中央アルプス 烏帽子岳(2194.5m)
<烏帽子岳山頂で>
<日時> 2015年8月23日(日)(22日前夜発)
<天候> 晴れ
<目的> 研修山行に向けたトレーニング、地図読み、コンパスを使った現在地の確認、山座同定の方法を習得する。
<ルート>鳩打峠〜小八郎岳〜七合目〜烏帽子岳〜七合目〜小八郎岳〜鳩打峠
<メンバー>
コーチ:洞井孝雄 スタッフ:三郎O 受講生会計:伸子S 受講生医療:泰江Y
受講生記録:良子M
<記録>
8月22日(土)
19:00 阿久比役場臨時駐車場 出発
20:00 金山駅ダイエー前集合 発
22:20 鳩打峠着 テント設営 就寝
8月23日(日)
4:00 起床、朝食、テント撤収
5:00 鳩打峠出発
5:30 小八郎岳との分伎 整地をする。
5:55〜6:07 小八郎岳山頂着、展望が開け烏帽子岳が正面に見える。
地図読み、休憩
7:02 5/10標識通過
7:37〜45 7合目着 休憩
8:20〜25 8/10標識 休憩
8:57 烏帽子岩分伎 岩登りに挑戦 岩を登りきって記念写真
9:15〜30 烏帽子岳山頂着 ガスが出てきて三座同定出来ず。休憩
帰路は烏帽子岩の巻道を下る。
9:40 烏帽子岩分伎通過
10:30〜40 7合目分伎着 休憩
11:30〜35 小八郎岳分伎 休憩
12:12 鳩打峠登山口着
12:25 鳩打峠発 帰路に。 まつかわ温泉清流苑にて入浴、反省会
16:00 阿久比役場臨時駐車場着
<記録:良子M>
2015年8月23日 登山学校実技烏帽子岳。MCの実技で
洞井孝雄
8月23日(日)、マウンテニアリングコースの実技で烏帽子岳に登った。受講生は半田ファミリーのS、M、Y、ふわくのN根、東三河のS木、スルジェのO。コーチングスタッフはO崎とS井、それに私。登山学校のカリキュラムの実技としては最後の実技だ。
22日夜、金山に集合。車二台に分乗し松川ICから鳩打峠に入って幕営・仮眠。
翌早朝、鳩打峠を出発、小八郎岳を経由して烏帽子岳を踏み、下ってきた。多分、山行の概要はメンバーがレポートすることと思うので、実技の中で気づいたことを書く。
夜、鳩打峠に着いて車を止めたとたん、受講生がてんでに荷台のドアを開けて荷物を引っ張り出しはじめる。ウチの会員は、マイクロバスなどで山行に行くと、現地で真っ先に全員の荷物を下ろす作業を手伝わされたり、乗用車でも、止めたその場で荷を下ろして出発準備をすることに慣らされている。夜中に到着して、まず集中して指示を受け、テントをどの辺りに張るか、を決め、それから作業を開始するという経験がない。「ここに一張り、もうひとつはここ」と指示しても自分のザックに気を取られて、誰も聞いていない。何でこうなのかね。
やっと、受講生が一人、テント本体を持ってきて地面に広げ始める。他のメンバーはどうした? 「本体だけじゃだめだろ? みんなでやらないとダメだぞ。ばらばらに動いてちゃあ」 こういうときには、まず、受講生は車から降りたらLに集中する、指示を受けて作業を手分けして行う、それをコーチング・スタッフも意識して受講生に指示することが大切なのだけれど、彼らもそういう意識は醸成されていないし訓練もなされていない。まだまだだな。
「夜発、現地で仮眠、早朝出発」としたのは、本番当日の便宜だけではない。山に担いでいく個人装備、共同装備と、現地で仮眠のために使うそれらをどう区分しておくか、深夜、いかに早く設営し仮眠する時間を確保するか、起床後、いかに早く撤収、出発準備ができるか、ということが課題である。当然のことながら、到着したらヘッド・ランプはもちろん、テント一式、個人用のマット、シュラフなどはすぐに取り出せるように、使い終われば車の中にまとめて入れておけばいいだけの状態にしておく、朝は、靴を履き替え、あらかじめパッキングされている自分のザックを背負えば、それで出発できる、そういった視点で受講生たちは準備をしてきただろうか? 駐車場にはサイドロープを止める石や木などの自然物なし、風なし、雨の兆しなし、気温もそれほど下がらないだろうと判断して「フライはもう張らなくていい」と指示した。テント本体にポールを差し込むだけで設営は完了。すぐに就寝の態勢に入れるはずだし、撤収もいたって簡単なはずである。テントを畳んで出発するまでに何であんなに時間がかかるのかね。起床時、車の座席でうとうとしていた私に、S井が気を遣って、コーヒーをどうぞ、とカップを差し出してくれたが受講生からは「湯が沸きましたよ」程度の一言も、アクションもなかった。ウチの会でも共同食とかお茶など古くからの会員からはたまに声がかかるが、多くは、自分のパーティーの人数分だけ用意して、それぞれのパーティーに属していないメンバー(コーチとか、CLとか)は員数外の場合が多いし声もかからない。そういう心配りもなくなってきている。登山学校も同様である。
出発時には、後から入ってくる登山者も使えるように車を移動しようとしているのに、受講生は平気で車の周囲にザックを置き、靴を履いたりして邪魔している。パーティー全体を見る視点と、今何が行われているか、という空気を読む必要がある。登るスキルはもちろん大事なのだが、マウンテニアリングコースの実技には、こうした気配り、気遣い、気働きも含まれているのだ。出発時の観天望気通り、曇り、ガス、山頂で晴れ間、いい登山コンディションであった。
烏帽子岩
三郎O
登山学校マウンテニアリングコースの研修直前山行で烏帽子岳に行って来ました。受講生6名 コーチ・スタッフ3名での前夜発での山行となった
4時起き 5時発でのスタート。途中 小八郎岳にて整置、周囲の尾根も確認した、休憩の度に地図をだして現在地確認を繰り返しやりながらの登山でした。
残念な事に6合目からガスに包まれ視界不良となりましたが良いトレーニングが出来ました。
山頂直下の分岐道標に
←(左)安全道・烏帽子岩(右)→
と書かれていたので左の巻き道に進もうとした時に、後ろから「右で良いぞ!」と洞井さんの声がしました。振り返ると
「登山学校でこれぐらいのことはやって来てるんだぞ 大丈夫だ!」と。
確かにそうだ。南山のクライミング ツメカリ谷の沢登り 色々、経験して後は研修山行を残すのみの人達 当然だ。
そこで進路を右に取り岩へ進んだ。
足の置き方を一応説明はしたが、みんな心配なく登って来る。そして山頂では「こっちの岩ルートで来られて良かった〜」とみなさん笑顔。 私も嬉しかったです
登山学校もいよいよ、研修山行を残すのみ 無事に終えられるように祈っています。これからは、学んだ知識を、使って役立て、みんなに広めて下さいね。
お願いします。
面白かった岩場登り
伸子S
登山学校終版の研修山行とあって、前夜発テント泊を組み入れて行われた。
松川ICを出ると間もなく、果物が実る農道を通り細く曲がりくねった山道になった。暗くてよく分からないがかなりきわどい細い山道を暫く走り、二段になった鳩打峠P着。暗い中に簡易トイレと、先客らしき車が一台見えた。
テント設営後すぐに就寝、明日の登山に備えた。翌朝は4時起床、5時出発。
まだ薄暗い中を歩き始めた。一時間ほどで小八郎岳着。目指す烏帽子岳がみえた。登山道の標識は見落とさないようにとの注意があった。八合目で休憩を取り、頂上直下の岩場を登り(面白かった)9:15 頂上着。しばらく休憩したが曇っていて何処も見えない。今回も展望図の出番は無かった。
下りは笹が被り見え難くなっている道を慎重に下りた。木の根が多くて滑りやすい道だった。
下山後は入浴し反省会を開き、松川の農協によって果物等を買った。早く下山すると色んなことができる。
皆さま、ありがとうございました。
中央アルプス 烏帽子岳
泰江Y
登山学校のマウンテニアリングコースの実技で、登山口の鳩打峠で前夜テント泊して、早朝からの日帰り登山。今回初めての体験だった。
歩き始めは、まだ少し暗くヘッドランプをつけた。一時間ほどで、小八郎岳の山頂に着くと、堂々とした、烏帽子岳の姿を眺めることができた。山頂手前の烏帽子岩は、直登コースを進んでちょっとした岩登り気分を味わった。山頂に着くと、ガスがかかっていて、中央アルプス、南アルプスの展望が、全くなかったのが、残念だった。次の週末に研修山行で登る塩見岳を特に見たかったのに・・・。
帰りは、往路を引き返したが、烏帽子岩も、小八郎岳も巻き道を歩いたので、上りの時と比べると変化がなく、単調で、長く感じた。久しぶりの登山だったのと、コースタイムも長かったので不安だったが、下山時に二回、滑って尻餅をついてしまったが、けがもなく、安全に登山を終えることができた。次週の塩見岳山行に向けてよいトレーニングになった。
課題と反省
良子M
登山学校マウンテニアリングコース実技で中央アルプス烏帽子岳に行きました。
山行毎に課題を課すのですが、今回は地図読み、コンパスを使いこなすのに加え、下り道での歩き方に注意したいと思いました。
烏帽子岳は、アップダウンがほとんどなく下山時での下り道となりました。バランスを取りながら、小股で歩く様に気を付けたつもりですが下山までに、5,6回滑りそうになりました。登山道に這っている細い木の根の上にしらずに足を置いた時、段差が大きい下り場所などがすべりやすい原因です。足の置き場所、置き方など・・・まだまだです。下りになると、皆に比べ速度が落ちるのも反省です。
帰りの反省会で、
「テント設営、撤収、出発時などすべての行動において時間がかかりすぎる。全員でやること、前もって準備することなど心配りが出来るように」
との指摘を受けました。行動中、何度か注意の言葉も聞きました。自分自身当てはまる事が一杯です。
次回はテント泊の山行です。新しい課題がまた1つ増えました。
登山学校の実技は、自分自身にも厳しくなり、反省点が一杯です。それでもマウンテニアリングのメンバーと一緒に足並み揃えて烏帽子岳に登れた事、烏帽子岩を登った時の皆の笑顔、下山して鳩打峠に着いた時、皆で喜び合ったことなど…嬉しい事も一杯です。
指導してくださったコーチ スタッフの皆さんありがとうございました。