鈴鹿 御在所岳(1212m)
〈日程〉4月24日(日)
〈天気〉曇りのち、晴れ
〈山行目的〉春合宿トレーニング
アイゼン歩行、ロープワーク
〈ルート〉裏道登山口〜3ルンゼ〜朝陽台〜本谷〜中道登山口
〈メンバー〉
Aパーティー CL 良子I
SL 孝俊K
医療 安江晋平
記録 幸江N
那津子M
会計 葵S
Bパーティー L 聖子S
SL 洋介S
彰伸I
慶子M
マイケルM
厚子M
〈記録〉
5:30 半田アイプラザ発
7:05 裏道登山口P着
7:23 P出発
7:53 藤内小屋着 休憩
8:05 藤内小屋出発
8:33 藤内沢テスト岩の出合着 休憩。アイゼン、ハーネス、ヘルメット
を装着し、ザイルを張り、プルージックで進む
10:15 3P終了
10:55 5P終了後、休憩
11:00 Bパーティーを待つ
11:40 Bパーティー到着。これ以降はザイルは張らず、アイゼンを装着したまま登る
12:15 休憩
12:45 3ルンゼ終了地点着、休憩。アイゼン、ハーネスを脱ぐ
12:55 本谷を下るのは時間的に厳しいため、中道を下る
13:45 中道6合目着 休憩。Bパーティーを待つ
14:03 出発
14:25 Bパーティーを待つ
14:51 国道スカイラインに出る
15:00 P着 帰路へ
(Aパーティー N)
トレーニング山行3ルンゼ
晋平Y
春合宿雪組の最終のトレーニング山行で御在所岳藤内沢3ルンゼへ6名x2パーティの12名で行って来ました。
天候は早朝、薄い雲が覆っていましたが、気温は例年よりやや高めで、登っている最中はかなり強めの日差しとなりいいお天気中山行となりました。
藤内沢出合いのテスト岩付近で装備を着ける。3ピッチ目にトップを行かせて貰いましたが、中間支点の取る位置、ピッチを切る判断など悩ましい課題が多く残る結果となりました。
学べる機会があれば多くの技を盗みたいと感じました。
まさかの岩登り
慶子M
「今回は登山道でないところを歩きます」と担当の方からの注意書きに書いてありました。持ち物もヘルメットやゼルブストなどものものしい。多少は聞いて知っていましたが、「ここで装備つけて」の号令に前を見上げると一面岩の壁。え、ここですか?ああ、こんなところを登ろうなどと思ったこともないです…。でも、もはや選択の余地はないので、準備をして、ええい!とサブリーダーさんについて行きました。やってみると意外とできるもので、もちろん足を置く場所や力の入れ方など丁寧に教えていただきながら、時々引っぱりあげてもらったりもしながらですが、何とか決められたルートを登りきることができました。お天気もよく、爽やかな達成感でいっぱいです。これまで苦行でしかなかったトレーニングで、はじめて楽しいと感じました。アイゼンがかなり足になじんできたように感じられたのも収穫でした。下山は相変わらず滑るのが怖くてスピードが落ち、そのうち膝も痛くなってきて辛かったです。合宿の3日目はずっと下りなのでどうしたらよいか、思案中です。
確実に確保してくださったリーダー、サブリーダーさん本当にありがとうございました。初心者をあんなところに連れていくことになり、さぞかしご心労をお掛けしたことと思います。細やかに様々な注意をしてくださったパーティーのみなさんにも心から感謝しています。これまで以上に「連れていってもらった」山行でしたが、連れていってもらえて本当にうれしかったです。
Rope Training/Rock Climbing On Gozaishodake
(御在所岳でロープワークと岩登り)
Michael M
This was a lot of fun but it was the most difficult hike I have ever been on in my life.
The hike itself was quite long and we walked for nearly 7 hours. The difficult part was
the rock climbing that it took to get to the peak.
I have never tried rock climbing before so there was some new equipment to get used to, like
a harness, ropes and carabiner. To prepare for the hike Keiko and I had to practice tying
all kinds of knots, which I think I got good at.
The weather was very nice on this hike, it was warm and sunny, unlike the other GASSHUKU
training hikes we have been on, which had a lot of rain.
At the end of the hike we got information about Sakakibara San’s accident on a nearby mountain and ran back to the starting point as fast as we could to see
what was happening. So the hike ended very quickly and we were all worried.
I hope to try this hiking again, but feel I need to get into some better shape so I don’t fall behind.
(大意:今回の山行は楽しかったですが、これまでで一番難しかったです。時間も長かったし、岩を登ったのは初めてでいろいろな道具の扱いにも慣れず大変でした。
もう少しトレーニングして、またチャレンジしたいです。お天気には恵まれましたが、最後に事故の知らせが入りとても心配しました。)
アイゼン歩行の三ルンゼ
彰伸I
春合宿最後のトレーニングはアイゼントレの三ルンゼとなった。CLの変更もあり最高齢となり今回の役務は「お目付け役」と言われた。大久保彦左衛門になったような気分だ!山行中に何かあったらといざ出番と思っていたがL、SL、メンバーの協力もあり特に大きな問題も無く、注意することもほとんど無く隠居した爺さんがメンバーとして参加しただけの山になったようだ。
トレーニングとしての三ルンゼではあったが責任感のあるL、SLが色々な場面で自分なりの考えでザイルを操作し適切にメンバーに指示している姿を見ることができ満足もした。その姿を見ることに自分がまた満足しているようで不思議な感覚だ。成長している子供達を見る姿に近いのかもしれない。特に仲間意識を感じたトレーニングであった。このメンバー全員で本谷を安全に下りるには技術的にも時間的にも難しくCLの適切な判断で中道となった。
初めての三ルンゼの新人さんの感想は楽しかったばかりで、今回の山行目的であったアイゼン歩行、ロープワークとしての言葉が無かったことは残念だ。三ルンゼの取付きから登り詰めるまでの山行で、アイゼンを付け全員が安全通過したことで良しとするか!
初めての3ルンゼ
那津子M
アイゼン装着を終え『ここから登ります』とのCLの声。え?!まさか、こんな所をアイゼン着けて登るの?こんな所、登れるハズないよね?…と耳を疑った。でも今更引き返すわけにはいかない。周りにご迷惑をお掛けしない様、とにかくやってみよう!と心を決め、一歩を踏み出してみた。前の人が足を置く場所をじっくり観察し、同じ様にしているつもりなのに、中々うまく行かない個所も多々あったが何とかパーティーの皆様の手助けのお陰で最後まで登り切る事が出来た。アイゼンを装着して岩登りした事も、そして山行中に本格的にザイルを使い、確保しながら進んでいくと言う事も初めての体験だった。とても学ぶことの多い一日でした。
やれることは確実に!
聖子S
最後の合宿トレは3ルンゼ。アイゼン歩行と、ロープワークの練習に行ってきました。今回は、BパーティのLとしてでしたが、ついついIさんに甘えてしまい、M夫妻の対応を任せきりにしてしまいました。場面場面における、メンバーの順番は勿論の事。3ルンゼに入る前に、事前に、ロープワークのおさらいをしておくべきだったと、反省しました。また、何よりも、滝の音が五月蠅くて、声が全然通らず、コールがお互いに聞こえない。トップで登る人と待っている人との意思疎通がうまく取れず、特に1P目のところでは、時間をとりすぎてしまいました。途中からは、トランシーバーが2台あったので、なんとか対応できましたが、これについても、最初に、もし、コールが聞こえなかった場合、どうするかを決めておくべきでした。今回は、とにかく反省する事ばかり。頼りないLでメンバーの皆さんにはご迷惑をお掛けしました。今回の、反省を生かして、また一からスタートです。
計画書に悩む
厚子N
合宿には何度かエントリーしてきましたがトレーニングの計画書担当は初めて受けました。「3ルンゼで。」ということで一年前の計画書を取り出して考えてみましたが雪や岩場の経験の少ない新人も多い。エントリーの呼びかけ〜暫定の計画書送付、そして書き直した計画書を提出に至るまでにどんなに時間を費やしたか。目前に迫る編集部会、ここの所急に忙しさが増した仕事で疲労も溜まり、心もMAXに疲れていた。“人の事を言うにはまだ早いでしょ!”とお叱りを受けそうではありますが、3ルンゼってどんなとこなのか?計画書をどれだけのメンバーが一つ一つ確認していただいているのか?持っていない装備は?と後から疑問点が沸いてきました。もう少し早めに計画書が出来ていたのなら、もっとゆとりを持って臨めたのにと自分自身反省もした。
当日はお天気もよく青空も広がりホッとした。3ルンゼ取付きにてヘルメット、ハーネス、アイゼンを装着し、さらに緊張感が出てくる。危険箇所にロープが張られプルージックで通過するが、上から落石も何度かあり、一人ではなくメンバー全員が「ラク!」と大声で下にいる仲間へ、さらにもっと下に登山者がいるかもと仮定して注意を呼びかけなければならないといった大切なことも教わった。山行目的でもあったアイゼントレもあり、雪はないが冬にきたときに何分も掛かって上ったツルツルの岩がアイゼンの爪のおかげですんなり上がれたとこもあった。緊張の連続で喉も乾きっぱなし、本谷をやめて中道へ下りる時もすでに疲れていました。個人的にも学ぶことの多かった、また今後の課題も多く残ったトレーニングとなりました。
チームって凄い!!
葵S
アイゼン歩行にロープワーク、私にとっては一番わくわくする内容の最後のトレーニング山行だっ
た。しかも3ルンゼ!が、ツメが甘かった。何と、集合場所に行くまでに、まさかのガス欠。半ば諦めかけたが、結局Kさん号に途中まで迎えに来てもらい、無事参戦!Kさんに感謝!
この、私の`ツメの甘さ´は山では場合によっては命取りになるかもしれないので、以後、気を付けていきたいと思う。
さて、トレーニングであるが、私達のパーティーは藤内小屋までガツガツ進んだ。後ろのパーティーは追いついてこない。「今までトレーニングしてきたんだから、この位のスピードで進まないと!」Kさんの合宿に向けた意気込みが感じられた。
3ルンゼ入口から、所々、先輩方にセットして頂いたシステムに便乗しながら、何とか上まで登りきれた。声の掛け合い・チームワークが、このプチクライミングを通して重要であると痛感した。上手くよじ登れた時など、後ろから「ナイス!」と言って貰えるとやはり嬉しいし、励みにもなる。`一人では決して行けないような場所でも、チームならば行くことができる´先輩方にお世話になりっぱなしであったが、その事を実感できた山行であった。
`連れていってもらう山行´から抜け出すのはまだまだ時間がかかりそうであるが、少しずつでも、先輩方の技術を吸収していけたらと思っている。
皆で協力しましょ
良子I
このルートが初めての方が5人。ちょっと心配もありましたが、今日の目的はロープワークとアイゼントレ。なので、テスト岩手前のいつもの所でアイゼンを付け、ロープも2パーティ、それぞれで使用し、登ってみることにしました。「スムーズ!問題なし!」という訳にはいきませんでしたが、自分たちで考えて行動できたこと、協力し合えたことが良かったなあと思います。初めての方々の感想は「楽しかった」ということ。私は未だに緊張するというのに、この差は何なのかなあ。さて、全部のトレーニングを終えましたが、皆で、今日のように協力し合って、良い合宿にしたいなあと思います。
ラ〜クッ
洋介S
「夢見が悪い、目が覚める」、今日は3ルンゼ、危険な場所があります。気を付けて行こうと自分に言い聞かします。
3ルンゼのルートに入り2P目、ザイルを持ち確保をしていると上から声が「ラ〜クッ」、草木をなぎ倒す大音量が聞こえた。近い、自分に向かっているのか?分からない、咄嗟に目の前の岩壁にへばり付く。音が止み、止まったのか、上から「大丈夫か」と大きな声が「大丈夫」と答えた。一瞬の出来
事。
危険はどこにも潜んでいます。全員で危険を察知し回避する。合宿本番も気を付けたいと思います。
念願の3ルンゼ
幸江N
以前から一度行ってみたかった3ルンゼ、昨年に計画をしましたが、天候不良で中止になり、今回合宿トレーニングでやっと行くことができました。
当日の天気予報は、曇りのち晴れ。藤内小屋までいつもより早いペースで進んでいく。息が上がらないように必死に呼吸を整えてついていきました。3ルンゼの取り付きまで来て、アイゼン、ハーネス、ヘルメットを装着し、ついに3ルンゼを登るんだ!と気分が高揚すると同時に緊張感が一気に増しました。先輩方が張ったザイルをプルージックで通過します。昨年の冬合宿の南山でのアイゼントレを思い出し、岩の窪みにアイゼンの爪をひっかけて登っていく。前の人について行かなきゃという焦りから、ついつい大股になってしまい、もう少し歩幅を小さくとCLより指導して頂きました。落石にも気を付けながら、緊張の連続でしたが、休憩中ふと見渡すとアカヤシオがきれい、御在所は春満開でした。
トレーニング終了後、感想を聞かれ「楽しかった。」と答えましたが、先輩方にザイルを張ってもらい、全てお膳立てされた上で登らせてもらったようなものでした。
4月教育セミナー「ロープワークの習得・危険箇所通過のトレーニング」の机上講習、武豊自然公園での実技、今日の3ルンゼが実践の場となり、体系的に学ぶことができて、大変有意義でした。また、定期的に行うことが重要だと感じます。
残るは合宿本番のみ、あとは体調を整えて臨みたいと思います。