北ア 雲の平 & 高天原
期間: 2015.8・6(木)〜8・8(土)
目的: 夏山満喫
ルート: 新穂高温泉〜双六〜三俣〜高天原〜雲の平〜三俣〜新穂高温泉
メンバー: 新海時生(単独)
記録
8月5日(水)
20:00 半田 発
24:00 新穂高温泉 着
深山荘・無料パーキングは水曜の夜中というのにほぼ 満車状態。車中仮眠。
8月6日(木)
2:50 起床 ほとんど眠れずウトウトしただけ。缶コーヒー とパン少し食べる。
3:30 P出発
3:35 新穂高センター 登山届(計画書)放り込んでおく
月夜(半月)で割と明るく歩きやすい
4:40 わさび平小屋
やっと明るくなる。夜明け前の林道でも蒸し暑く、服 を脱ぐ。
6:20 シシウド平 目一杯飛ばしてきており、結構キツイ。 暑いが風は涼しい。
7:00 鏡平小屋
登山客で賑やか。かき氷にそそられるが先が長いのでガマン。槍穂の景観も素晴らしいがゆっくり鑑賞する余裕なし
7:50 弓折岳分岐
8:30 双六小屋
ここまでちょうど5時間。頑張って登ってきたが、予定以上のペースに一安心。余裕は出来たがまだ半分ちょい、先は長い。体と足は結構へばりが来ている。
10:00 三俣峠
10:20 三俣山荘
陽は射しているが空は8割がた雲。槍の穂先は雲に隠れてしまった。少しゆっくりと休む
12:10 岩苔乗越
すっかりへばり、黒部の源流部から今日最後の登り
(1時間)がヨレヨレ。
アンパン1個補給。
13:20 水晶池分岐
長い下りが続くが割と元気に歩けている。ただずっと 樹林帯で楽しみ無し。
虫も多く、足出していたから刺される。
14:05 高天原山荘 着
「お疲れ様」という言葉はこういう時に使うんだよな予想より時間は早く着いた(コースタイム14時間ちょっとを10時間半)が、体はグッタリ。満足感は一杯。約10年ぶり、4度目の高天原は変わらずに美しい別天地だった。小屋は新しくなっている。1泊2食9500円。
しばらくゆっくりと体休める。
3時頃から風呂に行く。片道1km、記憶よりずいぶん遠い。先客2人とゆっくり浸かるが、またよけいに疲れ、帰りが大変だった。
食事の後すぐに就寝。宿泊は2〜30人。割とすいていた。
8月7日(金)
5:00 起床 1人寝過ごして、食事に起こされる。あまり食欲無し。皆が出払った6時過ぎから1人風呂に出かける。今日は対岸にある小さい露天♨に入ると湯がぬるく、とても快適。ゆっくり30分以上浸かり極楽気分を味わう。小屋に帰ってコーヒー飲んだりしてしばらくゴロゴロ。
8:45 高天原山荘 発 天気は良く、暑くなってきた
9:45 高天原峠 体の疲れは残っており、ぼちぼちペースで 登る。
11:10〜45 雲の平手前の小高い丘の上
水晶、赤牛が眼前に迫力で並ぶ。反対の薬師も美しい。日射しは強いが風はさわやかで気持ちがよく、ちょっと横になってごろ寝するがハエがうるさく起きる。
12:00 雲の平山荘 着 1泊1食で受付。まだ人は少ない。
外のベンチでラーメン作りビールなど飲み横になる。 少しウトウト。
この小屋前に座っているだけでも水晶がドカンとそびえ鷲羽は手前の祖父に隠れてしまうが三俣が意外と存在感を出し、盟主の風格を持つ五郎との間に少し遠く笠がいる。これがまたきれいな三角錐で(笠の名に納得できる)目を引く。以前、午前中半日ゴロついたことがあるが、今日は午後半日。ここは一日いても景色に見飽きることは無い。周辺の散策など何もせずに、小屋前で過ごす。風も無く終日穏やかな一日で、高天も含めて天国気分。
5時から夕食。シャケ入りの石狩風ナベ。ボク的にはイ マイチ。
結局はそう混み合わず、布団は1人1枚。持参した読みかけの小説を読み終えた所でちょうど消灯。
8月8日(土)
3:30 起床 外へ出ると星がたくさん輝いている。
水も少ししか残っていないし、食欲も無いので朝食抜 きですぐ出る。
4:00 雲の平山荘 発
4:20 キャンプ場分岐 水場に寄ろうかと思っていたが通過
4:55 祖父岳中腹、岩苔分岐 ここまでほとんど木道。学生パーティが前後に2組。キャンプ場ほか雲の平全体を見下ろす。空は青く、薬師や五郎の頭が朝日で赤く染まっていく。
5:55 黒部源流 祖父の中腹を巻いていくといきなり槍が姿を現す。急なガレを下り、沢を渡ると一昨日通った分岐
6:30〜7:10 三俣山荘 昨日一日ゆっくりしたおかげか体調は良い。ここの展望レストランをあてにしていたが早すぎ、まだ宿泊者の朝食中。外で槍を眺めながらコーヒーを沸かし、アンパンなど食べる。
7:45 トラバース道分岐
8:50 双六小屋
ずっと槍・穂を眺めながら気持ちよく歩く。小屋前は登
登山者であふれるほどだ。
10:00〜25 弓折乗越
行きにはあまり気にならなかった槍・穂のパノラマに見とれ、30分近く休む。左に北鎌を従え、正面に西鎌と中崎尾根をヒタダレのように流し、右に穂高へ続く稜線を我が物顔にして中央にそそり立つ槍はやはり日本アルプスの盟主といった風格だ。美しさに改めて感動する
10:45〜11:15 鏡平小屋
行きに我慢したかき氷を食べ、人のを見てつい頼んだカ レーはまずかった。
12:55 わさび平小屋 暑い!!
土曜だけあって、どんどん人が登ってくるが皆かわいそうなほどへばっている。下りは走る。
13:50 新穂高登山センター 着
今日はずっと余裕のゆっくり気分だったが、鏡平からの下りはどんどん飛ばした。気持ちよく山行を終了。
14:10 深山荘P 着 相変わらず満車。途中平湯にて風呂な ど入り、食事も済まし
19時頃 半田着
天と山に 合掌
新海時生
突然の事情が出来、ヨーロッパから急きょ帰国の後、用事を済ませ、「さてどうしましょう?」。もう1度と言う訳にもいきません。ちょっと山歩いて気分を直して来よう、と考えた行先が高天原、雲の平。これまで3度通っており、「日本で一番好きな場所」だったのですがこの会に入ってからは一度も行っていません。10年ぶりくらいでしょうか。これまでいろんなルートから入ったり、出たりしていますが今回はシンプルに新穂高からのピストン。行き帰りは1日で済まし、間1日は向こうでブラブラ、という初パターンとしました。休みは余るほどあり、ゆっくりと他を回ってきても良かったのですが、気分的に乗りませんでした。結果はとても良かったと思います。久々、天気にも恵まれタカマもウンペイもそれなりにゆっくり出来、気持ちもすっかり晴れました。とてもいい山行が出来たことに感謝です。
ありがとう、爺ちゃん。 合掌