鈴鹿 御池岳(1247m)
<日程>
2月6日(土)〜7日(日)
<山行目的>
青のドリーネを見に行く。 雪上テント生活技術の習得と向上。
<ルート>
大貝戸P〜藤原山荘〜白船峠〜御池岳〜鈴北岳 ピストン
<メンバー>
L:一則O SL:洋介S 食坦:裕子S 医療:圭音留H 会計:那津子M
記録:幸江N
<記録>
2/6(土)曇り
5:00 板山公民館 出発
6:20 大貝戸P着 準備
6:45 大貝戸P出発
7:10 衣服調整
7:41 藤原岳4合目 休憩
8:25 7合目通過 ようやく雪が出てくる
8:43 藤原岳8合目 休憩
9:11 藤原岳9合目通過
9:43 藤原山荘着 トイレ休憩
9:58 藤原山荘発
11:00 頭陀ケ平を過ぎた辺り(2つの鉄塔の間)で休憩
12:05 御池岳6合目 休憩
13:13 鈴北岳1つ手前のピークで休憩 GPSで現在地確認し、出発
14:35 休憩
14:53 御池岳山頂着
15:05 山頂直下の平らな所で幕営
15:45 幕営完了、個人トイレ作り
16:00 雪から水作り、夕食、歓談
20:30 就寝
2/7(日)晴れ
5:00 起床 朝食
6:45 ベーシックのみで出発、ボタンブチ周遊。朝日を浴びた雪景色に
歓声が上がる。
7:20 幕営地着、テント撤収
8:05 出発
8:38 御池岳7合目 衣服調整
9:10 御池岳6合目通過
10:04 鉄塔の下で休憩
違う尾根を下り始めるが、GPSで現在地を確認、Lが行きに付けた赤リボンを見つけて軌道修正
11:12 藤原山荘着 大休止
11:50 アイゼン装着、下山開始 藤原岳7合目過ぎでアイゼン脱ぐ
12:25 藤原岳6合目通過
12:45 藤原岳4合目 休憩
13:25 大貝戸P着
13:45 大貝戸P出発
15:30頃 板山公民館着、解散
桜色の御池岳
那津子M
雪山はほんの数回しか経験がない上に、テント泊は夏合宿以来2回目と言う事で、皆様にご迷惑をお掛けする事にならないかと不安で出発前の2日間は殆ど寝られず、かなりの寝不足で迎えた当日。行きの車では話をする事すら出来ない程に緊張して居ました。
藤原岳では7合目辺りから足下が所々凍結し始め、滑らない様に冷や冷やしながら歩きました。徐々に積雪で覆われた地面になり、雪山に来たんだ・・・と実感が湧いてきました。
久しぶりに担いだ重たいザックでもうふらふらでしたが、皆さんの励ましのお陰で、なんとかかんとか一日目を終える事が出来ました。
テントの中ではホットケーキから始まり、次から次へと美味しいものが登場し、わいわいとお喋りしながら、〆のラーメンまでしっかりとお腹いっぱい頂きました。一日の疲れも忘れ、とても楽しい時間を持つ事が出来ました。食担さん、ありがとうございました!
2日目の朝は味噌煮込みうどんで身体が温まり、先ずはベーシックだけ背負い、青のドリーネを観に向かいました。実際に目指して居た青のドリーネを観られたのかは定かでは在りませんでしたが、光の加減で青色の綺麗な窪みの景色を楽しみました。
ボタンブチへ向かう途中、朝焼けが霧氷?樹氷?と雪で覆われた白銀の世界を照らし、まるで雪山に桜が咲き誇って居るかの様に辺り一面が綺麗な桜色に染まり、『鈴鹿で観る朝焼けは、北アルプスや八ヶ岳にも負けない位に美しいよ。』と聞いて居たので、今回の山行の一番の楽しみを身をもって体験する事が出来ました。本当に感動的な景色でした。
2日間ばてばての状態で、なんとか必死に山行を終えた感じでしたが、皆さんのお陰でとても楽しく過ごす事が出来ました。本当にありがとうございました。
携帯滑落
洋介S
ツツツツーと最初はゆっくりとその後速度を上げ雪の斜面をビニールパックに入れた私の携帯電話が安定した姿勢で谷へ滑り落ちていきました。未だに目に焼き付いています。不覚。このようなことになった経緯・背景はあるものの、最大の理由は雪の上に物を置くと滑るという当たり前のことを甘く見たということです。幸いにも雪から出た草木に引っ掛かり止まっていることが目視でき、急斜面を下り、下っていき何とか拾い上げることができました。でも、この登り返しで一気に体力を消耗しヘロヘロとなりました。
些細な不注意・甘さ・見逃しを切っ掛けとして大きなトラブルに繋がっていく可能性があるというとこを実体験しました。自分にも他の人にも甘いだけに、思考・行動ともあらためる良い教訓となりました。皆さまご迷惑をお掛けしました。でも雪のテント泊は楽しかった。ありがとうございました。
ふたつの反省
一則O
厳冬期のテント泊山行に参加した。1泊2日を鈴鹿で‥?との疑問はあったが、立案者にきいてみると、御池辺りの「青のドリーネ」をみたいとのこと。ドリーネ?きいたことはあるが詳しいことはよく分からない。雪のくぼみに朝の陽光が当たり、青く見える?ほんのわずかな時間に限って見られるようだ。
天候は2日間とも良好。風もたいしてなさそうだ。今年は暖冬で、雪が少ない。藤原も7合目辺りからやっと雪が出てきた。アイゼンなしでも問題なく登れる。藤原の避難小屋から白瀬峠へむかう。この辺りはガスが出たり、まわりの景色が見えないと迷いやすい地形だ。白瀬峠を経て御池岳6合目の看板に12時ちょっと過ぎに到着。7合目から鈴北方面をまわり、御池岳へ。
7合目からダイレクトに御池を目指せば、1時間くらいは短縮できたが、寄り道もまた楽しい。道間違いとの見方もあるが。
御池岳山頂に3時ちょっと前に到着。さて、テントをどこに張ろう。山頂から西側へ20m程下ったところに適地をみつけ、テント設営。スコップで整地をし、3時45分頃、設営完了。風もなく、手袋がなくても過ごせるくらい暖かい。ジャンボ(テント)で過ごすのは17〜8年ぶりか。さすがに広くて天井も高く快適だ。女子はマイトイレをつくったあと、夕食の準備にかかる。前菜やらツマミやらを炒めたり、焼いたりして食べる。メインは煮込みラーメン。雪から水を作ったことがないメンバーもいたため、雪を溶かして水をつくってみる。つくった水は、茶こし、油紙で濾し、ゴミなどをとる。立春も過ぎ、陽は長くなり、5時でも外はまだ明るい。まわりには誰もいない貸切状態だ。少し暗くなってきたので、ラテ(ヘッドライト)をとろうといつも入っている雨ブタさがすがない。どうも忘れてきたらしい。前回の山行は新年山行だったが、新年会で使って別のザックにいれたままにしてきたようだ。反省1。
食事をして、歓談後、明朝は5時に起きて、目的のドリーネをみにいくことを確認して、9時前に就寝。
日の出は6時半ごろで、味噌煮込みうどんの朝食をとって、トイレをすまして、ベーシックを持って出発。まずはボタンブチを目指そう。ボタンブチには3人の人影。近くに2張りの三角型テントを張っていたようだ。光の加減で雪に映る人影は青く見える。これの濃いのがドリーネとよばれるのかもしれない。例年より雪は少ないのだろうが、深いところでは50cmくらいはあるし、青空に樹氷や雪景色はすばらしい。30分ほど雪の中を散策し、テントへ帰り、撤収にかかり8時過ぎに出発。今日も好天。
昨日より荷物は軽い。藤原の避難小屋で、中休止をとる。藤原の登山道は雪が踏み固められ、滑りやすいので、そこからアイゼンを着けて下山することにする。
アイゼンを着けようとするとなぜかおかしい。半ワンタッチなのに後ろのジョイント部分がおかしい。冬合宿後に雪よけプレートが破損したので、それを付け替えた際、ジョイントを逆に着けてしまったようだ。5分ほどみんなに待ってもらって付け替え何とか正常に装着。小屋前で天気も好く、風もほとんどなく、寒くなかったのでよかったが、厳しい条件下ではかなり危険なミスだ。反省2。点検を怠った2つの反省。1時半に無事下山。好天に恵まれ、たのしい山行だったが、反省は反省としてしっかりしなくてはいけない。
同行していただいたみなさん、ありがとうございました。
青のドリーネ
圭音留H
一昨年の12月、同じルートで計画したのですが、思わぬ大雪で天狗岩までで撤退しました。その時、藤原山荘を過ぎてから、ルートがわかりにくいと思いました。今回、地図やネットでルートを調べたつもりでしたが、結局はみんなの後をついて行くだけでした。
藤原岳8合目から雪があり、アイゼン無しで直登しましたが、固くなっている雪なので滑りそうで一歩一歩慎重に登りました。藤原山荘からトレースがありましたが、分岐より御池岳に向かう人は急に少なくなり、リボンや登山道など確認しながら進みました。
御池岳は、目印が少なく、ルートがわかりにくいです。去年、定例山行で登っているのですが、雪があると距離感も違い、山頂がとても長く感じました。
テント生活は、トイレの作り方や、水の作り方など教えてもらったり、遅くまでおしゃべりしたり、とても楽しい時間でした。
朝、山行目的の青のドリーネをみに、ボタンブチまで行きます。ゆっくりの朝食をいただき、出発すると雪原や樹氷を朝日が照らしました。ボタンブチ近くのくぼみが青く見えました。これが青のドリーネと思います。
青のドリーネ・雪原・朝日。最高の山行でした。みなさんありがとうございました。
鈴鹿の雪原を歩く
幸江N
「青のドリーネが見たい!」「雪山のテント泊の経験を積みたい」ということで、鈴鹿の御池岳のテント泊を計画。2ケ月前から計画し、打合せ、実行まで、先輩方からたくさんのアドバイスを頂き、とても楽しい山行となり、充足感で一杯です。
ルートは、T字尾根からの御池岳も考えましたが、今年は雪が少なく、長く歩きたいと思い、大貝戸Pからの縦走としました。事前にテントを張る練習をし、顔を合わせて打合せを行い、事前準備も万端で当日を迎えました。
1日目、下界はとても暖かく、藤原岳7合目過ぎからようやく雪が現れ、雪もちらつき始めました。藤原山荘までは快調に歩けましたが、次第に重い荷物が堪え始め、地図を読む余裕がなくなり、先輩任せとなってしまい、反省。御池岳へと向かう尾根はどこでも歩けてしまいそうなので道迷いが多いということを身を持って実感。御池岳6合目からは、県境稜線へ上がってしまったようで、GPSで現在地を確認し、軌道修正しながら少し遠回りして御池岳山頂に到着!行動時間約8時間、頑張りました。その後、山頂直下でテントを張りました。雪上の幕営は2回目でしたが、寒さで思考と動きが鈍くなり、大した役割も果たせずまた反省。幕営後は、トイレ作り、雪からの水作り、楽しみにしていた夕ご飯!メニューが豊富で美味しかったです。ごちそうさまでした。
2日目は快晴で風もない。ベーシックのみでボタンブチへ出かけます。霧氷が朝焼けのオレンジ色に染まり、何度も歓声の声が上がる程素晴らしいものでした。近場でもこんな素敵な雪原歩きができるだなぁと、鈴鹿の奥深さを改めて感じました。目的だった青のドリーネらしきものも見ることができ大満足。テント撤収後は、足取り軽く下山。澄み渡る青空に白い樹氷が映えて、吸い込まれそうでした。冬の御池岳、毎年来たい思い出の場所となりました。ご一緒していただいたみなさま、ありがとうございました。