鈴鹿山系 御在所岳(藤内壁 前尾根)
日程:2016年7月16日(土)
目的:リードクライミング・セカンドクライミングのトレーニング
ルート:裏道登山口〜藤内小屋〜藤内沢出会〜藤内壁(前尾根)〜前壁ルンゼ〜裏道〜藤内小屋〜裏道登山口
<メンバー>
L 彰伸I
晋平Y
会計 圭音留H
医療 那津子M
車・記録 雅仁I
<記録>
7月16日(土)
5:00 阿久比役場P
6:30 裏道登山口
6:50 藤内小屋(休憩10分)
7:45 P7取り次ぎ
10:55 P5
15:25 P2ヤグラ終了
16:30 藤内小屋
17:00 裏道登山口
記録 雅仁I
霧の中の前尾根・・・
彰伸I
登山学校の受講生3名を含む6名で前尾根に行って来ました。雨は降らなかったものの全て霧の中のクライミングとなり岩場も湿りぎみであった。
受講生のクライミング実技が少なかったので経験を積むための計画でした。同時にK、Y君のリードクライミングの機会を与える為の山行でもあった。
クライミングから遠のいた受講生にとってP7〜P2までの岩場は難しかったようで結構苦労していた。思いっきり引っ張り上げる場面もありテンションがかかる場面もあった。リードをしていた二人は合格点だ。特にY君は優等生のようだ。こういう子が会を積極的に引っ張ってくれたらとも思うのだが・・。
今回の前尾根は各個人が経験をもっと積むための目的だったので良かったと思っている。会の仲間として見守る場面と登山学校のコーチとして受講生の3人を見る自分がいる。どちらも総合評価としては低いものだが今後の頑張りに期待する。
(私の15年前はもっと出来なかったように感じている。)
身体の前にザイルがない
晋平Y
御在所岳前尾根へクライミングトレーニングとして行ってきました。天候は早朝雨でも降っていたのかと思えるような岩はジメッとして湿度もかなり高めのアルパイントレーニングになりました。
Y‐M、K‐H、I‐Iのオーダーで登攀開始。登山学校の受講生と組むので基礎基本に忠実に確認を怠らずに登攀しました。
P7からP2まで通しでリード登攀したのは初めてでジメジメした気候と手汗で岩肌は更にベトベトになってしまいます。
自分の身体の前にザイルがない新鮮感と落ちられない恐怖と少しの興奮。プロテクションはバチバチ取りたい心理になりますがザイルの流れも考慮して、取ってはいるのですが重い。荷物も極力軽量化しましたが重い、身体の軽量化もしなければなあと感じました。
P2ヤグラ。クラックの中は絞れば水が出てきそうなウエット感、あまり信用できない。落ちられねぇ心理で必死に登攀。
セカンドで登るのとトップで登ること、神経もエネルギーも大量消費しました。
カラッと晴れた気持ちいい日に是非お付き合いよろしくお願いします。
練習不足
圭音留H
曇り空、前日雨が降ったのか、岩は湿っぽいし、久しぶりの岩登り、不安で一杯です。P7・P6、足が滑りながらも、ゆっくり登ります。前回と同じ所で、やっぱりヌンチャクを掴んでしまいました。P5からは、手を掛けるところや、足を置くところがありますが、滑るかもと思い、思い切って体の移動ができません。力が入ってしまい、クタクタになりました。最後のやぐらは、心臓がバクバクしてきて順番待ち。一歩を小さくして登ろうと決め、いよいよ取り付きました。登って行ったメンバーを見ていて、クランクに足を突っ込んだり、足の置く位置を考えたり、ゆっくり登りました。最後の核心部、岩に体を入れ込み、手足だけではなく、体も使って格闘し、Iさんのビレーのタイミングのいい引き揚げで、登る事ができました。
ありがとうございました。
怖い!怖い!怖い!
那津子M
登山学校で某コーチより『岩登りの経験が少ないので経験を積むように』とのご指摘を頂き、前尾根へ行きました。登山学校実技では、P7を空身で一度登ったのみで、P6〜ヤグラは全くの初体験でした。辛うじて一度だけ登った事の在るP7からでしたが、空身とザックを担いで登るのは全く別の岩場かと感じるほどに怖さが違いました。ザックの重みで身体が振られ、とにかく怖かったです。ヤグラまで怖くない所がなく、ヤグラのチョックストーンでは、小柄な人は右へ出て…と話は聞いて居たものの恐怖心と技術の無さで身動きが取れず、後続のIコーチが命懸けで『俺の膝を使え!』と助けて下さり何とか登り切る事が出来ました。その助けが無ければ、一生をヤグラの中で過ごす事になる所でした。
リードをして下さったYさんは、私の怪し過ぎるビレイ(ノービレイな上にテンション付)の為、一日中生きた心地がしなかった事でしょう。本当にありがとうございました。Iコーチには、ヤグラだけでなく、他にも膝を貸して頂いたり、怖くて中々次の一歩を踏み出せない私に掛け声を掛けて頂きました。Kさんにも、色々とアドバイスを頂きながら、助けて頂きました。同じ受講生のお二人からも励ましのお言葉を頂き、本当に皆さんに支えられながら何とか一日を終える事が出来ました。
岩登りの怖さが身にしみて感じられた一日でした。
久しぶりのクライミング
雅仁I
Iコーチにお願いして前尾根にてクライミングの練習をしてきました。
登山学校の実技が雨でクライミングから山行に変更になったり地図読み&沢登りだったりとクライミングから遠ざかっていたので、久しぶりのクライミング。
p7から登り始めたのですが、久しぶりで感覚を忘れてしまっていて、つい腕で登ろうとしてしまうので腕がはりぎみに。ヌンチャクを掴んで登ろうとしてしまい、Iさんから『それ掴まないで登ってごらん』とご指摘を頂いてしまう。
前回の実技では上手く重心を移動させて登れた箇所も上手く体を使えず登れない、何度トライしても上手く登れず引っ張り上げてもらう形でようやくクリア。
それでもp5〜p4と登るにつれて少しずつ感覚を取り戻すことが出来徐々に登れるようになっていきました。
最後のヤグラを下から見上げ、前回の実技ではよく登れたなと、登れた事が不思議で仕方ありませんでしたが、そんな事は言ってられませんので順番が来たら必死に登って行きます。クッラクに手や足を突っ込んでとにかく上を目指して何とかチョックストーンまで上がって来れました。チョックストーンを抱え込んで体を持ち上げ何とかヤグラを制覇。
懸垂下降で下まで降りてアプローチシューズに履き替えた所で緊張の糸が切れて、まだ登って降りてくるメンバーがいるにも拘らずつい話し込んでしまい、Iさんからお叱りを受けてしまいました。自分の事しか見えなかった事、周りの状況をみて今自分が出来る事、しなければいけない事を判断して動けなかった事に大きな反省が残る一日になりました。今後の山行では気を付けたいと思います。
反省点もありますが、久しぶりに岩にしがみ付くことが出来、忘れかけた感覚も思い出すことが出来たりと有意義な一日を過ごすことがでしました。
受講生3人に一日お付き合い下さり、ご指導いただきありがとうございました。