北アルプス 白馬岳(2,932.2m)・清水岳 (2,603m)
「山行目的」合宿の経験を生かして山を楽しむ。
「ルート」猿倉⇒白馬尻⇒白馬岳⇒清水岳⇒祖母谷温泉⇒欅平⇒宇奈月温泉
「山行日」2015年8月5日(水)→7日(金)
「メンバー」
L/記:清子S SL:佐枝子M 車/食:圭音留H
会/食:由美K
「記録」
8/5(水)
4:00 阿久比町役場発
8:25 猿倉P着、回送業者手続き、トイレ済ませて用意。
8:50 猿倉荘発
9:50-10:05 白馬尻荘で休憩
10:35 アイゼン付けて大雪渓へ入る。
11:26-35 雪渓上で休憩
12:00-20 アイゼンはずして休憩
12:40-55 雨がぽつぽつで雨具付ける。
13:10 葱平過ぎて、小雪渓トラバースしたところで雷大きくなって、低木の窪みで避ける。
13:35-14:00 避難小屋で雷をやり過ごす。雨はさほ どでもない。
15:40 お花畑を見ながら、白馬山荘着。
16:08-16:50 白馬岳に登り、雨も止んでいて展望も 少しはきいて、下山。その後、小屋にて夕食を自炊 していたら縦にきれいに大きな虹が立った。
8/6(木)
4:30 発、すぐ雪田をトラバースすることになる。ストックで十分であるが、勾配があるので気を付けて通過する。
5:25-30 朝食がてら休憩
6:30-45 清水平、マツムシソウがいっぱい咲いていると ころで休憩
7:05-20 清水岳直下、清水岳登ったり、三角点を探した りする。
このあと、今まで見たことの無いほど濃密なお 花畑が続く。
8:30-40 休憩
9:15-10:00 不帰岳避難小屋で水を補給したり、コー ヒータイムとする。
10:55-11:05 休憩
11:45-50 休憩、これから百貫の大下りに入って、急坂 ジグザグ。
12:35-50 休憩,祖母谷の支沢はすごく崩壊していて、 特にひどい所はロープが新たに張ってあったり した。少しも油断できない。
13:30-45 休憩、長い下りと緊張でなるべくゆっくり、 休憩を早めに取りながら水分補給に努める。
14:25-40 休憩
15:40 祖母谷温泉小屋着、源泉がすぐ近くにあって、かけ 流しのいいお湯。
8/7(金) 欅平駅まで歩いて、トロッコ電車で宇奈月温泉まで出 て阿久比町役場へ。
(記録:清子S)
雪渓・虹・雷・花畑
由美K
今回の山行で、合宿に続き日本三大雪渓の一つを登る事が出来た。雪渓を登り終え、しばらくすると雨がポツポツ、そして雷が鳴りだした。急いで樹林帯の中へ入り近くの避難小屋でしばらく待機した。次第にガスもとれ日差しが戻り出発。山道は花畑。その中にミヤマアケボノを見つけた。
もう一息で白馬山荘だ。山荘の後に白馬岳山頂が見えている。山荘に到着しザックを置いて山頂へ向かう。少しガスっていたが展望も良い。三角点にタッチし下山。小屋に着いた途端、雨がザァーと降り出す。絶妙なタイミングにラッキー!!
任務は今回も食坦だ。メニューは焼肉、ちらし寿司、味噌汁、ゼリー。ガラス張りの自炊場で剱岳の姿を見ながら楽しく食事をしていると、やけに外が騒がしい。出てみると、虹が出ている。山々と虹のコラボ!!感激!!最高!!大自然に感謝!
翌日は4時半発で清水岳に向かう。途中、薄紫のタカネマツムシソウの群生地があり美しさに感動。コマクサも多く見られた。少し小高い山道にはハクサントラノオの群生地が出現しクルマユリのオレンジがアクセントとなり良い感じ。清水平付近は雪渓の白とハクサンコザクラのピンク、そして空の青のコントラストが美しい。雪解け水が作り出した小川もステキだ。
清水岳に到着。ミヤマアズマギクにもお目にかかれた。清水岳の下りは展望が良く山々を望みながらの下り。眼下には池塘の姿も見ることができた。池塘を過ぎて、下った次の瞬間、ここは天国なの?と思えるぐらいの色とりどりの花が咲き乱れていた。白、ピンク、黄、紫薄紫・・・何て美しい!!しばし見とれて至福の時間を過ごす。
しかし、その後、待ち受けていたのは、天国から一気に地獄に落とされたようなメチャクチャ、荒れた登山道だった。水の流れている崩落した斜面を何度か渡った。山道が寸断している所も何カ所かあり神経を使う。しかも、メチャクチャ長い下りと暑さで体力の消耗も激しい。祖母谷温泉に着いた時はグッタリ。
祖母谷温泉に入り、美味しい夕食を食べ、他の登山者の方ともいっぱいお話をして元気回復!!
3日目は欅平駅まで自然の中を歩きトロッコ電車に乗って宇奈月駅へ。以前から乗りたかったトロッコ電車に乗れてご満悦。いい思い出になります。皆さん、ありがとう。感謝します。
お楽しみ 盛りだくさん
圭音留H
3大雪渓を2か所続けて登る事が出来ました。今回は軽アイゼンを付けましたが、やっぱり白馬の大雪渓もきついです。落石も多く、上の方でガラガラと音をたて、崩れていました。雪渓が終わるとお花畑です。たくさんの種類の花が一面に咲いていて、疲れを忘れさせてくれました。でもすぐにゴロゴロと雷が聞こえてきました。最初は、木の陰で避難し、すぐ近くに避難小屋があったので、小屋で雷の過ぎるのを待ちました。白馬山荘に着いた時には、もうクタクタでしたがザックを置き、白馬岳まで頑張りました。
二日目、白馬山荘から清水平までは、歩きやすい稜線です。お花もいっぱいあり、休憩するのも、登山道ギリギリまでお花があるので、ザックをおろす場所がないほどです。清水平過ぎると、下りになります。お花の種類が変わり、夏の高山植物です。避難小屋までは、お花に癒され楽しく歩いていました。ここからは、修行でした。鎖場あり崩落した箇所あり、あと苦しめたのは、樹林帯の中お花がなく、景色も見えないことです。休憩している時間がどんどん長くなりました。やっと河原に出て、林道を歩きましたが、意外に林道も長く、祖母谷小屋に着いた時には、ヘトヘトでした。
祖母谷小屋は、すぐ近くに源泉があり、かけ流しの気持ちのいい硫黄の温泉です。小屋に泊まっていた方に、ここは、世界一若い・80万年位しかたっていない花こう岩、石も黒と白のまだら模様が大きいと教えていただきました。帰りは、楽しく景色を見ながらトロッコに乗りました。
今回は、大雪渓、お花畑、温泉、トロッコと盛りたくさんの山行でした。
祖母谷は長かったー
清子S
夏合宿の時、祖母谷を希望したら、とりあえず却下。一回行って見たいなと思っていたら、行きたいと思っていた人がちゃんといて、
誘ってもらえた。嬉しいな。花の清水岳だからね。それはもう、行った人しかわからない。
もしかしたら、今年が一番良かったのかもしれない。本当に嬉しい。みんな、祖母谷にしておけば、合宿でこのすばらしいものが見られたのに、と思っていたら、そのあとにすごく過酷な百貫の大下りが待っていた。大下りならまだしも、崩壊がとんでもない状態で、これでは大人数では無理だーと思えた。
まさに、天国と地獄。でも、思い出してもあのすばらしいお花畑は見ておいて良かった。
百花繚乱の山から
佐枝子M
やっと行けました!長い間行ってみたいと思いつつ何年も見送っていたこのルート。
白馬と言えば大雪渓。4度目の大雪渓はもう秋道を歩き、小雪渓では雷に怯え避難小屋で暫し待機をする。雲が切れお日様が覗く稜線直下のお花畑をゆっくり登って行く。雪が消えたばかりの尾根にはウルップソウの花が点々と咲いていた。平日でもそこそこ人はいるが、週末は人であふれるだろう。何度もスルーしていた白馬山荘に泊まり快適な自炊部屋で夕飯を食べ、ゆったりした時間を過ごす。日が暮れ見上げる空には天の川、北斗七星に手が届きそうだった。
明けて、念願の花の清水をめざし出発する。
先行する二人のパーティーを追い抜くと、後は誰もいなくなり貸切の静かな山になった。
さっきまで喧噪の都会の様な山にいたのに、ここからはあふれる花の山だ。コマクサ、ハクサンコザクラ、ミヤマアズマギク、タカネマツムシソウ、イワショウブ、ハクサンイチゲ、タカネシオガマetc・・・・
清水尾根を下って行けば、高い草丈のお花畑が続く。クルマユリ、オオガサモチ、ハクサンシャジン、トリカブト、ハクサンフウロetc・・・など百花繚乱。高山図鑑まるまる一冊状態だ。花の白馬で無く花の清水岳だね。
興奮状態は不帰の避難小屋までで、後は天国から↓急下降。トラバースする谷は崩壊、崩落で気が抜けない。おまけに標高が低いのでとにかく暑い、暑い。富山県警の人の「不帰の水場で水筒を満タンに!」の助言がよ〜く分かった。祖母谷の崩壊した林道に降りたち温泉の匂いがした時はホッとした。祖母谷温泉は極楽、極楽!料理も美味しかったしね。