鈴鹿 御在所岳(2908m)
<日程>
2015年 12月 5日(土)晴
<山行目的>
岩場歩きの体験、ザイルワークを学ぶ。
<ルート>
一の谷駐車場〜三ルンゼ〜朝陽台〜裏道〜 藤内小屋〜一の谷駐車場
<メンバー>
L:板津彰伸 医療:伸子S 記録:優子S
<記録>
6:00 半田アイプラザ発
7:20 一の谷駐車場着
7:30 裏道登山口発
8:00 藤内小屋着(休憩5分)
8:30 藤内壁出合い ハーネス、ヘルメット、ザイル準備。
9:05 出発、ここから先は休憩なし。緊張の連続で記録する余裕もなし。
11:00 ヤグラが見える
12:30 朝陽台(10分休憩) 本谷へ向かうが危険と判断し引返す
13:00 再び朝陽台。ハーネス等を外し中道へ向うも、こちらも危険なため裏道へ
14:00 藤内小屋 (10分休憩)
14:40 駐車場着
何処も凍っているぞ・・・
板津彰伸
2週間前の御在所岳(三ルンゼ)は、強風と雨で中止とした。そのリベンジで3名で行って来ました。12月の三ルンゼはすでに冬景色に変わっていた。
裏道ルートから登り取付まではいつもの岩場歩きとなる。ハーネスとヘルメットを準備しテスト岩でザイルを使ったトレーニングを行い、セルフビレーの考え方を教えてすぐに出発。(前尾根では新海グループがすでに到着しアイゼントレで登っている。)
想像通りにルート上の岩場はすでに凍っていたが歩くのには問題が無さそうで一安心。所どころ乾いた岩場を探して登ることが出来た。左右の湿った岩場は日中でもすでに完全に凍り氷柱の長さも70cm以上になっていた。谷を流れる水はすでに所どころ凍り始めている状況であった。安全を考えて4箇所ほどザイルを出して登ったので山行目的通りの岩場を歩きの体験及びザイルワークを学ぶ機会になった筈だ。
朝陽台では、あられや雪が残っていた。少しの休憩で本谷を目指す。登りと違って下るのはやはり少し難しい。本谷に降りてびっくり!!なんと谷が凍っている!陽が当たらない所は全部凍っていた。すぐにあきらめて朝陽台に戻り、エスケープルートの中道を選択する。中道を登ってきた若者に確認すると、アイゼンが必要かもとの返事。中道ルートも諦め裏道ルートで下山した。下り初めの登山道も凍っていたが問題は無かった。すでに千メートル以上の山々は真冬になっている。登山者も冬装備で登る事が必要だ
氷
伸子S
初めて鈴鹿三ルンゼへ行った。裏道登山口から1時間ほど歩いて沢へ入った。しばらく沢の岩道を登って行くと長いツララを何本も扇状に吊り下げた豪華なシャンデリアの岩壁に出会った。シャンデリアは壁面いっぱいに散らばり何段も重なって、まるで形よく枝を配した名木の風合い、また傍らの岩の岩肌を伝う水は氷に閉じ込められて水晶玉を転がす如く流れ、足元の草は精緻に加工されたガラス細工の中で鮮やかな色彩を放っている。こんな景色は初めて!我々はしばしツララ狩りを楽しんだ。そして滑らないように氷を避けて岩道を登った。足手まといを連れて、寒さに耐え確保してくださった板津さん、同行のSさんありがとうございました。
美しいものほど危険?
優子S
御在所岳へは中道、裏道しか歩いたことがない私が、いいチャンスに恵まれ、岩場歩き、ザイルワークを教えていただけることになり、三ルンゼに行きました。当初は11月14日の予定でしたが雨天のため中止となったので、再度お願いして、今回の山行となりました。この延期が良くも悪くも「氷の三ルンゼ」となったのです。行く前に先輩から「凍ってるかもしれないから気をつけてね」と言われました。雪が降ってそれが凍るってことだから・・・と安易に考えていたので、現地で私はびっくりしてしまいました。岩や岩のあいだから浸み出してきた水が凍り、岩に分厚く氷が被っているのです。自然でしか成せない氷の彫刻は美しく、透明度にも驚かされました。私たちはそれを遠くに見て歩くのではなく、そのすぐ脇を歩くのです。凍っていない岩に足や手を置き進みますが、冷たさと緊張の連続でした。「岩が凍る」ということの美しさと危険を、同時に学ぶことができました。
また、ザイルワークも体験させて頂きました。条件の悪い中、確保や指導してくださった板津さんに感謝しています。ザイルを使って登る機会はあまりないのですが、今回は3人で1本のザイルを使い、今までやったことのない方法だったので新鮮でした。状況にあわせて確保できる技術を身につけていらっしゃるリーダー(板津さん)は、とても素敵です。そして、その技術を自分が目標としている山だけでなく、新人と共に行く山でも使うということをしてくださることが素敵だと思います。
まだまだ経験不足、学習不足の私ですが、焦らずに時間をかけて、たくさんの事を身につけて成長していきたいです。