豊田 南山ゲレンデ(冬合宿トレーニング)
<日程>2015年12月20日(日)
<山行目的>
雪山に向けてのアイゼントレーニング
<メンバー>
L:板津彰伸 SL:良子I 洞井孝雄 鈴木洋介 医療:聖子S
記録:厚子N 会計:幸江N 晋平Y 雅仁I
<記録>
7:00 半田アイプラザ出発
8:12 南山P 着
@ 駐車場にてテント張り
A ハーネスの装着
B 雄岩へ移動し冬靴で岩場をトラバース練習
C (インナーグローブをはめて冬靴で岩場を登攀〜懸垂下降)
11:00 休憩
D オーバー手袋をして登攀
12:00 休憩
E アイゼンを着けての登攀
14:00 終了 帰路へ
初めての南山
幸江N
豊田の南山、クライミングをするわけではない私には縁がない所だと思っていましたが幸運にも冬合宿のアイゼントレーニングで初めて行くことができました。
クライミングもしたこともないのに、いきなりアイゼンで岩を登れるのか?懸垂下降と聞いて想像するのは、高層ビルを掃除する人の姿・・不安と緊張でお腹が痛いのと、岩登りができる!というひそかな楽しみもあり、複雑な心境で当日を迎えました。
まず最初にテント張りの練習。新しい内張りが固く、完了までに時間がかかり過ぎ、また、お互いに声出しが足りないと注意を受けました。
次に岩場に移動してハーネスを装着。まずは冬靴で登っていきます。岩を見上げるとこんな所登るの?と思わず声に出てしまいましたが、ザイルで確保されているという安心感で幾分か恐怖心が和らぎ、くぼみを見つけて慎重に足を置き、何とか登りきることができました。
その次は懸垂下降、エイト環へザイルの通し方が1回では覚わらず、何度も聞いてしまいました。下り方は何回か繰り返したらコツが掴めて、楽しく下降できました。
次は手袋をはめて同上の練習。何をするにもやりにくくて時間がかかる。
そして最後にアイゼンを付けての岩登り。
ザイルで確保されているとはいえ、アイゼンの爪1本で登る感覚がなかなか掴めず、かかとが上がり過ぎだと何度も注意を受ける。両腕に力が入り、力尽きそうになりましたが、ズルズル岩を削りながら登りきりました。今回は新鮮で初めてのことが体験でき、充実したトレーニングでした。ご指導いただいた板津さん、洞井さん、良子さんはじめみなさまありがとうございました。
アイゼントレーニング・・
板津彰伸
冬合宿のトレーニングとして豊田の南山の岩場でアイゼントレーニングをしてきました。朝方の気温は今年一番の寒さで0.5℃と低く霜も降りていたが、乾いた岩場は全く問題無かった。
先週は雪山体験で西穂。合宿組は岩場のアイゼントレーニングをするべきだと提案したのは私だったのですが、よくよく考えると岩場経験やザイルを使った経験が無いメンバーもいる事に気づきメニューを考え直すことになった。
1.ハーネスのセット
2.ザイルの使い方
3.冬靴でのザイルを使った岩場の登攀
4.ザイルを使ったトラバースの体験
5.懸垂下降の実践
6.冬手袋と冬靴での登攀
7.アイゼンでの登攀
簡単な岩場でも冬靴での登攀は苦労していたようだが徐々に上手になっていた。アイゼンを付けての登攀の基本は「目で(スタンスを)拾い、爪で立ち込む(一本の爪で立つ)」ことを説明しコツを教えたつもりだ。体験するのが一番だと思い登ってもらったがこれには苦労していた。(かかとが上がり過ぎ、アイゼンの前ツメ1本に体重が乗らない、立ち込む事が出来ないなど結構苦労していたようだ。
後から考えると私の説明も悪かったようだ。立ち込みとはどういうことなのかを教えていなかった。うまく説明が出来なかった事は反省だった。(知っていても教える方も難しいものだ)
これらのメニューを一通りこなして2時に終了。冬合宿に参加しない私の役目は岩場の上からのザイル確保に専念!快晴無風の岩の上で日向ぼっこを楽しんだのは私だけのようだった。
メンバーにはトラバースルートのザイル張り、岩場の確保、技術指導をしてもらった。口出しするような場面もほとんど無かったと思う。技術的に成長しているメンバーを親父の様に微笑ましく感じることが出来たのが今日の一番の成果で充分に合格点だったように感じた。これからもっと経験し考えながらスキルアップして欲しいと思う。もう少しだけこの仲間たちと一緒に雪山も続けたいと思ったアイゼントレでもあった。
岩登り
雅仁I
合宿トレーニングで初めて南山に訪れました。岩登りの基礎をレクチャーして頂いていざ本番。皆さんの登っている姿を見ると簡単そうにスーと登って行くのに、いざ自分がやってみるとこれが難しい。『踵があがってる』『しっかり岩に立て』頭では分かってもなかなか出来ない。初めての岩登りは惨敗でした。懸垂下降の練習やアイゼンを付けての岩登りの練習も出来、充実したトレーニングでした。
手袋をしてトレーニング
厚子N
冬合宿のトレーニングに参加させていただき、私としては仕事の都合もあり、今回が最後のトレーニングとなりました。
3ヶ月ぶりの南山ではありましたが、雪山を想定しての手袋をして、冬靴を履いての登攀となったが、思うようにつま先で立てない。ついつい踵があがってしまって注意されるが思うようにいかなくて四苦八苦。下に降りて手袋を見るとうっすらと地肌が見えている。繰り返し登っては降りると、とうとう穴ぼこが・・
登るのが下手なのは承知しているが軍手にすればよかったとか、この手袋いくらしたっけ??っと冷や汗が出た。
アイゼンを装着し、オーバー手袋をして臨んだ岩も難しい。冬靴だけで登ったところのスベスベした岩に臨んでみたが
ガリガリっと音だけは立派でなかなか上に上がれない。じわじわっと行け!と下から叫ばれても進まずリタイアしてラクな方へ。
今回で私の合宿トレは終了しましたが、残りのトレーニング、そして本番に向けて皆様がんばってください。
安全の為に。皆の為に。
聖子S
今回の合宿トレは南山で。テント生活をしたことが無いメンバーがいるので、まずは、テントを張る練習。
次は、ハーネスを履いて、上で確保をした状態で、まずは、冬靴で男岩を登って、ザイルを張った巻道をかけ替えをしながら下る練習。次は、冬靴で、オーバー手袋をした状態で、男岩を登って、下降器で懸垂下降する練習。そして最後に、アイゼンを履いて、オーバー手袋をした状態で、男岩を登って、懸垂下降する練習。合宿に参加するようになって今まで、こんなトレーニングしたことがありません。正直、羨ましい。と思いつつ、本番で、懸垂下降をするかは分かりませんが、ザイルを扱った事の無いメンバー。懸垂下降をしたことが無いメンバー。何も知らない状態で、厳冬期の雪山に入る所でした。本番で学べば・・・という考え方もあるかもしれませんが、必要最低限の知識はやっぱり必要だと思います。合宿トレーニングというのであれば、メンバーの技量に合わせて、やはり本場に向けての内容にしなくてはいけないのだと、改めて思いました。
最後に、12月21日に女性で初めてピオレ・ドールを受賞された登山家の方が北海道の黒岳で滑落して亡くなったというニュースが流れました。その後のSNSで“黒岳なんて里山なのに”というコメントに対して、“事故が起こるのは、里山もエベレストも違わない”という意見が出ていました。どんなに凄い人でも、山域に関係なく、事故を起こすときは起こしてしまうのだと。その通りだと思いました。それを踏まえて、今回の南山は岩場です。トレーニングの途中で、上からカラビナ等が2度ほど落ちてきました。また、細かい石もポロポロと・・・こういう場所ではヘルメットを被る事を教わってきました。“南山だから・・・前尾根だったら・・”ではなく、登攀中の岩場であれば、下にいても上から何かが落ちてきて怪我をする可能性があります。その為の個人装備のヘルメットです。怪我をしたら、怪我をした本人だけでなく、他のメンバーにも迷惑がかかります。
“安全の為に、皆の為に”、気がついたら、ベテラン、新人関係なく、一緒に活動しているメンバーとして、指摘できないといけないと思いました。
良いトレーニングでした
洋介S
目的は、雪山に向けてのアイゼントレーニングとザイルワークを学ぶ、です。場所は南山。アイゼンで登ったことはありましたが、冬靴で登るのは初めてでした。クライミングシューズでなくても登れるものだと学びました。
足を岩にかけ、ジワーと体重をのせ立ち上がるというのは難しい。このトレーニングで学んだことは岩ばかりでなく、雪道でも滑らずに歩くということでも生かせると感じました。講師の皆さんありがとうございました。
皆で岩トレ
良子I
冬靴で岩トレをやるのは初めて。岩に乗れているのか、足裏の感覚が分かりづらく、ドキドキ感いっぱいでした。しっかり確保していただいているから、なんとか登れたようなものです。それに私の手袋は、とてもグリップ力のある手袋だったので(インチキでしたかね。)、 “岩を持っている”安心感があったから登れたようなものです。最後にやったアイゼンを付けての練習では、前爪の1本だけに乗ることを意識して、ということで、ヒヤヒヤしながら頑張りましたよ。相変わらず出来なさ加減を露呈しつつも、皆で練習できて良かったです。ありがとうございました。
初めてのアイゼントレ
晋平Y
冬合宿のトレーニング山行として、南山ゲレンデで初めてアイゼントレーニングを行ないました。
アイゼンで岩登りをするのはこれ程厳しい状況なのかと染み染み感じました。前ツメの2本の内のインサイドのポイントのみ岩肌のウィークにかけて攀じ登る。
ガリガリと音をだしてきな臭い岩が擦れる匂いを嗅ぎながらアイゼン有り無しグローブありの数パターンでトレーニング。
冬シーズン前の時期にやってシーズンを迎えたいと感じました。