奥秩父 小川山(烏帽子岩左稜線)
目的:クライミング技術向上
日程:2015年10月10日(土)〜12日(日)
メンバー
L・食担:新海時生 SL:板津彰信 記録・車:裕幸T 会計:晋平Y
以下3名は11日(日)朝から合流
良子I 車:聖子S 食担:真琴N
記録
10月10日(土)晴れ
5:00 半田発
9:00 廻り目平キャンプ場着 テント設営、準備
11:20 出発
12:00 屋根岩2峰セレクションの取付きを目指すが、最初の間違いに気づくのが
遅れ時間ロス。どうもおむすび山のようだった。
13:45 ようやく屋根岩2峰下部に到着。
セレクションの1P目のクラックをトップロープで2度ずつ登って終了。
明日は天気が悪い予想なのでちょっと残念な初日。
15:40 薪を拾いながらキャンプ場へ
夜は焚き火をしながら歓談、これが主目的。
10月11日(日)雨のち晴れ
6:30 起床
夜半からの雨が続く。午前中は岩根山荘のジムへ。
午後は晴れてきたので、近くの岩場の見学やボルダリング。薪を拾いながら キャンプ場へ戻る。
初日に続き、焚き火を囲んでワイワイ。
10月12日(月)晴れ
4:30 起床
5:30 出発、川を対岸へ渡る
6:00 烏帽子岩左稜線取付き着
6:25 登攀開始 新海‐岩田‐安江
舘林‐杉江‐板津の2P
4Pのフェースが少し難しい。
9:00 5P終了
10:15 10Pちょっと怖いトラバースも昨年の経験から皆スムーズに通過(ガバをつかんで体を落とす)
11:45 13Pクラック終了、リードで登るのは緊張。カムを細かく使用。
12:15 14P目懸垂終了 昨年間違えた岩のトラバースはスムーズに通過
13:10 16P終了、下降
13:30 下山開始
14:15 キャンプ場着
小川山でクライミング
晋平Y
錦秋の候、小川山でクライミングをしてきました。初日と3日目は良い天気でしたが、2日目だけは午前中雨でした。
初めての小川山。先輩方から聞く話によると、「日本のヨセミテだ!」とも称される岩場。林の中でゴロリと転がる大岩に取り付きボルダリングをするクライマー、廻り目平駐車場から正面に見える岩峰に取り付くクライマーが見える、不思議と小川山では一般的な光景であるかの様な錯覚を持ってしまう程のクライマーの多さでした。
一日目はP着後、テントを張って、屋根岩二峰へ取り付く予定でしたが、取り付き点が良く分からず右往左往して、暫くして取り付き点に到着するも、時間的に1P目のクラックにTRでトライする形となりました。予め地図や事前情報も入手していたにも関わらず探索することになってしまったのは、もっと慎重に情報を精査しなければと思いました。
二日目、前日の深夜から降りだした雨は、夜が明けても止むことが無く、AMは雨でした。PMからは止み、晴れ間も挿す天候でした。焚き火用の薪拾いも兼ねて有名な「小川山レイバック」と「クレイジージャム」の見学に行って来ました。
衝撃的な岩。綺麗なクラックが一本走って、そこを意図も簡単に登攀してしまうクライマーがいることに衝撃を受けました。いつかは挑みたい。
三日目、烏帽子岩左稜線。朝目覚めてから朝食、準備、アプローチといつもとは違う緊張感で黙々と歩きました。取り付き点からは、マルチピッチの開始。2,3,4Pとなかなか苦戦するピッチ、恐怖のトラバースもあり、どうすればいいのか?と考える場面もあり、登る技術よりザイルの流れ方やビレヤーとしてやるべきこと、懸垂下降での準備と対応など。今まで以上なシビア条件での判断や決断が自分ではできていない。このクライミングで今後の自分の課題が多く見つかりました。
烏帽子岩の稜線上から見る小川山一帯の綺麗な紅葉、錦に染まる鮮やかな色彩は格別な印象でした。今回誘って頂きまして、自分にとって良い経験ができました、ありがとうございます。そして二夜連続焚き火、とても楽しかったです。
念願の!!
聖子S
今年もお誘い頂いた小川山。去年は参加できなかったので、土曜日仕事で迷いましたが日月組みで行ってきました。今回のメインは、烏帽子の左稜線です。日曜日に予定していましたが、午前中雨の為、やむなく月曜日に変更。夜明けと共にテントサイトを出発し、沢を渡渉し、目印のケルンから、ガレ場を登って行き、取り付きへ。登攀の準備をし、まずは、新海組が登るのを見守ります。私たちは、Tさんリードで、板津さんと3人。2番目を登らせてもらったので、“とても楽チンでした。”と言いたい所ですが、1P目、2P目の岩の感じは、今まで掴んだ事の無い嫌らしい感触。3P目くらいから、ようやく、前尾根のような岩の感じになってきましたが、バリエーションにとんだルートに高度感。登るのに必死でした。中でも、途中のトラバースで、2箇所のガバのホールドをもったまま、身体を外に投げ出して宙ぶらりんにならないといけない所は、とても時間を要しました。この方法しか無いと頭で理解していても、しゃがんだ状態から、身体を外に投げ出すなんて・・・・いくらセカンドでロープがあると言っても、その行為自体が出来ずに、迷惑をかけました。意を決して何とか通過しましたが、これを、リードでやる人の気が知れない・・・と登り終わった今でも思っています。なので、密かに、来年、リードで登りたいと思っていましたが、ほぼNPで行かないといけない。そして、今回は、残り3Pを残してタイムアウトとなりましたが、今回だけでも約15Pを登りきる体力が必要。そしてリードで登りきる気持ち。まだまだ今の私では技量不足。登る技量もさることながら、途中でのランニングのとり方、終了点の作り方。そして、ルートの見極め方。そして、ビビリの克服。来年のリベンジに向けて、トレーニングが必要だとあらためて感じました。と言う事で、来年に向けて、努力しますので、皆さん、来年も一緒に行ってください。そして、来年こそは、最後まで登りきりたいものですね。
岩三昧の夜は焚き火で盛り上がる。そして、今回は紅葉狩りまで。やっぱり小川山は素敵なところでした。今回、お付き合い頂いた、皆さん有難うございました。来年も、よろしくお願いします。
自会員だけでの岩場・・
小川山烏帽子岩左稜線
板津彰伸
秋の3連休を利用して小川山にてキャンプとクライミングを楽しんできました。2日目には雨に降られましたが有意義な3日間を過ごしました。(3日間とも岩ばかりだったら嫌だったかも・・)
初日は小川山の屋根岩2峰で簡単なクライミングの予定だったが間違った場所を登ってしまい悪戦苦闘する。結局3本登っただけで疲れきって3時で終了。
2日目は朝から雨。半田の会員だけで近くのクライミングジムで遊ぶ。昼ごろからは、天候も回復したが私だけが岩場には向かわず隣のテントの2歳の子供に遊んでもらった。(これが楽しかった。孫が抱きたいと言い続ける私であった。)川で釣りをするが全く魚影も無く釣れなかった。(この釣竿は2年間魚を釣った事が無い悪魔の竿だった。)夜のキャンプファイヤーは前日よりも多くの薪が集まり大きな焚き火となり雑談もあり真面目な話もありで楽しかった。他会からの食事もごちそうになり大満足。
3日目はメインの「烏帽子岩 左稜線」19ピッチのクライミングとなった。少し肌寒かったが紅葉も始まった景色となった。岩場のコンデションも絶好であった。
川を渡渉し林道を歩き烏帽子沢を詰めながら途中で右に入るとすぐに取付になった。初めての場所だったのでTさんにリードをお願いしてクライミング開始。最初の数ピッチのグレードは低いが滑りやすく自分にとっては嫌な岩だった。その後5.8NP(40m)フェースを登ると、稜線の岩場となりグレードも低くなり登るのは簡単だったが・・・途中で被さった岩場が出現。トラバースするのに体を谷側に出さなければ通過できない所は少し怖かった。後続の良子さんは躊躇もせずに外に出していた。
核心部の5.7NP(15m)のクラックは、下に100mほど落ちている所に出てからのクラック登りのスタート地点だった。セットされたカム回収もありここを登るしかない。高所恐怖症の私にとって覚悟を決め今日一番の緊張で登る。その後2回の懸垂下降を行い最後の2ピッチを登らずに下山。テント場に戻り皆で握手。リーダーをやってくれた新海さんやリードをしてくれたTさんには感謝です。皆さんお疲れさま本当にありがとうございました。
烏帽子岩左稜線は、終了点も残置支点も少なく支点はカムや木を利用することが多かった。クラックも多くカムをかませ登るスタイルも多かった。これらの練習はもっと必要だと感じた。先週の屏風岩でのクラック登りの予行演習も役に立ったと感じた。
自会員だけでメンバーを組み小川山烏帽子岩左稜線の岩登り出来るようになった事は素晴らしいと思う。その仲間の一員であることは素直にうれしく思う。数年前では全く考えられなかった事なので大変うれしいものだ。またクライミングする会員も増えてきている現状もある。技術も含めてもっと皆で高めていきたいと思った小川山のクライミングであった。
小川山合同クライミング
新海時生
もう何年になるんだろう。じねんじょさんとの合同クライミング。毎年9月の連休にしていたのが今年は日程の加減で10月になり、広いキャンプ場の木々もそれなりに色付き風も冷たさを感じる季節となりました。今年の半田は7名。初日は4名でしたが、いいメンバーが揃ったのでじねんじょさんらとは別行動で屋根岩に向かいました。去年3峰をやったので、今年は2峰に挑戦!というつもりだったのですが、なにせ初めての場所で取付きを探すのに一苦労。やっと見つけた南稜の取付き(だと思った)のはどうも違う岩だったらしく、別ルートを1ピッチずつ苦労しただけで撤退。改めてセレクションの左ルートを探し出すと、さすがによく賑わっていましたが、取付きのクラックはいかにも難しそうで(案外、皆すんなりと登れたのですが)トップロープを張って挑戦という事になりました。時間の加減もあり1日目は以上で終了。2峰(セレクション)はまた次回のお楽しみという事で後は焚き火と七輪で焼き肉、談笑という本来の目的(?)に帰り、夜は更けていきました。
2日目は朝から雨。予報通りとは言え、後発組3名が朝からやってきますが雨ではどうにもなりません。ショーコちゃんの提案で近くの岩根山荘にあるクライミングジムへ行く事になりました。ショウコちゃんはさすがにうまいし、シンペイちゃんもいい登りをします。年寄りはまあボチボチと・・・。雨の上がった午後もショウコちゃんの持ってきたぬりかべ(マット)をかついで近くの岩場で初ボルダリング。ボルダーさん達は皆すごい
(とんでもない)所を登っています。見ながら感心するばかりです。とてもマネなどできません。がんばれ若い衆!
この日はまこっちゃんのすき焼きに舌鼓を打ち、大量の薪を明るい内から燃やし尽くし、全身燻製状態でした。サンマが焼けなかったのが唯一心残りだったか・・
3日目。じねんじょさん達は午前中、近くの岩場で遊ぶという事で、予定ではご一緒させてもらうつもりだったのですが、2日目の烏帽子が中止になってしまったので別れて早朝から烏帽子左稜線を目指します。今年はメンバーがいいですし、良子さんもこの1年でずいぶん上達していますから全ピッチ出来るかもと期待して出かけましたが、ボクのルートミスやら終了点の取り違いやらもあり思った以上に時間をくってしまいました。結局、去年と同じ所で核心3Pを残し帰ってきました。2日目なら行けたのですが残念。それでも天気は良く、とても楽しいクライミングが出来ました。ジムもボルダリングもいいけどやっぱりクライミングはアルパイン、マルチが気持ちいいです。
じねんじょさん達も含め、皆さんのおかげでとても楽しい3日間を過ごすことが出来ました。板津さんともびっくりするほど久しぶりに一緒が出来てとても嬉しかったです。お元気でしたが体には気をつけてください。また来年若い人たちがどんなクライミングを見せてくれるか今から楽しみにしています。
2回目です、でもね
良子I
月曜日1日だけのクライミングとなりました。烏帽子岩は昨年に続き、2回目。前夜から昨年の恐怖が蘇ってきて、楽しい焚き火の時間も、気もそぞろ。(あとから分かったこと:自分の烏帽子岩の記憶が、尾根岩3峰と烏帽子岩の“怖いところ”ダイジェストになっておりました。)結果、セカンドだというのにやっぱり助けていただきました。昨年より登れるようになっていたところもあったので(あったように思うので!?)、ここのところ、ずっとクライミングをやった成果としたいと思います。皆さんはとてもスムーズに登れるのに、“なんで私だけ?”というのはこの際、置いておきます!時間の都合でまたまた最後まで行けませんでした。私が皆さんと同じスピードで登っていれば行けたかも、と思うと皆さんには申し訳なく思います。そんな私を一緒に連れて行ってくださって、ありがとうございました!!これからも皆さんにはご迷惑をお掛けいたしますが、私なりに「楽しく」登っていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
もう少し近ければ…
裕幸T
初日は屋根岩2峰セレクションの取付きに辿り着くのに時間を要した、間違ったところで出会ったおじさんの言葉に騙された感もありますが、トポ図と実際のルートを良く見れば気づいたミスでした。取付きではもっと慎重にならないといけないと良い勉強になりました。セレクション下部では蜘蛛の糸を目指す若きクライマーの遭遇、なにげない会話にもレベルの違いをひしひしと感じました。
二日目は夜半から予定通り雨。近くのジムへ練習に行くことに。聖子ちゃんと晋平君の華麗な登りがすばらしい。
午後は岩場見学へ、小川山レイバック、うつくしいクラック。トップロープが晴れればいいのですが、リードで久し振りに行く人がいないと登れません。登っているのをしばし見学し、その岩の裏にあるクレイジージャムを見に行く。さらに高難度なクラック。ここで偶然前の日に出会ったクラーマーに再会、少し話をする。見るのも聞くのもさすが小川山という感じです。
三日目は晴天に恵まれ、昨年に続いての烏帽子岩、今年もチムニーを残しましたが、リードをさせて頂いたので、残念というよりホッとしながら下山。そこではすべてのピークを巻かずに登ってくるフランス人に会い、次元に違いに思考がついていきませんでした。小川山も少しずつ面白くなってきました。もう少し近いといいのですが。