近江の山 伊吹山(1377m)

 

 

<山行日程>

2016年7月1日(金)〜2日(土)

<山行目的>

暑い中での歩行・テント生活TR

(呼吸法・歩き方)

<ルート>

上野登山口⇔山頂(ピストン)

<メンバー>

 L:孝雄

SL・医療:那津子M

記録・会計:慶子M

食担:マイケルM

<記録>

7月1日(金)

21:45 地下鉄桜本町駅集合・出発

23:10 伊吹山登山口P着・テント設営練習、就寝

7月2日(土)

 4:00 起床・朝食・撤収

 4:52 伊吹山登山口P出発

 5:20 1合目通過

 5:35 2合目通過

 6:05 3合目着(休憩10分)

 6:15 3合目発

 6:25 4合目通過

 6:35 5合目通過

 6:45 避難小屋着(休憩10分)

 6:55 避難小屋発

 7:00 6合目通過

 7:13 7合目通過

 7:27 8合目通過

 7:45 山頂着(休憩15分)

 8:00 山頂発、下山開始

 8:12 8合目通過

 8:27 6合目通過

 8:45 5合目着(休憩10分)

 8:55 5合目発

 9:40 1合目着(休憩25分)

10:05 1合目出発

10:20 3分の1システム練習

10:45 伊吹山登山口P着

11:00 伊吹山登山口P発

12:40 M宅着

(記録 慶子M)

 

夏合宿にむけて

慶子M

 夏合宿の準備が始まりました。春合宿の時に明らかになったさまざまな課題を少しでもクリアしていきたいものです。そのために、合宿のトレーニング山行として企画されるもの以外に自分でも目的をしぼったトレーニングを計画したいと思っていました。また日曜日に日本語クラスがあって7月半ばまでトレーニング山行に参加できないマイクのためにも週に一度は何か計画しようと思っていたところにお誘いをいただき、二つ返事で計画にのりました。同じように課題克服を目指して頑張ろうとおっしゃる方とご一緒できるのはとても幸せです。当初は暑中歩行トレーニングだけのつもりでしたが、ありがたいことにリーダーのご厚意でテント生活もご指導いただけることになり、贅沢なトレーニングになりました。

ペース配分、傾斜の殺し方、足の置き場所(特に下山時)など、エネルギーを浪費しない歩き方を見てまねしながら進みました。テント生活は相変わらずもたもたの連続です。リーダーはもう怒鳴る気力も削がれ、呆れておられるのをひしひしと感じます…すみません…。が、作業の流れと、テント生活の原則がだんだんわかってきました。作業の流れを正確にイメージした上でのパッキングの大切さも実感しました。

 山行中に伺ったいろいろなお話もとても興味深かったです。そのときにさらっと出てきた「兵庫は六甲山脈を擁しているので登山人口も多く、層も厚い。」という言葉が何となく気になってちょっと調べてみると、なんと六甲山脈は日本で初めていわゆる近代登山が行われた場所で(ちなみにそれを行ったのは後に「日本アルプス」を命名したガウランドら)、日本初の社会人山岳会が結成された場所で、日本の登山界に初めてロッククライミングを紹介する役割を果たしたロック・クライミング・クラブ (RCC) が結成された場所でかつ庶民による「毎日登山」の発祥の地でもあったとか。知らなかった!

私は関西人なので六甲山はとても馴染み深いところですが、そんな歴史があったとは!ビーナスブリッジから夜景を眺め、愛を語るだけのところじゃなかったんだ!ちなみに、ちょうどこの原稿を書いている時にラジオから「青い山脈」が流れてきて、そんな「父も夢見た、母も見た。旅路のはての、その涯の青い山脈」とはどこのことかな、モデルになったところはどこかな、と思って調べてみるとこれも六甲山脈だと知って二度びっくり。六甲すごい。再評価です。学校の遠足でも行くし「ただの近所の山や。」と思ってなめてました…。

 伊吹山の山頂は霧の中だったので何も見えず、山座同定ができなかったのは残念でしたが、大変学び多いトレーニングになりました。ご指導くださったリーダーさん、お誘いくださったメンバーさん、本当にありがとうございました。あせらずに一歩一歩頑張りましょうね!

 

 

An Early Morining On Ibukiyama!(早朝の伊吹山)

Migliacci M

This was a interesting trip with Horai San, Morishita San, and Keiko. We decided to leave on the night of Friday, July 1st and camp for the night in order to get an early start on the hike as well as some camping practice. The camping practice was very good for me to get because I am very slow in getting up and getting ready in the morning and I need all the practice I can get. 

The breakfast was up to me to prepare and I decided on Oatmeal, which was not a good choice because it took too much time to prepare and eat. However, I thought it was very good and gave me a lot of energy for the day, it was not the best choice for a fast morning preparation.

We got up shortly after 4 a.m., which was great because we were out on the trail by 5. It wound up being a very hot day so luckily we missed most of the heat. The Mountain of Ibukiyama was an interesting one (that Keiko and I had been to before) There are very few trees and it had a feeling of hiking in a field, even though the mountain was steep at times. 

We kept a good pace and I thought I was doing rather well, but Horai San and Keiko San said that I was looking tired from the heat, and we took a few rests to cool down. I think they were right because after the hike I was very very tired and fell asleep right away in the car. 

It has me a little worried about my ability to hike in the summer. I love winter and fall hiking the best, because of the cold weather, but I want to be good at heat hiking too. If anyone knows good methods for keeping cool on a hot day please let me know.

 

(翻訳)

HさんとMさんとKと行ったこの山行はおもしろかった。僕たちは朝早くから登り始めるため、テント泊の練習も兼ねて、7月1日、金曜日の夜に出発することにした。僕は朝起きて用意をするのがとても遅いので、テント泊の練習ができたのはとてもよかった。機会があったら何度でもやらなくちゃ。

僕は朝ごはんを任せられたのでオートミールにすることにした。でもこれはあんまりよい選択じゃなかった。用意をするにも食べるにも時間がかかりすぎる。すごくいいと思ったんだけど、一日のエネルギーもたっぷり取れるし、でも忙しい朝には向かないのかもしれない。

僕たちは4時ちょっと過ぎに起きた。これはすごくよかった。5時にはもう歩き始めていたから。この日はすごく暑くなったので、本当に暑くなる時間を避けられてよかった。伊吹山はおもしろい山だ(慶子と僕は以前一度来たことがある)。木がほとんどなくて、急な坂道もあるのに野原を歩いているような感覚になる。

僕たちはよいペースを保ち、まあまあよく歩けていると思ったのに、HさんとKさんは僕が暑さで辛そうだと言って、クールダウンのために何度か休憩した。それはあたっていたかも。山行が終わってから僕はすごく疲れて車に乗ったとたんに眠ってしまったから。

このことで僕は夏にちゃんと歩く力があるのか心配になった。僕は寒い気候の冬と秋の山行が一番好きだけど、暑中歩行もしっかりこなしたい。だれか暑い日に涼しく過ごすよい方法を知っていたら教えてください。

 

 

暑中歩行TR一日目

那津子M

 今回は、夏合宿に向けて未だ経験の少ないテント設営・生活のトレーニングも兼ねた山行。旧ゴンドラ乗り場横の空き地でテント泊した。まだまだ指摘される点ばかりで、全然まともに動けなかった。

 山登りは、少しでも涼しい内に下山完了出来る様、早朝5時から登山開始。久しぶりの登山らしい登山で、三合目までのキツイ登りで既にバテバテ。三合目に着いたら『今日はここで寝て居ます!』と言おう言おうと思いながら必死に着いて行く。でも三合目での10分の休憩でなんとか回復した。伊吹山はやはり三合目までがしんどい。後はあっという間に登頂。山頂はガスで視界は殆ど無く、のんびり座って居ると寒い位。早々に下山し、途中で今月の勉強セミナーで担当になった1/3システムの復習をさせて頂いたが、まだしっかりと頭に入って居ない為、後日への宿題となった。

この暑い時期に伊吹山にご一緒して下さり、皆さま、ありがとうございました。

 

 

7/2 夏の伊吹山は

孝雄H

「伊吹山に行きませんか?」

声がかかったので手帳を見て、軽〜く返事をしたら、かなり細かな、別の言葉で言えば神経質なくらい枝葉にこだわった計画書が出てきた。待ち合わせの時間、場所から、細かな費用を含めて。

「えらく早い出発だな」

「早く登って、早く帰って来たいんです」

「どうして?」

「翌日にみんなで行くトレーニング山行が入っているので、身体を休ませとかないと…」

「はは、そういうことか。じゃ、前の晩から出たら。テント持って」

「あ、それならテント張る練習にもなるし、朝食も練習できるし。いいですね!」

というわけで、7月1日の夜発、2日に伊吹山を往復する計画になった。

 メンバーは那津子M、マイケル、慶子夫妻と私の4人。

 名神高速から関ケ原へ。上野登山口の旧ゴンドラ乗り場前の駐車場に車を止める。

すでに何台か止まっていて、車の脇にテントを張るのもはばかられる。周辺の舗装部分は結構があって、寝心地悪そうである。道路わきのロープで囲われた平坦な砂利の部分に入ってテントを張る。風もなく、蒸し暑い。

 

2日。午前4時58分、撤収、出発。

ゴンドラ乗り場脇の踏み跡は夏草が繁茂していて、道が消えかかっている。

5時18分、一合目。登山道に入るとすぐ、急な登りが始まる。樹下の急登を抜けると、もとスキー場の中につけられた登山道を歩くことになる。曇っているからいいものの、これが快晴だったら、陽光が痛くて仕方がないかもしれない。

二合目を過ぎ、三合目のトイレ前で休憩。若いひとたちが結構登ってきている。

四合目、五合目を過ぎ、避難小屋まで登って振り返ると琵琶湖が一望のもとだ。風がない。暑い。小屋を出るとすぐ六合目の標識を過ぎ、いよいよ山頂部に向けて登っているという感じになる。七合目あたりから、下ってくるひと、登ってくる若者たちとのすれ違いが多くなる。

八合目で休んでいる登山者からは関西弁が聞こえてきて、この辺りは中部と関西圏の入り混じる山域だという思いがする。やがてガスが広がって、視界が利かなくなり始めた。

 山頂手前の左右をロープで囲われた遊歩道に出る。雪のある時はそれほど感じないが、けっこう岩のごろごろした歩きにくい道だ。山頂手前のいくつかの建物もガスの中で今日はひっそりしている。

7時47分山頂着。眺望はゼロ。日本武尊像にも一緒に入ってもらって交代で写真を撮る。長居は無用。早々に下山を開始する。

8時42分、五合目で一息入れ、六合目付近まで下ってくると、陽が射し始めた。足元の眺望が明るく光って美しい、というより暑そうである。振り返ると、8合目より上の部分は濃い雲の中。これから登るひとも、何も見えないかも知れない。五合目からの下りは、登ってくる登山者の姿が増え、道を譲ることが増えた。さすがに日本百名山のひとつだが、もう10時近い、これから昼過ぎにかけてますます暑くなってくる登山道を、陽に焼かれながら登っていくのはつらいだろうと思う。 

夜間登山ではなくても、早朝に出発して早々に下山するのが、らくな伊吹山登山のコツではないかと思える。

 9時38分、一合目で休憩。近くのロッジに「氷」の旗がぶら下がっているのが見えた。

ずいぶん汗をかいた。「ここで食べるのと、下へ降りてから氷を食べるのとでは違うよなぁ」で、寄り道をし、のんびりと樹下の道を下った。登り3時間弱、下り2時間の山行、果たしてトレーニングになっただろうか。