南アルプス 甲斐駒ケ岳2967m)

 



 

<日程>8月8日(土)〜9(日)

<目的>

 クラッシクルート&三大急登に挑戦

<ルート>

 尾白渓谷P〜黒戸尾根・七丈小屋泊〜 甲斐駒ケ岳山頂往復

<メンバー>

 L:一則O SL:志貴子I 会計:厚子N 記録:幸江N

 ※孝俊K
(刀利天狗まで同行動、その後別行動、南アルプス縦走へ)

<記録>

8/8(土)晴れ

3:55 阿久比町役場臨時P発

7:00 尾白渓谷P着 準備

7:20 尾白渓谷P発 十二曲がりの坂を登る

8:21 休憩(1100m付近)

9:21 休憩(笹ノ平分岐にて) 八丁坂を登る

10:24 休憩(1740m付近)刃渡り通過

11:27 休憩(刀利天狗にて)※先を急ぐKさんとはここ       でお別れ

12:22 休憩(五合目小屋跡付近にて)五合目以降は鎖、梯       子の連続

13:17 休憩 小屋までもう一息

13:31 七丈小屋着・受付

13:50 第二小屋テラスにて鳳凰三山を眺めながらビール       で乾杯

17:12 夕食(小屋食)

19:15 就寝

 

8/9(日)晴れ

3:20 起床 準備

3:38 七丈小屋発 ラテをつけて。起きて早々の急登は       しんどい

4:31 休憩・ご来光を待ちながら朝食(8合目御来迎場       にて、強風で寒い)

4:58 ご来光を見ながら出発 岩場の連続

6:01 甲斐駒ケ岳山頂着 休憩

6:17 下山開始

7:10 休憩(8合目にて)

7:45 七丈小屋着 トイレ休憩

8:35 五合目小屋跡通過

8:52 休憩

9:30 刀利天狗通過

9:45 刃渡り通過

9:51 休憩

10:52 休憩(笹の平分岐にて)

11:47 休憩

12:32 尾白渓谷P着

12:47 尾白渓谷P発 岐路へ

18:00 阿久比町役場臨時P着

 

変化に富んだ黒戸尾根

志貴子I

 標高差が2200mの黒戸尾根を登りました。

天気が良いため暑く、ワンピッチ目から汗が噴き出て、7丈の小屋

まで6時間延々と登りが続き、最後の1時間は鎖と梯子の連続で、

すごく体がきつく最後はバテ気味。1日の標高差1700mは堪える

よ・・・。

2日目は、早朝に小屋を出て山頂を目指す。岩や鎖有りで2時間半

変化有りで楽しめた。山頂より6時間近く下り、まだまだかと弱音

をはきそう。途中会ったトレランの方は、我々が2日間かかって歩

いたところを、半日で走っるんです。それを2日間も走ったそうで

す。びっくり。

 

黒戸尾根から

             厚子N

北沢峠からは二度登ったことがある甲斐駒ですが、今回は、標高差2200mある黒戸尾根・・長い道のりに歩けるかなぁ〜?と不安もありましたが、五合目小屋跡まではそれほどの急登もなくまだまだ行けると思っていました。小屋跡から急な梯子がいくつも登場し緊張が続きます。ようやく辿り着いた七丈小屋で宿泊。コースタイムより早めに着いて小屋のテラスでゆっくりくつろぎました。

翌朝、3時半過ぎに小屋を出発し“御来迎場”で朝食。周りは富士山や雲海、360度の大パノラマを見ていると、良いタイミングに御来光がお目見えし、光り輝く朝陽にうっとりしました。名前の通り、御来光を眺めるのに良い場所でした。

ココから、コレが黒戸尾根の急な岩場か?三点支持で慎重に一歩一歩上がりました。九合の大岩に剣が二本突き刺さっているのが見えカッコイイ!さすが南アルプスの貴公子と呼ばれるほどの甲斐駒に惚れ惚れしました。

山頂に着き、見渡す限りの大展望に満足したあと、気の抜けない岩場に足を置く位置をIさんにご指導いただきながら、慎重に下りました。

今回、黒戸尾根の山行で登山者よりトレランされてる方が多かったことにビックリです。そして8泊9日の予定で南アルプス大縦走されるKさんと「刀利天狗」までの何十分の一をご一緒できたことを光栄に思います。

この原稿を書きながら今どこを歩いているのでしょうか?無事下山をお祈りいたします。また、ご一緒してくださったメンバーの皆さまありがとうございました。

 

   黒戸尾根

              一則O

 夏合宿から2週間おいて、今回は南アルプス甲斐駒ヶ岳へ出かけることになった。北沢峠から甲斐駒へのルートは行ったことがあるが、今回の黒戸尾根ルートははじめてである。何かの雑誌で黒戸尾根は玄人好みとあった記憶がある。三大急登の一つでもあるというが、どんなルートかたのしみ。

 早朝4時に阿久比を出発し、小淵沢ICを降り7時15分頃尾白川渓谷の駐車場に着く。70〜80台くらいは駐車できる無料P。キャンプ場も近くにあるためか結構詰まっている。身支度後出発。5分ほどで竹宇駒ヶ岳神社へ。安全登山を祈願して登山口へ。樹林の中を1時間で約300mの高度を稼ぐ。2時間ほどで笹ノ平分岐へ。そこから八丁登りという急登。急登とはいっても歩き易い道で、トレランに利用する人が多いらしい。八丁登りが終わってしばらくすると刃渡りという岩場の通過。クサリも張ってあるので、慎重に歩けば問題はない。但し雨の日は注意が必要だと思うが。刃渡りを過ぎ刀利天狗という祠に到着。ここまで標高差約1,300m。そこから40〜50分登って5合目の小屋跡へ一旦下る。5合目を過ぎるとハシゴやクサリがいくつも出てくる。出発から約6時間で七丈小屋に到着。今日はここで宿泊。ここの管理人、無愛想で有名らしいがまさにそのとおりで下界であったら商売にならないだろう。でも、夕食はレトルトカレーにエビフライがついて結構うまかった。夕食付きで6千円はお値打ちかもしれない。ちなみに夕食なしの素泊まりなら4,600円。この日は第2小屋に20人ほどの宿泊客。スペースは余裕があった。14時過ぎからゆったりまったりと時間を過ごす。正面に鳳凰三山の眺めはグッドである。明朝は3時半出発とし早々と7時頃には就寝した。

 3時半ごろからラテ点けて行動開始。8合目の御来迎場で4時58分ご来光を拝み、山頂を目指す。深田久弥が日本アルプスで一番好きな山頂という甲斐駒に6時に到着。空は青空、360度の大パノラマである。仙丈、北岳、塩見、鳳凰三山、遠くは八ヶ岳、中央アルプス北アルプスもよくみえる。早朝のためか山頂に登山者も少ない。展望を堪能して下山開始。標高が下がるに連れて気温が上がってくる。その暑さには参った。  

2日間天気も好く全員無事下山できたことを駒ヶ岳神社にお礼参りをして駐車場へ。

登山シーズンの最盛期の割には人も少なくルートもしっかりしていて黒戸尾根はおすすめです。

 

三大急登を満喫

幸江N

 初めての南アルプスは、黒戸尾根からの甲斐駒ケ岳となりました。三大急登の一つで、標高差が2200mもあり「日本アルプスで一番つらい登りは、この甲斐駒ヶ岳の表参道かもしれない」と深田久弥。夏合宿以降、山へは行ってなかったので、果たして登れるだろうかと心配でした。

 山行当日は晴れて暑かったものの、登山道は終始木陰で、合宿の時より荷物も軽く、SLがちょうどよいペースで歩いて下さり、息も上がることなく、快調に標高を稼いでいきます。道中にはきのこがたくさん。生椎茸のような肉厚なキノコ、黄色に白いポツポツがついたキノコ、なめ茸みたいなキノコなど。5合目小屋跡以降は、梯子、鎖場の連続で、高度感があり、ビビりながらもスリルがあってあっという間に七丈小屋に到着。夕食までゆっくり過ごしました。

2日目は、暗いうちからラテをつけて出発。8合目の御来迎場で朝食をとりながら、ご来光を待ちます。綺麗なまん丸のお日さまが雲海から顔を出し、初めて目にする光景に山登りを始めてよかったと改めて思いました。9合目の大岩に刺さる2本の剣、その向こうに鳳凰三山、富士山の3つが並んで見えた時には、思わずかっこいい!と声を上げてしまいました。岩場歩きも楽しく、山頂に到着。360°見渡す限りの山々を山座同定して、景色を堪能しました。

黒戸尾根は、登山者よりトレランの方が多く、1日で山頂を往復してしまうとのこと!これにはびっくりですが、縄文時代から登っていたという説もあり、驚愕です!鎖や梯子がなかった頃、昔の人は登山靴もないのにどうやって登っていたのだろうと不思議に思います。2日間ともお天気に恵まれ、夏山を満喫しました。