の日本百名山(鳳凰山の部分)を読んでみました。SLがひょいと登った巨石に初登攀したのはウォルター・ウェストンで、失敗を繰り返し大変苦労したこと、また著者が初めて鳳凰山に行ったときはワラジに脚絆、ルートは私たちと同じで青木湯からドンドコ沢を登り、その時は巨岩へは登らなかったことなどが記され、とてもおもしろく読みすすめられました。追体験でなく実際に体験できたことに感謝します。

 

夏の鳳凰三山縦走

征季W

 冬の合宿では、雪と強風の為、地蔵岳のピストンを何とか歩きました。今回は夏の鳳凰三山縦走で夏と冬の違いを感じることができました。強風と雪で見通しさえも不自由な地蔵岳が今回ははっきりとよく見え、素晴らしかったです。

 青木鉱泉から入りドンドコ沢のいくつもの急登を上がり、いろんな滝を見ることもできました。観音岳から薬師岳そして地蔵岳へと縦走していくのですが、景色の素晴らしかたこと。見渡す限りの山々。山ってお天気を味方に付けると素晴らしいと思います。今回の山行で実感できました。また、小屋は素泊まりでしたので、自分達で創りながら先輩たちのお話しを聞きながら食べる食事はとっても美味しかったです。

 

鳳凰三山

梅子N

1日           

青木鉱泉出発いつも通り1回目の休憩迄が長いこと汗が噴き出る、ドンドコ沢をドンドコ登る。称名滝が見えてきた涼しく見える南精進滝又又凄いこと、登るにつれて滝も勇壮になっている五色滝も近くに行かなくてもミストが流れて来て元気を貰い歩く鳳凰小屋まで急登で疲れました。

2日

4;30小屋発

観音岳〜薬師岳〜地蔵岳〜蒸頭山〜御座石温泉とよく歩けたと思います。富士山に御地蔵様にお花に癒され、何よりものPL、SL、御一緒に歩いて頂いた皆様方のお心遣いに感謝申し上げます。

 

夏山満喫!

裕幸T

 夏山の登りは暑くてかないません。ドンドコ沢も急登が続くのですが、その脇の沢には名瀑が連なっていて、次にある滝を目指し、滝に癒され休むことで、なんとか鳳凰小屋へ辿り着くことができました。

最後にある五色滝では滝壺まで下りることができます。滝に近づくとその飛沫を含んだ風が熱い身体に心地よく(少しいると寒くなります)、自然のクーラーを満喫できます。まあ、登り始めるとすぐ暑くなりますが。

鳳凰小屋は登山客でいっぱいでした。

二日目は観音岳を目指し稜線で朝食、天気も良く開放的でとても良かったです。

観音岳を経由して薬師岳へ、快晴の稜線歩きは快適そのもの。夏山はこれでなくては。薬師から青木鉱泉への中道を下りる人もいますが、我々は折り返して観音・地蔵を経由して御座石温泉へ下りる。御座石温泉から青木鉱泉への最終バスに乗り遅れると一山歩いて超えないといけないので、薬師からは休憩もそこそこに地蔵岳を目指す。鳳凰三山は周りに遮るものがなくとても解放的で楽しい稜線歩きが出来ました。

地蔵岳のオベリスクはとても象徴的で遠くからでもその姿を見つけることができます。絶好のコンディションなので、オベリスクまでピストン。

地蔵岳からの下りは最初が急なザレ場、上りでは大変そう。バス時間に間に合うよう休憩もそこそこに急いで下り、無事間に合った。健脚のメンバーにあらためて感謝します。記憶に残る山行の一つになりました。