若狭 駒ヶ岳(780m)

 

 

 

 

<日程>

2016年 1月12日(火) 曇り時々晴

<山行目的>

雪山を楽しむ。

<ルート>

朽木麻生−南尾根分岐−682mP−駒ヶ岳−西尾根−焼尾根−674mP−朽木麻生

<メンバー>

L:達也W SL:佐枝子M 会計:由美K 記録:優子S

<記録>

5:00 板山公民館発

7:55 朽木麻生駐車場着

8:15 登山口発

川に沿って谷を歩き、南尾根に向かって突き上げるように進む。

10:00 南尾根分岐(15分休憩)

山肌を雪が覆う景色が突如として現れ、感激する。ここから山頂まで、ブナの樹氷林を存分に楽しむ。

11:00 駒ヶ岳山頂着。視界はあまり良くない。(30分休憩)

12:15 山頂から分岐までの西尾根も、素晴らしい雪景色を味わう。

12:15 分岐で焼尾根に入り、衣服調整、休憩。(10分)

       たどってきたルートと地図を見比べながら、現在地確認を何度か行う。

13:05 朽木麻生駐車場着。

14:00 登山口近くの神社とお寺を見学。

       雪に備え閉ざされていたが、御礼参りして帰路へ。

                    (記録:優子S)

四季

達也W

 夏のように暖かい或る日、赤のTシャツにウインドブレーカーのみで出かける。黒々とした鈴鹿の山が目に入る。道端の草や木々は光合成で青々と光り輝いている。いろんな虫も道路に這い出ている。こんな暖かい冬時に雪の無い山に行ったってつまんないな!!と思っていたら、若狭駒ケ岳への登山案内を頂いた。雪が有れば完全冬装備で臨まなくてはならない「標高は低いが冬山を侮ってはいけませんよ!」と、酒を飲んでいると誰かが促がす。

 日本海側は冬型の気圧配置。防寒対策は心配ないが、アイゼンは12本歯と軽アイゼンをザックに入れ、靴は夏靴にした。

 朽木麻生に近づくにつれ、百里ヶ岳や他の山の頂が白い。雪はあるぞ!と歓声!!

 駒ヶ岳には焼尾谷から一気に小さなインゼルの急登を登り詰め、駒ケ岳の南尾根と呼ばれる稜線に這いあがった。昨夜降った新雪が20〜30センチ、落葉したブナの木々には真っ白な樹氷がこびりついて素晴らしくて綺麗だ。あたり一面ズ〜ッとだ。真っ白な樹氷に真っ白な雪、真っ白なガスが立ち込める。ここらあたりは春のブナの新緑、秋のブナの紅葉・黄葉のトンネルと落葉の絨毯で大好きなところだがまたまた気に入った。この雪の頃も大変良い。

 雪と樹氷を堪能して、木地山峠方面に向かうと、一段と雪は深くなり、樹氷と左右から立ち込めてくる靄みたいな薄いガスに只々感嘆し、中小屋に下る。下山道の中途からは一気に冬から春へ、陽が当たっているところは目の覚めるような紅白の秋の山の装いだ。ぽかぽか陽気の夏のような暖かさの中を下山した。1日で4季を味わった。

夢かも?

             佐枝子M

 今年の冬は雪が無くて伊勢湾越しに見える鈴鹿も黒々としている。「雪ないよねぇ。」が合言葉のように交わされる。かといってアルプスは無理だし・・・。どこかに手ごろな山は?標高は低いが滋賀県と福井県の県境になり、日本海の風が吹き付けるから雪もそこそこあるんじゃないの?と随分前から気になっていた駒ケ岳。紅葉の時期に歩いた事があるが、黄葉のブナ林がとても綺麗だった。

心配したほど天気は悪く無く、未明の高島の道の駅に着いた。雪は?どこもかしこも晩秋の風情だ。明るくなり遠くの山が見えてくると、てっぺんが白い!樹氷で真っ白だ!一気にテンションが上がった。雪のない木地山の駐車場から歩き出す。暖かいので、丸木の橋も徒渉の沢の石の苔も青々、ヌルヌル、元気で緊張する。沢から急斜面を登り稜線に出た。雪は数十センチほどだが樹氷がすばらしく綺麗だ!ブナの樹氷の中をワァワァ、キャーキャー、日本海側の山々も樹氷、樹氷、樹氷・・・。山頂でカップめんを食べていてもあったかい。名残惜しく稜線を下れば、少しで雪も樹氷も消え、鳥のさえずりさえ聞こえる。晩秋を過ぎ春?って思えそうだ。さっきまでの雪と樹氷の世界は“夢”だったかも?

若狭の山 最高〜!!

加藤由美

 登山口を出発し沢を渡り519Pを目指し進んで行くと待ち受けていたのは立っているのも大変な程の急登だった。上を見ると辛くなるから足元を見ながら、でも時々上をチラ見しながら、ゆっくり一歩一歩登った。やっとこ尾根に辿りつくと薄っすらと雪が積もり冷たい風が通りぬけていく。そこから東に50m程登ると高島トレールのルートと合流した。景色が一変し銀世界が広がっていた。樹氷がメチャメチャキレイだ。駒ケ岳山頂に続く樹氷の山道に感激しながら雪を踏みしめて歩く。樹氷の中に時々「やどり木」を見つけた。ステキ!!

 駒ケ岳山頂に到着すると少しガスってきて寒くなってきた。ここで温かいラーメンをいただきホッとする。

 下山は別ルート。674Pを通るコースだ。歩きやすく良い感じの尾根を下って行くとさっき歩いたルートが見える。良い眺めだ。隣の尾根は晩秋のように紅葉している木々もあった。次第に雪がなくなり春のようなポカポカ陽気になってきた。小鳥のさえずりも聞こえてくる。さっきまでの雪山が嘘のようだ。

 美しい樹氷を見ることができ、秋、冬、春の3シーズンを一気に楽しめた若狭の山は最高だ。感謝!!感謝!!