北アルプス 唐松岳 (2696m)
日程:2016年5月6日(金)〜7日(土)
目的:雪の北アルプスを歩く
ルート:八方駅ゴンドラ = 八方池山荘〜第三ケルン〜丸山ケルン〜唐松岳頂上山荘〜唐松岳往復
<メンバー>
L みき子Y
SL 一美I
記録 きよ子I
会計 伸子S
さつきI
<記録>
5月6日(金) 曇り
05:00 青海公民館
09:45 八方駅駐車場
10:10 八方駅ゴンドラ
10:45 八方池山荘
11:35 第三ケルン(八方池)・11:40発
曇り空だが右に白馬三山、左には五竜岳、鹿島槍の雄大な姿
12:45 アイゼン装着・・・・・12:55発
13:35 丸山ケルン、風がかなり強くなる
14:40 唐松岳頂上山荘、雨が降り始め風強くなり山頂登頂は断念
5月7日(土)雨 風かなり強い
08:00 唐松岳頂上山荘、山頂登頂断念し下山
08:45 丸山ケルン
09:40 アイゼン脱着
09:50 第三ケルン(八方池)
10:35 八方池山荘
記録 きよ子I
雪の唐松岳に感動
きよ子I
雪の唐松岳はとても楽しみだった。
残雪期の燕岳など経験したが景色も肌に感じる風も全く違う。八方池山荘を横目に眺め気を引き締めて順調に第3ケルンを過ぎ進むといよいよ雪が出てきた。暫く歩くとリーダーからアイゼン着用の指示が出た。確かにアイゼンを付けると足元は安定する。白馬三山に五竜岳、鹿島槍ヶ岳、夏山とは姿を変えてそびえたっている。つい最近登った天狗原が間近に見えて、気持ちが高まる。丸山ケルンを過ぎた辺りから周りの山の峰がとても近くに迫って来て今までに無い感覚だった。雪を歩くのは本当に楽しい。雪山にのめり込む山屋さんの気持ちが良くわかった。山荘手前近くから時折雨が降り始め、風も強くなってきたため、気を引き締め皆で言葉を掛け合い危険個所を進んだ。小屋に着いた頃から本格的な雨が降り始め頂上は断念。一晩荒れていた天気は回復せず、早々に下山。雨、風に経験したことがない緊張。一歩一歩確かめるように足を置き安全な場所まで下ってヤレヤレ。すると雷鳥が現れた。雪上の雷鳥を見たかったのでラッキーな体験だ。雨が降っても雪の上は本当に楽しかった。
登りはしんどいよー
みき子Y
雪の春山の締めは2年前の唐松岳へ行って来ました。足のけがで雪山が中途半端になってしまいモヤモヤしていましたが、これでスッキリです。今日は風も治まっていて残雪の山々を眺めながら登るこのルートは気持ちが良いです。ただ私のペースは相変わらず上がりません。皆さんより数メートル離れてしまいますが、後ろから見ていれば皆さんの状況が良く解り安心して歩けました。実行までにはアルプスの事故が多数報道されたり、天候が安定しなかったりで不安でした。今回も明日は良くないですが、今日は素晴らしいアルプスを見る事が出来てなんとか小屋へ辿り着きました。予報通り悪天の兆しが現れ、山頂はガスってきたのであきらめましたが、翌日はもっと悪くなってしまったので、やはりアタックすべきでした。また来てください。無事に終えてほっとしています。
残雪の北アルプス
伸子S
無雪期には何度か登った唐松岳、この季節に登るのは初めて。完全冬装備の指示があり期待半分、不安半分で出かけた。
心配していた空模様も穏やか。昨日は40mもの風が吹いていたらしい。ゴンドラ、リフトと乗り継いで八方山へ、リフトから見下ろす足下には猩々袴や春竜胆、フキノトウなど春の色があふれている。雪は・・無い。八方池を過ぎ、丸山への登りでアイゼン、ピッケルを着けた。
雪を残した白馬や不帰の峰、鹿島槍、五竜など素晴らしい眺めだ。
無雪期には長いと思った登りだったが、今回は案外と早く丸山に着いた。でも、空模様がおかしくなって来て、気を揉みながらの岩場の道は長かった。記憶にある夏道とは違っていた。山小屋に入り頂上は明日の楽しみに、と一息入れていたら雨と風が強くなってきた。「ちょうど良かったね〜。」「これも実力の内だ。」などとはしゃぎながらお定まりの山小屋ライフを楽しんだ。
翌日は小雨、風速5m位、ガスで視界は10mほど。頂上は断念して下山開始。思ったより早く降りてきた。これも実力?
北アルプス春なのに冬
さつきI
雪は寒いからぶつぶつつぶやいていた私、ついにアルプスまでいってきました。それも近いうちに2度も、アイゼン付け、いつもより背中も重くゴンドラ、リフトを乗り継ぎ雪の中へ、岩を過ぎたり、尾根を慎重に通過したり、繰り返し高さを稼いでいくと、だんだん周りの山も目の高さになって行った、何とも言えない感動が湧いてくる。なぜかわからないここが山の魅力かもしれない。俗世間を忘れて、自分をいじめてそれでもまた来ている。絵ハガキの様な周りを眺めて来てよかったと思っている私がいる。高い山の雪も初めて、強い風も初めて、冬のライチョウも初めて、てんこ盛りの2日間でした。振り返り心で自分を少しほめた。