中央アルプス 小黒川
<山行期間>2015年8月8日(土)〜9日(日)
<山行目的>楽しみながら沢登りの技術習得を図る
<ルート> 桂小場〜小黒川本谷〜信州谷ルート〜桂小場
<メンバー> L:板津彰伸 SL/食:裕幸T 記録:三郎O
会計:良子I
<行動スケジュール>
8月8日(土)晴れ
5:00 半田アイプラザ出発
8:00 桂木場 着
道路崩壊、行き止り。1350m付近の空スペースに駐車
8:15 準備を整え出発
8:35 大堰堤を階段で越えた後、入渓
↓ 小さな滝を複数越える
9:40 5mと4mの滝に到着
ザイルで確保(この二つを越えるのに50分掛った)
11:00 マナイタダラ沢出合い
11:05 将棋頭沢出合い
11:15 6m滝 右岸より巻く
8m2条滝 右岸より巻く
4m巨岩滝 左岸より巻く
12:00 15m滝に到着 ザイルを使って確保
(地元の先行パーティーに追いつく、テント泊では無いと分かりテン場の確保に一安心)
↓ 複数の滝あり
14:00 2200mの分岐点に到着
4〜5テン一張り分の平らなスペースあり幕営
焚火・食事を楽しむ
20:00 満天の星の下 就寝
8月9日(日)晴れ
5:00 起床
6:10 出発 本谷へ向う
↓ 8mナメ3段滝
ナメの連続で美しい(水は冷たい)
7:30 2420m水が涸れる
ようやく日光が体に当たり始める
7:40 ヤブ漕ぎが始まる 背よりも高いハイ松とナナカマド が行く手を遮る
8:20 ヤブを抜け、目の前に西駒山荘を見る 感激。
沢装備を仕舞って、しばし休憩
小屋主に信大ルートの確認
8:40 下山開始
9:10 茶臼山分岐点
9:50 神社
10:40 信大ルートに入る(1850m地点)
11:20 1900mの信大作業道への分岐 直ぐ下に信大の物 と思われる小屋がある
しばしヤブ漕ぎが始まる
11:40 登山道に復帰
12:15 大堰堤の400m手前にて小黒川と合流 休憩
12:40 駐車位置に到着
しょっぱなが核心部?
三郎O
昨年の凍える細尾谷のメンバーで再びテント泊沢登りに行った 装備 食事 寝袋 ドリンクで装備も重い
桂木場キャンプ場を過ぎてからしばらく、突然道を塞ぐ軽自動車3台 「えっ〜!」と思いつつ、車を降りると3台から向うの道が無い! 3年前の大雨で道が流されていた。情報は入れていたが、まさかこんな状態とは驚いた。軽自動車が無くても倒木があり、そこより進むのは無理ですが今後、行かれる方は気をつけて。そこからゴーロを
15分ほど進むと大堰堤がある。ここで登山靴、登山服にチェンジ。大堰堤は階段で越えられるので問題なし、水が少なければスリットからも抜けられるらしい。 さらに10分で最初にザイルを出し5mの滝にたどり着く。
右岸からの巻く事に決めたものの足場が逆層スラブ状になっていて滑る。軽身にして、慎重に慎重になんとかクリアしたが見た目よりも難しかった。ザイルを通した後は滝を直登で登って貰った。初めから直登でザイルを通す方が楽だったかも知れない。この直後にもう一本、4mの滝が待っていたが此処は残置のハーケンがあり、ランニングビレーも取れた
この2ピッチがこの沢の核心部だったような気がする。
その後は淡々と小さな滝の連続を進み、いよいよ大滝に到着。ここで先行パーティに追いつく。聞くと例の軽自動車3台組みの方々。地元の飯田山岳会らしい。
「こんな処に人が来るなんて!」と逆に驚かれてしまった(笑)
大滝もザイルで確保して右岸から巻いて登りましたが難しくはありませんでした。さらに進むこと1時間。いよいよ唯一のテント場に到着 左岸にあり少し分かりにくいが注意していると焚火の跡もありきっと分る筈です。テントは焚火より5m奥にあり4〜5テンが張れました。今年も、こうして焚火を楽しみつつ、星を見ながら楽しい時間が過ごせて楽しかった。話題は色々だが翌日のルート、本谷、裏谷についての話題が一番盛り上がったかな。
今回、私のゴム底の沢靴が滑りに滑って大変でした(新品) みんなのフェルト底はそうでも無い感じでしたが私だけが一人で踊っていた気がします。
コケによって適正が違うのですね。
Tさんの食担は、美味しく、すごく気遣いが感じられる食事に感謝しています。
食事の後、フランスパンを小枝に串刺しにして焚火で焼いてガーリックバターで食べたのも、おやつ感覚でとても美味しかった。来年は焼き芋も!と言う話まで出ました。 次回も私の食担は歩荷担当と言う事で宜しくお願いします。
焚き火をしに…
裕幸T
泊まりでの沢登りは大変です。大きな荷物を背負って沢・滝を登って行く目的はただ一つ、焚き火を囲んでの団欒。今回の沢は日帰りでも可能なようです。
実際に先行するパーティもいたし、追い抜いていったソロの人もいましたが皆日帰り。荷物が軽そうで羨ましい。
でももし彼らが泊まりだったら唯一のテン場がなくなっていたことになり、その意味ではラッキーでした。
唯一の絶好のテン場を確保でき、明るいうちから延々と焚火ざんまい。
焚き火を囲んで飲んで、食べて、語り合い…。暗くなると空には無数の星が…、重い荷物を背負って登った甲斐があります。
朝食時も焚き火をしながらのんびりと…、ここまで焚き火をするとは、みんな焚き火が好きなんですね。
ゆったりと
良子I
小黒川本谷は、日帰りで行く人もいれば、泊まりの人もいるという沢です。
お荷物の私がいるし、ここは泊まりで行けば楽しめそう、ということで、荷物は重くなるけど、泊まりで行きました。おかげで焚き火を6時間(遡行時間より長いじゃん!さらに朝もまた焚き火!)、お昼の明るい時間から満天の星を眺められる時間まで延々と、焚き火部長のもと、ゆったりした時間を過ごすことができました。
食事も、オシャレで美味しくて、焚き火を見ながら頂けて、うっとりするばかり。おかげで皆さん、かなり食べ過ぎていたのでは?沢は2013年9月の豪雨の影響で荒れたという情報でしたが、まだ荒れたばかりという様相で、崩れた跡があちこちにあるし、石が安定せず大きな石も、沢の中の石も、ゴロンと動きます。荒れる前の沢の写真と比べると確かに残念なところもありましたが、それでも途中からは明るいきれいな沢を楽しむことができました。
翌日のなめ滝も、きれいでした。寒さに震えながら、沢をつめるとそこは藪漕ぎ。
ハイ松なのに這っていないし(大きいのです)、力負けして押し戻されそうになりましたが、出たところは西駒山荘の真下。私としては思い描いていた位置だったのですが、皆さんには不評だったよう。下りは初めて通る信大ルート。ルートは思っていたよりしっかりしていましたが、笹が元気で、途中、ちょっと悩みつつ、無事、下山。行きに落とした腕時計は見つからず、それだけが悲しい・・・。でもでも一緒に行ってくださった皆さんのおかげで、またまた沢登りが楽しくなりました。ありがとうございました。来年はOさんの食担ですね。Iさんの釣ったお魚をおつまみにしつつ?楽しみです♪
小黒川本谷(焚き火 三昧・・)
板津彰伸
昨年の計画中止となった小黒川本谷の遡行にメンバー4名(O崎、I田、T林、板津)1泊2日で行ってきました。
このメンバーは、昨年の凍った沢を一緒に体験したメンバーでもあり安心できる仲間でもある。
桂木場の駐車場からさらに奥まで進むと人の気配は全く無くなっている。
沢準備をしていると一般登山客がルートを間違え歩いているので登山道を教える事になった。
小さな堰堤の隣からすぐに入渓することになるがゴロ石ばかりで歩きづらい。
15分ほど歩くと巨大な堰堤が現れる。100段ほどの階段を登り下りすることになるがこれが思った以上に大変であった。この堰堤の先からはすぐに幅広い河原を入渓(川幅5m程度)することになるが、ゴロ石ばかりで歩きづらい。数年前の豪雨で沢も大きく荒れている様子がわかる。本流を進むと川と平行に踏み跡らしき信大ルートを見つけ私だけがこのルートを進むが他のメンバーは沢を突破していた。すぐに信大ルートと川が分かれたので私だけは河原歩きとした。
マナイタダラ沢の分岐までは2時間ほどで景色も全く変わず中央アルプスの沢の奥深さを味わった。
この分岐は1:1分岐ですぐに判断できた。右股に進むとすぐにこの沢の核心部である3段の滝に到着。後から来た単独者もこの滝をどのように登るか考え、何回も取付き場所を変え最後は登り切っていた。
私は違うルートから登ったがあと一歩が届かず撤退し、違ったルートを尾崎君に登ってもらった。ネット情報では新品のハーケンを抜いたと自慢していた奴がいたが困ったものだ。ここにはハーケンが残っていて欲しかった。
三段目の滝は私が登ったが、幸運にもハーケンが打ってあり、安心して登ることが出来た。ここからは滝の連続である。小滝は簡単に登るが少し大きな滝は足場も滑りやすいので高巻く事が多くなった。
作業道横断し2300m付近の二股分岐地点に絶好の幕営地があり
(このルート上でここしか幕営地が無い)時間的には早かったが本日は終了とし焚き火タイムとなった。
夕食はTさんの担当で豪華な夕食となり6時間もの長い焚き火タイムを楽しく過ごした。一昨年購入した釣竿も出してみたがこの沢で、魚の姿を一匹も見てなかったので成果もゼロ!
2日目は、小黒川本谷を登り詰めて西駒山荘を目指す。川幅も少なく美しい沢を歩くことになる。
滝を登るのも今日は簡単だ。沢が枯れ始めると最後のヤブコギが待っている。どこを歩いても背丈以上のハイ松が続く。ハイ松をかき分けて200mほど進むとやっと山荘が見え始めて一安心。
西駒山荘で休憩し整備された一般登山道で下山。信大ルート入り口はわかりやすかったが途中でルートを失い今度は背丈以上の笹のヤブコギを30分ほど歩き、信大ルートを発見して沢に戻ると見覚えのある大堰堤に戻ることが出来た。
ネットでは簡単と言われた小黒川本谷もそれなりのメンバーでないと大変である。このルートの紹介では日帰りの沢としても紹介されていたがこのルート知っていないと無理だと感じた。実際に沢で出あったグループも日帰りと言っていたが、駐車場に戻るには夜の8時を過ぎていたと想像する。
今回も心強いメンバーであった。
焚き火も充分に楽しんだ2日間の沢を満喫した。