八ヶ岳縦走
<日程> 2015年11月21日(土)22日(日)
<山行目的> ロングトレール
<天候> 晴れ 時々 くもり
<ルート>
観音平〜赤岳〜黒百合ヒュッテ(泊)〜麦草峠〜北横〜竜源橋
<メンバー>
L:新海時生 記録:裕幸T
<記録>
一日目
3:00 半田発
6:00 観音平P着
7:05 押手川(一本)
7:55 編笠山(一本)
9:10 権現岳分岐(一本)
10:10 キレット小屋(一本)
11:15 真教寺尾根分岐(一本)
11:30 赤岳
11:47 赤岳展望荘(一本)
13:00 硫黄岳山荘(一本)
13:30 硫黄岳
13:55 夏沢峠(一本)
15:00 東天狗(一本)
16:00 黒百合ヒュッテ着
二日目
5:30 起床、朝食
6:10 出発(外気温−1℃)
7:20 高見石小屋(一本)
8:15 麦草峠(一本)
9:40 縞枯山(一本)
10:40 北横岳ヒュッテ(一本)
11:55 亀甲池(一本)
12:30 蓼科山分岐 蓼科山はパスしそのまま下山
13:35 竜源橋着 タクシーにて観音平Pへ
全山縦走・・・ならず
新海時生
八ヶ岳の南北全山縦走。何年か前に一度挑戦しました。その時は2日目の天候が悪く途中で下山したのですが、今回は再挑戦という事になります。全ルート通してコースタイム25時間程度ですから出来ない数字じゃありません。問題はあれからまた齢(ヨワイ)を重ねた僕の体力だけです。
朝3時出発。観音平を明るくなりかけた6時過ぎに出て、とりあえずは編笠山まで一登り。天気は上々、富士山にご挨拶し、振り向くと蓼科山がはるかかなたに浮かび、ため息が出ます。眼前の一山、一山を越えていくしかありません。赤岳を昼前に越しホッと一息ですが横岳、硫黄とだんだん体はきつくなっていきます。夏沢峠から本日最後の頑張りと思っていると右膝になにやら違和感が・・。天狗本峰の登りでは確実な痛みになってきました。昔からの古傷、腸脛靭帯炎です。それでももう先は見えていますから休みながらボチボチと越え、ほぼ予定通り4時に黒百合平到着です。ヘトヘトでした。
さて問題の2日目。八ツは一本の稜線で繋がれているくせに、北と南はまるで違う山域に見えます。中山峠が分岐点になるんでしょう。稜線部を含めた山全体が樹林帯となります。中山から高見石へ、丸山から麦草へどんどん下っていきます。膝は相変わらずですがストックを使って、なんとかごまかしながら下り、茶臼、縞枯れとボチボチ登っていくのですがなにせいつまでたっても景色が変わらない。苔むしてじめじめとした樹林帯の中、石のゴロゴロしたうっとうしい道が延々と続きます。それなりに雰囲気はありますが男2人で歩くところではないようです。
たいした山でもないと思っていた北横岳に息を切らしながらやっとの思いで登り切ると眼前にゴールの蓼科山が手の届く距離で見えます。ただこの北横から蓼科は東の大河原の方へ回らなければつながっていません。一時間以上かけ、うんざりしながら天祥寺河原へ下ります。当然それ以上を登り返さなくてはいけないのですが、下りながらずっと考えていました。ここまで来たのですから無理しても最後まで行きたいのはヤマヤマです。まだお昼ですから時間に不足はありません。この膝がもってくれるのか…。結局ヤメました。膝より気持ちが上がらなかったのかもしれません。それだけの体力が無かったという事でしょう。タテちゃんには申し訳なかったです。
この冬の山行のためにも体はしっかり作っておかなければなりません。年々大変にはなってきますが、取りあえずあと一か月頑張ります。
縦走日和
裕幸T
八ヶ岳を南から北へ一泊二日の行程で抜けました。秋も深まりずいぶん日が短くなってきて、山は冬化粧をしていてもおかしくない時期ですが、幸いにもギリギリセーフで暑くも寒くもない絶好のコンディションに恵まれました(次の週には真っ白になった)。
それでも一日目は黒百合ヒュッテまで行かないと泊まれる宿がないので最初から少しペースを上げて編笠に登りました。ここまで登れば後は権現、赤岳と多少登りはきついですが、天気の良い日の稜線歩きは快適です。一歩ずつ歩いているうちに、振り返るとずいぶん歩いてきたことに気づき、妙に感心してしまいます。遠く見える蓼科山が一向に近づかないのが残念です。
赤岳を超えると少し風を感じる。それでも順調に進み、黒百合ヒュッテには予定の4時に無事着くことができた。
二日目は北八です。初日とは雰囲気がガラッと変わり、樹林帯の中を歩きます。雨が降った訳でもないのに湿った雰囲気で、苔は綺麗なのですが眺望はあまり良くなく、淡々とアップダウンを繰り返すのみ。あまり縦走といった気分はなく、昨日の疲れもあってかペースも上がらない。最後の蓼科山は稜線続きとはいかず、一旦下りて登り返す感じ。独立峰の感じですね。
今回、蓼科山はパスしたのですが、初日の南八だけで大満足の縦走。冬前の静かな八ヶ岳を堪能できました。ありがとうございました。