裏木曽
<山頂で。>
<日程>
2015年8月21日(金)
<山行目的>
9月定例山行下見
<ルート>
白川林道〜フクロウ岩〜山頂往復
<メンバー >
L:一則O SL:幸江N 会計:清文S 記録:建志郎N 洞井孝雄
<記録>
4:55 半田アイプラザ出発
6:05 恵那SA
7:40 日野百草本舗王滝店
8:05 白川林道付近着
8:30 登山道入口(「焚き火・キャンプ禁止」看板の正面)
8:45 登山開始
9:05 1合目(急登・ザレ場)
9:12 稜線に出る
9:17 2合目
9:27 3合目
9:40 4合目(フクロウ岩)休憩5分
10:00 5合目 ササが茂る。木の根多し。
10:16 6合目
10:25 7合目(急登・ザレ場)
10:30 休憩(標識があり、比較的広い)
10:55 8合目 巨岩多し
11:07 9合目
11:18 頂上到着 避難小屋へ
11:30 下山開始
11:38 9合目
11:47 8合目
11:58 7合目
12:11 6合目
12:18 5合目
12:32 4合目(フクロウ岩)休憩5分
12:54 2合目
13:00 1合目
13:17 駐車場着
13:30 駐車場出発 帰路へ
14:00 日野百草本舗王滝店 着替え等
17:20 半田着
(記録:建志郎N)
小秀山・雨の下見
洞井孝雄
9月の定例山行の下見に行く、というので、私自身、定例山行当日には参加できない
(登山学校の研修山行とぶつかっているのだ)のだけれど、参加させてもらった。おそらく、会の中で初めてこのコースから山頂に登った(間違いでなければ。なに、新しくルートが整備されたげな、ということで声をかけてもらったに過ぎないのだが)人間のひとりなので、このコースが定例山行の山域候補に挙がった時に「いいんじゃないの」と賛成したことや、それ以後、行っていないので、昨今のコース状況をみてみたい、ということも理由であった。
当日は雨、御岳が間近に望める、はずだったが、行動している間中、ガスで眺望はゼロであった。コースの下見に徹して、述べておこう。参考になれば嬉しい。
王滝村から自然湖を過ぎて、白川林道へ入る。ゲートの手前まで行って、引き返す。そのしばらく下の切り開きに車を止める。道の反対側が登山口だが、左右に青々とした木が茂っていたという記憶がない。さらに、最初から急登が続くが、もっと丈の低い下草の間を登ったような記憶だったので、その印象と実際との開きのギャップでまず躓いた。人間の記憶というのは全くアテにならない(特に、最近の自分のそれは)ことを改めて痛感した。
で、登山口の看板には「日本2百名山 小秀山1982m 作業道入口1214m 標高差668m 登り2時間30分 下り2時間 ※四合目にフクロウがいます ※熊出没注意・水場なし」とある。
最初から尾根に上がる急なみち。雨が降った時は黄土で滑らないよう注意、またザレが多いので歩幅を小さく上から押さえつけるように足を置くこと。「一合目」まで20分。登山口からこの標識間が一番長く、以後はほとんど10〜10数間隔で標識が現われる。
四合目はフクロウ岩。手前に6〜7人なら一緒に休めるような平坦な場所がある。
五合目の手前しばらくの間は左右からササや灌木が道を覆っていて、かき分けながら登るが、足下には木の根っこがいっぱい出ていて、躓いたり引っかけたりしないように注意が要る。
七合目の直下は急な登りで、ガレているので、ここも落石、浮石、石車に乗らないように注意。登り切ってトラバースすると七合目の標識が現われる。左の樹林帯に入っていくが、晴れていれば見晴らしもいいところで、かなりの人数が休むことができる。樹林の中は平坦な道が続く。しばらく進むと、白川林道⇔小秀山の標識のある広い部分に出る。八合目かと思ったが、七合目との中間地点で、八合目はしばらく先。七合目よりも広く、休憩にはいい地点だ。
八合目から九合目間は巨岩が林立する部分。それを過ぎて、ひと登りすると小秀山の山頂にポンと飛び出す。山頂から数分のところに立派な小屋がある。下りは登ってきたときと同じように足下に注意して下ろう。
登山口8時45分発〜山頂11時18分発11時30分〜登山口13時17分、登り約2.5時間、下り約2時間、看板通りであった。
下見山行
一則O
9月定例山行の下見、長野県王滝村からの小秀山だ。小秀山は1982mと標高があり北東方面には御嶽山が間近にみえる展望良好な山である。
半田を5時に出発し、登山口がわかりづらく15分ほどのロスタイムがあって登山口に着いたのが8時半ごろ。3時間半のアプローチは少々長い。この日、この地方の天候はもうひとつはっきりせず、登山口到着時は小雨。カッパ上下を着込み、いざ出発。登りはじめから尾根道へ出るまでの25分ほどはそこそこの急登で、あさイチの体に結構な刺激。尾根へ出てからの樹林の中の緩やかな登りとなり、フクロウ岩と呼ばれる大岩に約30分で到着、一本目の休憩とする。合目を示す簡易な標識が山頂まで続き1合毎の所要時間は概ね15分。道案内の看板がある7合半のところが適地のため、2回目の休憩をとる。8合目を過ぎたあたりから登りがきつくなるが、約35分でひょっこりと山頂へ着く。
残念ながらこの日の天候では周りの景色はみえない。本番は好天になるのを祈ろう。山頂からすぐのところにバイオトイレ完備の立派な避難小屋がある。ただ靴を脱がないと中に入れないのが面倒。小屋の外で10分ほど休憩し、早速下山。雨が降っているので、濡れた木の根や岩は滑りやすく、慎重な歩きが要求される。13時15分駐車場着、山頂から約1時間45分。登りはじめから下山まで約4時間半。本番では人数も多いし、休日で他の登山者も入っていることが予想されるため、5時間から5時間半はかかるだろう。
日野百草丸の売店まで行き、トイレを借り着替えをして半田へむかう。
初めての雨中山行
清文S
9月定例山行の下見として小秀山山行へ参加しました。中央高速に進んだあたりで雨が降り出したので、車中で覚悟を決めていたのですが、雨具を着用しての登山は汗かきの私には厳しいものとなりました。白川林道の登山口から稜線に出て間もなくのフクロウ岩あたりまでは急登といってもそれほどの傾斜ではなかったのですが、そこから登山道の幅が狭く木の枝が頭のあたりに被さっているし、足元は笹をかぎ分けるほどの場所もあり、雨のためまったく眺望を楽しめないこともあってひたすら前に進むだけでした。7合目ぐらいからは針葉樹の森を進み、ほどなく頂上に着きました。すでに雨具の中は水浸しなので上着だけでも脱いでしまいたかったのですが藪漕ぎで怪我をしてはいけないので我慢しました。下りにかかると踵に重心がかかってしまい、何度も浮石をけったり、足を滑らせたりしてしまいました。ストックをもっと前につきなさいと指導を受けましたが、疲れで体が突っ立っていたようです、下りもなかなか上達できません。
下見山行ですので所要時間の参考にしていただけたかとは思います。
雨の中の下見
幸江N
9月定例山行の実行委員をさせていただくことになり、小秀山に決定しました。
下見当日は曇りの天気予報だったのに、行きの車の窓に雨がポツポツしだして、あれれ?でした。中津川で高速道路を下りましたが、そこからが長く遠い。片道3時間半かかりました。登山口がわかりにくく、通り過ぎて白巣峠まで来てしまい、引き返して見つけることができました。小雨降る中、カッパを着て出発。歩き出して早々急登続きで、なかなかしんどい。4合目のフクロウ岩まで進んで休憩。4合目以降も木の根っこが出ていたり背丈ほどの笹で覆われ足元が見にくかったり、急登ありで気の抜けない道でした。7.5合目辺りの開けて平らな所で2度目の休憩。もう一息頑張って山頂に到着。晴れていたら御嶽山が見えたはずですが、今日は真っ白。バイオトイレを見学して早々に下山。雨に濡れて滑りやすい道を注意深く下りました。山行中はずっと雨でしたが、下山後暫くしたら晴れてきました。
帰りの車中で洞井さんから注意喚起すべき危険箇所など教えて頂きました。みなさま、お忙しいところ下見にお付き合いいただき、ありがとうございました。当日はどうにか晴れて、みなさまに楽しんでいただけるといいなぁと切に願っています。
木曽路は山の中
建志郎N
「木曽路はすべて山の中である。」は小説「夜明け前」の有名な書き出しである。島崎藤村によるこの小説は、明治維新の激動期に中山道の宿場町である馬篭宿で生きた人々の様子を描いている。
中山道は江戸時代の5街道の一つで京都と江戸を結ぶ街道であり、東海道ほどではないが木曽路の宿場町は往来する人々で賑わっていたことであろう。
しかし、現在の木曽路は高速道路の恩恵が殆どなく、中津川から先に行くには非常に時間がかかり不便さを感じる。
下見でも、中津川から小秀山の登山口まで2時間半も要しており、距離的には大したことはないが遠くに感じる。
今回、定例山行の下見ということで、改めて小秀山について調べてみた。
小秀山は、御岳山系の阿寺山地にある標高1982mの山で、日本二百名山及びぎふ百山に選ばれている。
登山ルートとして、従来は旧加子母村の乙女渓谷からの健脚者向きのルートのみであったが、10年ほど前に長野県の王滝村側の白川林道から新しいルートが開設されている。今回の山行では、この新しいルートを行くことになるが、実際に歩いてみると道も狭く、ササや樹木が覆いかぶさり、足元もザレたり木の根が出ていたりして非常に歩きにくいという印象を受ける。
また、ルートの途中で御嶽山の雄大な姿や北アルプスを眺望することができるということであったが、雨天のため視界がきかず何も見ることができなかった。
頂上には、秀峰舎と名付けられた避難小屋が設置さている。2010年に中津川市により開設された小屋であり、バイオトイレが併設されており、屋根には太陽光パネルが設置されている。
麓にある加子母中学校では、50年ほど前から毎年1年生が「小秀山登山」を行っているそうである。乙女渓谷ルートからの登山であるが、生徒たちの安全を考えて設置したのであろう。
小説「聖職の碑」には、木曽駒ケ岳を目指した子供たちが、天候が悪化する中ようやくたどり着いた山小屋が、心無い登山者のために燃えてしまっていたため多くの犠牲者を出していく様子が描かれている。二度と繰り返してはならない悲劇であり、登山をする一人として心に留めておきたい。
<小秀山 山頂直下を登る>