2015年9月14日 木曽・糸瀬山(1866.6m)

キノコ、どんぐり・・・秋の風情


 


 山頂部の「のろし岩」

 

【記録】

04:30 自宅発

06:45 しようぶ平P着

06:52 発 ひんやりした空気で暗い植林の中を歩き始める。

07:05 尾根に出る。明るい落葉樹多い。

07:27 松原よこて 少し下り、緩やかな登りになる。

07:38 イチョウ谷 急登になる。

07:48 丸屋の鳥屋

08:07 まむし坂 

08:25 山居の鳥屋

08:31〜37 休憩 樹林の中

09:19 1800(山頂まで15分)の看板。断崖の向こうには中央アルプスの山々が見える。

09:25 青ナギ ザレた岩肌

09:31 しらび平 暗い樹林となり、大きな岩が多い

09:36〜48 糸瀬山山頂 三角点が大きな岩の上にある。樹林の中で眺望無し。

09:55 のろし岩

10:05 しらび平

10:37 山居の鳥屋

10:49 まむし坂 

10:57 丸屋の鳥屋

11:04〜10 休憩

11:12 いちょう谷

11:35 尾根(須山駅への分岐)下る

11:45 しょうぶ平P着

 

糸瀬山、そのついでに

           洞井 孝雄

 

 9月14日、木曽山系の糸瀬山(1867m)に登った。メンバーは私とY。

 中央道中津川ICを降り、国道19号線沿いのJR須原駅を過ぎて1kmほどのところから右折して林道に入り、登山口に向かう。ところどころにつけられている看板に導かれて登山口に着く。

天候は晴れ。風は全くないが、空気もひんやりとして爽快である。

登山口からすぐに植林の下の急登で、登り切ると尾根筋に出る。緩やかなアップダウンの道になる。キノコがあちこちに出ている。どんぐりもいっぱい落ちている。紅葉にはまだ早いが、秋の山の風情。左手に深い谷を見て、急登をあえぐと丸屋の鳥屋。名前の由来のわからないポイントがいくつかある。松原よこて、丸屋の鳥屋、まむし坂、山居の鳥屋…なかなか興味深い。20分ほどでまむし坂の登り。山居の鳥屋と呼ばれるポイントを過ぎて休憩。再び歩き出すと、右手が開けて樹間に中央アルプスの連なりが見え始める。間もなく青ナギと呼ばれるザレの部分を過ぎると道は樹林の中に入る。暗い樹林帯の中の、重なった大きな岩を回り込むと糸瀬山の頂上である。標識の前の大きな岩の上に埋め込むようにして三角点がある。眺望はゼロ。少し離れたところに、「のろし岩」という大岩がある。アルミの梯子、その上にタイヤ・チェーンの流用か、鎖の梯子、さらにその上に鎖が取り付けられている。ここからの眺望は素晴らしいといわれるが、アルミハシゴ、その上の鎖梯子までは登ったが、非常に不安定だったので、登るのをやめた。

往路は、どんぐりを拾ったり、栗のイガをひっくり返してみたりしながら下ってきた。ゆっくりとしたペースで、登り下りで一回ずつの水分補給、山頂でちょっと腰をおろしただけで歩き続けた。車に戻ったのは11時半過ぎであった。

 まだ、時間は早い。帰途に妻籠と馬篭に寄った。妻籠は宿場「町」としての建物群がよく保存されている。馬篭はよく手入れされた観光地という印象が強い。藤村記念館の隣の四方木屋という喫茶店に入った。この建物は、藤村が農家を移築した建物で代々家族が住んできた家だそうである。店内にかけられた水彩画や木彫には「Rokuji Shimazaki」と署名がある。店の女性に、

「この禄二という人は…藤村の…」

と尋ねると、果たして、

「孫です。私の連れ合いでしたけど。もう亡くなって20年ほどになりますが」

ということであった。

「絵も、木彫りもされたんですね」

「文章と絵は違いますけど、藤村も、禄二も、短い間にたくさんの仕事をしたんだな、と思えます」

 まさか、こんな話ができるとは思わなかった。いい一日だった。

 


糸瀬山の三角点は岩の上

   

静かな山

            Y

歩き始めは、薄暗い植林の中からで、ひんやりとしていて気持ち悪く、少し歩くと尾根に出て明るくなり、ほっとしました。落葉樹も多く、ドングリや栗も落ちていました。1800時点では、中央アルプスの山々が見えました。平日だし、貸切りかなと思いましたが2パーティー、3名の人と会いました。

 なんだか古い看板の地名が色々あり、あっという間に山頂に着きました。笹も刈られて道はよく手入れされていました。山頂付近は暗い樹林のなかで、大きな石が多くあり、中でものろし岩は尖った15mほどの大岩で、リーダーはのろし岩に登ろうとしていましたが結局止めて下山することにしました。

 残念だったのは、帰りに寄ろうと話していたのに、山頂手前脇の展望台を見過ごしたことです。急登の下りは苦手なので、そのことばかり気になり、展望台の看板を見落としてしまいました。

山行は午前中で終わり、途中、久しぶりに妻籠と馬籠に寄り道して、まったりとして帰ってきました。

 


緑の中を下ります