2015.11.22〜23 冬合宿トレーニング/赤岳から編笠山まで
<ガスと風の赤岳山頂で>
2015年11月22日(日),23日(月)の二日間、八ヶ岳で冬合宿のトレーニング山行をおこなった。22日は美し森を出発、真教寺尾根から赤岳(2899m)に登り、キレット小屋で幕営、23日はキレット小屋から権現岳(2715m)、編笠山(2524m)を縦走して下山する計画。目的は「長距離歩行」、メンバーはRI、SS、YN、晋平Y、そして私の5名。
<真教寺尾根の登り>
22日。天候は曇り。あまり天候が良くないからか、連休のなか日にもかかわらず閑散とした美し森を出発。スキーシーズン前なので、リフトは動いておらず。スキー場の脇の笹の中を登っていく。羽衣池を過ぎ、賽の河原まで約1時間、リフトが動いていれば、ここまで上がってくることができる。開けた砂洲を通り過ぎると、樹下の登りとなる。前方に黒々としたピークを見ながらさらに1時間、牛頸山(2280m)のピークに立つ。振り返ると白い雲に塗り込められた景色の中に、笠をかぶった富士山の姿だけが見える。ここから扇山(2357m)を越えて、真教寺尾根の登りになる。傾斜が増し、岩場の登りが多くなる。ところどころに鎖場が現れる。他のメンバーたちが配慮して軽い荷にしてくれたにもかかわらず、だんだんと重さが堪えるようになる。傾斜が増すにつれて、しばらく登っては足を止め、息を整えて登り始める、こんなことを繰り返して、他のメンバーの足をかなり引っ張ってしまい、赤岳まで1時間半近く余分に時間を食ってしまった。厚い雲を通して陽光がさしたのはほんの一瞬、ガスで眺望はなく、風も少し強まってきた。赤岳山頂の分岐に荷物をデポし、山頂に向かう。赤岳山頂も風とガスの中。早々に引き返し、分岐からキレット小屋に向かう。ここからは長いガレの下りが続く。樹林帯に入るとまもなくキレット小屋につく。小屋は無人。先着の数張りのテントの間に平坦なスペースを探して設営。
<権現小屋手前の長いハシゴを登る>
23日。無風。曇り。朝食、撤収後、予定通り6時出発。アップダウンが続く。途中からガスが上がり、くっきりと周囲が眺望できるようになった。ずっと右手に阿弥陀岳の南稜が見えている。ツルネを過ぎ、長い梯子を登るとまもなく権現岳頂上と権現小屋との分岐に出る。権現岳を往復して分岐に戻り、小屋の脇から編笠山へ向かう。小屋からのろし場までは鎖場が続く。正面にこんもりとした編笠山の姿を見るようになると青年小屋である。青年小屋からは累々と積み重なった岩を飛んで、樹林の中の登り。岩の積み重なった編笠山の山頂からは昨日登ってきた赤岳、それを囲む南八ヶ岳の峰々が間近に見渡せる。
山頂からはひたすらの下りになる。押手川、雲海の展望台を経て観音平に着くと、途中から予約の電話を入れたタクシーがドアを開けて待ってくれていた。 (洞井孝雄)
<権現小屋からの岩のトラバース>
【記録(安江晋平)】
11月22日(日)
3:35 アイプラザ半田 出発
7:10 美し森Ⓟ着
7:25 発
7:40 羽衣池 通過
8:30 賽ノ河原 休憩
9:40 標高2190m付近
10:00 牛首山(2280m)
14:00 赤岳山頂との分岐 荷物をデポ
14:15 赤岳山頂(2899m) 到着
14:30 赤岳山頂との分岐
15:50 キレット小屋幕営地 到着
16:10 テント設営 完了
18:30 就寝
11月23日(月)
5:00 起床。朝食
5:50 撤収完了
6:00 キレット小屋幕営地発
6:40 ツルネ 通過
7:05 標高2630m付近 休憩
8:00 権現岳山頂との分岐
8:05 権現岳山頂(2715m)着
8:15 分岐
8:55 のろし場 休憩
9:25 青年小屋 休憩
10:00 編笠山山頂(2524m)着
10:30 下山開始
11:20 押手川分岐 休憩(ガスが湧き出す)
12:00 雲海 小休止
12:30 観音平着 タクシー乗車
13:10 美し森P 着