安倍奥   七 面 山(1,982.4m)

 

「山行目的」 

宿坊泊と安倍川源流を見る。…という源流の方はコース変更の為、果たせなかった。

「ルート」 

神通坊⇒神力坊⇒中適坊⇒敬慎院(泊)⇒七面山⇒敬慎院⇒奥の院⇒安住坊⇒神通坊

「山行日」

‘16年3月28日(月)⇒29日(火)

「メンバー」

  L,記 清子

  SL 佐枝子

  車  圭音留H

  会計 由美K

「記録」

 3月28日 (曇りのち雪)

  5:00 半田発

   9:45 山梨県早川町七面山登山口。神通坊発車道を歩いて…

  10:42-50 神力坊参道入り口で休憩

  11:45-55 L肝心坊休憩、休憩所のところに餌箱があって、じょうびたき?がいっぱい来ていて可愛かった。

  12:38-45 ㉘休憩

  13:17 ㊱清雲坊通過

  13-45-55 雪が降り出してきて雨具を着ける。

   14:15 ㊿敬慎院着、皆さんでお迎えしてきた頂き、ストーブあり、お風呂あり、精進料理いただいて、1時間のお勤めもした。

 3月29日(晴れのち曇り)

   6時50分くらいの日の出、富士山の肩から見事に出ていた。本当に神々しい。  

   7:55 敬慎院発

  8:20-25 夕べの雪、10センチくらい積もっていて滑るので、アイゼン付ける。

   7:55-8:00 七面山頂上着

  8:35 敬慎院、一ノ池など見る。

   9:15-35 奥の院㊵北参道を下る。

   10:05-15 ㉚明淨坊休憩

  11:05-15 R安住坊休憩、大きなトチの木がある。

  11:47-57 休憩

  12:30 神通坊着。表参道は50丁まで、北参道は奥の院が40丁となっている。

            (S清子:記録)

 

初めての宿坊

由美K

 宿坊に泊まった事がない私は七面山の山行で初めて宿坊を体験。

登りは白糸の滝の見える羽衣登山口からの表参道を行く。神力坊から始まり50丁まで登ると宿坊の敬慎院だ。登山道は木の階段。13丁の肝心坊、23丁の中適坊、36丁の晴雲坊と手を合わせながら登って行く。晴雲坊には小鳥の餌が用意されていて可愛い小鳥が沢山姿をみせていた。

なおも続く階段の登りに足も疲れ気味だ。おまけに、みぞれ混じりの雪が降り出しカッパを付けての登りになった。登山道も凍っていて滑りやすい。46丁の立派な和光門をくぐり鐘楼が見えてくると敬慎院だ。何と僧侶の方々が総出でお出迎えしてくださり、嬉しいようなテレくさいような気分でお邪魔する。部屋に通されホッと一息。お風呂も用意されていて登山の疲れを癒した後、お初の精進料理をいただく。美味!!

 敬慎院は七面大明神をお祀りしており幸運なことに本尊の七面大明神を間近で拝見させていただく事ができた。その後、宝物の竜の爪、お萬の方の手鏡などを見せていただき貴重な時間を過ごす事が出来て有難かった。雪は深々と降り続いているが、明日は大丈夫かな?

 翌朝、5時半、起床を告げる太鼓が響く。私達は御来光を望む為、随身門に急ぐ。昨日の雪はすっかり止んで目の前には素晴らしい光景が広がっていた。雲海の上には富士山の姿、そして朱色の光が差している。神々しい景色に感動し手を合わせる。

 親切に接待してくださった敬慎院の皆様に見送られ山頂に向かう。昨日降った雪で木々達も真っ白。途中でアイゼンを付け美しい登山道をサクサク歩き山頂に到着。下山は敬慎院まで戻り、そこからは裏山道を行く。奥之院には七面大明神が現れたという注連縄を張った巨大石があり石の周りを7度、唱題して廻るといいらしい。勿論、皆でやってみた。安住坊の巨木、栃の木は樹齢700年。デッカイ!! 神通坊の朱色の鳥居を抜けて山行終了。

 思い出深い山行となった。

 

 

随身門を額縁にして富士山、日の出

清子S

 前回来た時も今回も、富士山が見え、日の出を見ることが出来たのは本当にラッキーなことだと思う。夜降っていた雪から思えば信じられないくらい。表参道から登ると、50丁が敬慎院で、何丁を彫った石塔がずっと建てられていて、所々にベンチがある。信者さんが休み休み登って行くのだろうか。3つの坊があってゆっくり休めるようになっている。8割方も登って、雪が付いてきた頃、空からも舞ってきた。そもそも、安倍峠から敬慎院ピストンの計画がこちらになったのも雪がすごいとの情報で、私的には、遂にそのブログを見つけることが出来なくて、1週間くらい前のでは10センチくらい、無いところもある。という訳で、ビックリして途中で引き返したことだろう。便利な時代になったものだ。というか、よくそのブログ見つけたねーというところ。とりあえずは表参道から北参道というコースで、敬慎院の宿坊は楽しかった。お勤めのあとに、一ノ池から出た竜の爪とか、お萬の方の手鏡とかの秘宝も見せていただいた。とても親切なお坊さんで解説も楽しく、丁寧だった。長いロールケーキのような布団もポカポカの湯たんぽも一度は経験すると楽しいと思う。下りは奥の院で巨岩を回ったり、大きなトチの木を見たり、中々盛り沢山の山行だった。さらにR52沿いは満開の桜、桜、桜だった。今年の桜は早い早いと言われながら、中々咲かなくてついには例年通りくらいになっているのに。

一足早く、たくさんの桜に出会えた。

 

 

最高のご来光

           圭音留H

身延山久遠寺では、枝垂れ桜祭りが開催されて春爛漫です。でも七面山は、積雪の連絡があり、アイゼンの準備をしました。登り始めは天気が良く暑かったのですが、午後から雪が降りだし、敬慎院に着くころには、一面真っ白になりました。宿坊でゆっくりしていると、本降りになり雪はどんどん積もっていきました。

二日目、雲一つない天気。富士山の横を朝日が昇ります。こんなにきれいなご来光は久し振りだそうです。

敬慎院を出発し、七面山に出発です。凍っている上に雪が積もったので、ズルズルと滑り、アイゼンを装着しました。その後はラクラクに山頂に着きましたが、景色はなくすぐ下山開始。途中、ナナイタガレを見に行くと、今立っている場所もすぐ崩れてしまうのか七面山は無くなってしまうと思う程でした。

 宿坊でのお勤めで心洗われる山行でした。

 

 

里は春でも

            佐枝子M

 去年の秋に梅ケ島温泉から七面山を目指したが、メンバーの体調不良で八紘嶺から帰って来た。七面山は同じ時期に山梨県側から登っているし、今年は暖冬だったから雪も解けているだろうと思ったら、前々日のブログに雪で八紘嶺から退却の情報が入っていた。おまけにクマとの遭遇の情報も。お寺の人も「この冬は静岡県側から入ってないからトレースもないよ。」との事だった。元々、静岡県側からは踏み跡も薄いし、天気も午後からは崩れる予報で安全な山梨県側から入山する事にした。身延街道はサクラに桃にレンギョウと春爛漫!雪?ってと思えるようなうららかさ。表参道入口までの林道は暑いくらいのお天気だ。3度目の表参道を登って行く。あと敬慎院まで1時間ほどで雪が現れ、やがてパラパラと雪が降って来た。お寺に着いてしばらくしたら本格的に降りだし雷まで鳴り出した。降り積もる雪を窓から眺めながら(ルート変更して良かったぁ。)としみじみ。夜のお勤めのあと、御開帳の七面大明神様や今まで拝観したことの無い場所までじっくり案内して頂いた。お寺の皆さんの、にこやかな笑顔に心が洗われるような気がした。とってもきれいになった私たちに、随身門からの富士山のご来光も素晴らしく、新雪の道を山頂へそして奥の院から北参道へ、そして里へ降り立った。里は昨日よりまたサクラが開き、山の上は(“まぼろし”だったかも?)と思えるような山だった