白山    御前岳(1816m)


 

 

<日程> 

2016年3月14(月)

<山行目的>

長距離に挑戦

<天候>

 雪のち曇り

<ルート>

 白弓スキー場〜前御前岳〜御前岳のピストン

<メンバー>

L:良子I SL:一則 医療:佐枝子M 清子S

記録:由美K 会計:優子S 車:圭音留H

<記録>

  4:00 板山公民館発

  6:42 P着

  7:00 出発 ゲレンデを登る ふきのとう発見

  8:23 休憩 目印に赤のヒモをつけながら登る

  8:40 1036m通過 かなりの急登が続く

  9:30 休憩(5分)

10:35 休憩(5分) 巨木のブナが点在

11:00 小さな樹氷や花みたいな樹氷ができている

11:20 木がブナから針葉樹に変わる

11:38 1735m通過

12:20 主稜線に出る1743P到着 残念ながらタイムリミット

     休憩(15分) 下山開始

13:32 休憩(5分)

13:50 アイゼン装着  落葉や雪が固まり滑りやすい

15:00 休憩(5分) 温度が下がり髪の毛が樹氷みたい

15:27 リフト最終地点通過

16:00 P着

            <記録:由美K>

「どんだけー!!」

清子

 スキー場を突っ切っていよいよ山に入ると、すごい急坂をガンガンと登る。雪状態は重くて靴底に山になってしまう。雪の薄いところの下は湿った落ち葉がどっさり。ようやく登りきると広い尾根で多少は歩きやすい。登り下りを繰り返しながらも目的ははるかに遠い。最初から無理とわかっていたから主稜線に出るところまで行けただけで良かった。下りはさらに大変。時間くらい下ってからはいよいよあの急勾配の無茶苦茶歩きにくいところを下がって行かなければならない。とりあえずアイゼン。ちょこちょこ滑りながら、というのも雪の下は凍っているか、薄いところは曲者である落ち葉。雪と落ち葉のだんごでカーンカーンと落としながら下る。人がカーンカーンとやるからひっきりなしだ。
「どんだけー」というくらい呆れるくらいの、とんでもない下りだった。よくぞ事故も無く頑張れたと思う。あとになれば楽しい思い出になった。

ちょっとだけ先へ

              佐枝子

 白弓からの御前岳を目指したのは、随分昔の事だ。今年の様に雪が少ない年ではないので、スキー場からすでにラッセルでやっと尾根に這い上がり、大きなブナに囲まれながらテントを張った。翌日はシラビソのモンスターを見て遥かな御前方面を眺め、急斜面を下って帰ってきた。その後は猿ケ馬場から泊まりで挑戦するも辿りつかず、遥かな山のまま年月が経っていた。久しぶりに御前の計画を頂きすっかり忘れていた山を思い出し嬉しかった。今回は厳冬期でないし雪も少ないが日帰りなのでどこまで行けるか・・・。

 久しぶりの白弓からの尾根は、雪が少なくてもきつかった。こんなに痩せ尾根だったっけ?見覚えのあるブナ林にシラビソの林を抜けやっと稜線に合流!時間切れだ・・・。天気が悪いので御前も見えない。恒例の雪合戦で締めくくり引き返す。あの下りは嫌だなあ。アイゼンを着けるが雪が少ない分、岩や葉っぱ、雪のミックスは危険度を増していた。

緊張の続く下りが今日の核心部だった。

無事スキー場に降りたち、フキノトウを5つ頂いた。春だ〜。でももう少し雪の山を歩きたいなあ。

カンコンカンコン!

優子

 今シーズンの雪山はこれで最後かもしれないと思いながら、高速道路周りの雪景色を楽しみつつ白弓スキー場へと向かいました。リフト最終降り場からの尾根道からはたっぷりとはいきませんがそれなりに雪がありました。足を踏みぬいたり、岩が見え隠れしていたり、落ち葉が現れてズルズルになったり・・・と下りのことを心配しながら登ります。途中からは視界も悪くなり、進行方向をコンパスに頼って進みました。やがて、目標としていた尾根筋に辿り着くことができ、「コンパス」の威力を自分なりに充分発揮させることができたと、うれしく思いました。下りでは「雪で楽々・・・」と思ったのは束の間、足裏の雪だんごと落ち葉だんごを、「くっつけてはピッケルでたたき落とす、くっつけては落とす…」の繰り返しで、鍛冶屋のように「カンコン、カンコン」と賑やかに下りてきました。滑らないようにいつもよりふんばってふんばって、過酷な下りを強いられたので、翌日は久々に太ももが筋肉痛となりました。

遠いなあ

良子

また辿り着けませんでした。今年なら雪が少ないし、締まっているから山頂まで行けるかも!?と思ったのに。雪が少なすぎるのも、急斜面ではかえって歩きにくいこともあることがよく分かりました。雪の下に積もっている葉っぱは曲者です。降ったばかりの雪も氷の上に乗っているときは曲者です。とにかくよく滑りました。結構、いいペースで歩いたと思うのですが、タイムオーバー。今までの中で一番山頂に近づいたけど、まだまだ遠い山頂でした。どのルートで行っても簡単には行かせてもらえませんね。

山頂はまだまだ遠い

            圭音留

高速の途中から雪が降りだし、これなら大丈夫!雪はある!と安心して御前岳に向かいました。スキー場は、雪の下の草が見えるくらいです。リフトの降り場から登り始めますが、どこから登り始めたらいいのか、わからない位急登です。雪があるところはまだ大丈夫ですが、枯れ葉の上に、雪が薄っすらとしかないところは、滑ってしまい、木の枝につかまるしかありません。休憩したくても平らな所もありません。登り切って、早く平らな所にでたい!と頑張りました。

登り切った所は、雪質もサラサラに代わり、気持ちよく歩けました。何度も位置確認をして進みましたが、山頂まではまだまだ遠く、途中で断念しました。引き返しは、踏み跡もわかるので、サラサラの雪を楽しく歩きました。

急登だったところからの下山は大変。アイゼンに雪がくっつくし、雪の下の枯れ葉は滑るし、2、3歩歩いては、カンカンとピッケルでアイゼンを叩いて雪を落さなければ、ズルズルと滑り落ちてしまいます。

大変でしたけど、楽しい山行でした。

メチャクチャ歩いた

由美K

 今日の登山は体力勝負と聞いていた。かなりの急登と距離の長さで不安がよぎる。果たして皆さんについていけるだろうか・・・

 半田の天候は雨降りだったが山が近くなってくると雪に変わった。白弓スキー場からゲレンデを登りリフトの最終地点を通過した後、樹林帯へ入る。最初から急登だ。暖かいせいか、あっちこっちで木々から突然ドサッと雪が降ってきて頭からかぶってしまった。ヒエ〜! 冷たいよ・・・

 途中からブナ林になり中には巨木も点在していてスゴイ存在感だ。急登はさらに傾斜を増し凍った所や落葉などで足元が悪く木につかまりながら登って行った。どれだけ歩いたことか・・・登山道がようやく緩やかになり景色がブナ林から針葉樹の林に変わった。雪の質もサラサラとして良い感じになって歩きやすい。葉の落ちた木々は樹氷の花を咲かせ綺麗だ。1735Pで休憩し、この先の主稜線を目指す。1743Pに到着した時点で残念ながらタイムリミット。

ガスっていて展望は無いけど針葉樹の雪景色はとてもいい雰囲気だなぁ・・・なんて思っていたら始まったぞ・・・恒例の雪合戦!!慌てて雪玉を作って投げまくった。楽しい時間を過ごす。

 下山開始。長〜い、長〜い道のりを下って行かないといけない。今度は急勾配の下りが待っている。凍っていて滑りやすい所や落葉で滑る所はかなりヤバイ感じだ。アイゼンを付けてメンバーの誰もが、かなり慎重に下って行った。今までで一番、怖さを感じた。

 今日の山行は9時間。よく歩いた。皆さんお疲れ様でした。