2015年12月25日
五ヶ所浦・局ヶ頂
年末も押し迫った12月25日(金)、局ケ頂に登りました。目的は「伊勢の海と味覚を楽しむ」。メンバーはRO、KS、KY、ME、MN、そして洞井の6名。
伊勢湾岸道から国道260号線に入り、途中で礫浦押淵線から海岸線の道を相賀漁港 まで走り、海に面した駐車スペースに車を止めます。
東側の海岸線からせりあがった尾根がそのまま西へ続いて、尾根に登りきる手前に銀色に光る鳥居が見えています。
「あそこまで登って、ずっと尾根を歩いて行って、あのあたりが局ケ頂になりますね」
港のすぐ右手の斜面の急な階段の道を登りつめ、廃校になった校舎を利用した海洋体験学習施設「海ぼうず」から校庭を横切って裏山に入ります。入り口には動物除けのネットをくぐって、校庭の周囲を回って、灌木の間の段々が刻まれた急な傾斜をまっすぐ鳥居まで登ります。道幅が広く、灌木の背は低く、頭上に開けた空と、後ろに広がる相賀漁港の静かな海のおかげで、ゆったりした気持ちで登っていけます。
鳥居をくぐると尾根上の浅間山(137m)のピーク。手作りの標識がなんとなく標高と似合っていてかわいらしい。ここからは尾根上の道が続いて、両脇にはウラジロがいっぱい。「正月のお鏡用にいい山だな、ここは」などと考えながら、緩く波打つアップダウンを越えていきます。20分ほどで「相賀浦の高172m」のピーク。これまで登ってきた北回りの道と、帰りにここから下る予定の南回りの道の分岐点です。さらに30分ほどで188mのピーク「米子浜の頭」を通過。足元には、湾曲したきれいな米子浜が遠望できます。さらに15分ほど登って行くと、218mのピーク。相賀浦トンネルと米子浜への分岐です。局ケ頂へはあと1kmに表示があって、ここからの海岸線、それを取り囲む稜線の眺めもなかなか。
10分ほど、いったん緩やかに下って、登り返すと灌木に囲まれた北峰のピーク。通り過ぎて急な下りが続き、下りきって今度は丸太の段々の急な登り、さらに砂礫の急傾斜の登りを100メートル近くあえぐと局ケ頂のピークです。北方からは20分ほど。10人も立てばいっぱいになりそうな細長い山頂部にベンチと表示板。足元にはリアス式の美しい海岸線と海、それを取り巻く山々。手前の尾根の影と銀色に鈍く光る海のコントラストが、あの最後の登りのつらさを吹き飛ばしてくれました。
景色を堪能したら下山開始。登るとき以上に長く感じる急な下りを下って、再び北峰へ登り返します。北峰、続いてP218mの分岐を通過し、P172mの分岐からは南へ下る道をとります。下り始めると、足元が開けておおっと歓声。陽光を受けた湾の静かな海面や入り組んだ海岸線が目に飛び込んできます。やがて、道は東へ、さらに北東へ向きを変え、相賀浦の漁港をめがけての急な下り。前方には今下っている尾根の右側が断崖となって海に落ちています。海からは赤茶色の岩峰がいくつか頭を出す絶景の中を歩きます。足元は赤い土と礫の長い下りが続くので、道に沿ってお助けロープが垂らされています。
両脇にウラジロの群落が続くようになると、道は民家の裏手から港を囲むようにかたまっている集落へと下っています。民家の裏手の急な細い階段を下り、家と家の間に入り組んでつけられている迷路のような細い道路を歩いていくと、海に面した道路に出ました。
陽光が射し、雲が流れてときどき陰る以外は、風もなく、これが12月かと疑いたくなるほどの穏やかな暖かい尾根歩き。登り2時間、下り1時間半の山行が終わりました。
私たちは再び車に乗り込み、海岸線に沿ってうねうねと続く道を的矢湾へ急ぎました。
2015年最後の牡蠣のランチは美味でしたよ。 (洞井孝雄)
【記録】
5:30 阿久比発
8:05 伊勢湾岸道、国道260号線、県道礫浦押淵線から相賀漁港に入る。駐車。
8:12 発
8:17 海ぼうず通過。
8:30 鳥居くぐる。
8:32 浅間山(137m)ピーク通過。
8:50 分岐。「相賀浦の高172m」
9:00 標識「相賀浦1.0km⇔局ケ頂2.5km」。
9:18 188mのピーク「米子浜の頭」通過。
9:25 米子浜への分岐の標識。通過。
9:30 218m分岐。相賀浦トンネル、米子浜への分岐。休憩。
9:40 発。緩やかな下り、登り返し。
9:51 北峰通過。いったん下って、山頂までは急な登りが続く。
10:09 局ケ頂(310.5m)。眺望絶佳。休憩。
10:21 発。
10:38 北峰通過。
10:48 218m分岐通過。
11:00 172mの分岐。南へ下る道をとる。
11:18 海沿いの道路に出る。
11:56 漁港Ⓟ着