御岳山系  鈴ケ沢東俣・中俣

 







 

<山行日程>

2016年7月23日(土)

<山行目的>

沢を楽しむ

<ルート>

鈴ケ沢橋〜三沢橋〜東俣〜

小三笠山〜中俣〜林道〜鈴ケ沢橋

<メンバー)

L:彰伸I SL・記録:三郎O

会計:哲哉S 記録まとめ:聖子S

 

<記録> くもり時々晴れ

4:00 あいぷらざ 発

7:25 鈴ケ沢橋 着 準備をして

7:35 出発。しようとしたら、釣りをしていた人から、沢に小熊がいた・・との情報  注意しながら進みます。

8:00 三沢橋到着 準備をして

8:15 入渓

9:00 上を林道が通っている所を通過

9:14 丸太の滝を通過

9:16〜10:20 大滝を右岸巻きでザイルを出して通過。想像以上に下地が悪く、落石が多発。

10:54 ナメ滝をいくつか経て、上部二条のトイ状の滝を左巻き。

11:02 5mの滝を左岸巻き

11:19 1550m付近洞穴滝を左岸巻き

11:30 1575m付近8mトイ状を左岸巻き

11:48 8mトイ状斜瀑を木の橋を渡りながら、左岸巻き

12:10〜15 1690m分岐左の枯沢へ休憩しつつ、靴を変える。地図を確認しながら、小三笠山を目印に、左寄りに進むが、途中で北に行きすぎていたことに気が付き、元のルートが目測で確認できたので、コンパスを合わせつつ藪漕ぎしながら戻る。そこから先も、コンパスと地図と目標物を確認しながら進む。

13:30〜40 ちょうど、小三笠山を真南に見えるカレ地で休憩。

14:13 小三笠山を巻きつつ、南に進路を変えて藪漕ぎしつつ、沢を下る。

14:30 1800m 源流!!

14:50〜15:00 1720m付近・沢装備に再度かえる。中俣は暗く、虫も多く、景色もほとんど変わらない。

16:10 1460m付近 林道にぶつかる

17:00 鈴ケ沢橋着

 

頭も体もタフな沢でした

哲哉S

今回は、東股を遡行、1700m付近分岐から小三笠山直下の崩壊地1950m近くまで上り詰めて小三笠山下を廻りこみ中俣を降りるコース、あらかじめ尾崎さんから航空写真を含むルートの紹介があった。しっかり確認したつもりだったが“事前準備が甘い”“センスがない”事を嫌と言うほど思い知らされた。

滝〜ナメ〜滝〜ナメと続き、捲きの連続、10回以上捲いた、豆板のように石ころをかみこんだ岩が見えたり、赤茶けたナメが続いたり、御嶽の噴火が造った沢の雰囲気は相変わらずだが、水量は3年前の印象程多くない、なんとなく気味の悪い褐色の淀みもある、釜の青さは上部に行くほど増してきてきれいになったが、これも又以前程強烈な印象はなかった、体力を考え今回は“ハシャガない”と決めて先頭に必死で着いて行った。

東股の核心部、大滝の捲きはザイル確保(二つの中間支点と2本のお助け紐)で無事通過ナメを歩き、滝を巻いて遡行した。

中股に向かう1700m付近の分岐は通り過ぎそうになって「ここだ」と声をかけられた、もうこの辺りと注意していたのに、左側に現れた尾根を見逃していた、歩くのに精一杯。

ゴーロの涸れ沢を登り、小三笠山を廻りこんで中俣に向かうルート探し、メンバー3人の判断は本当に勉強になった(自分で作ってきたイメージとの乖離の大きさにショック)それにしても中俣に向かう崩壊地の登りは怖かった。

後は中俣に向かっての藪漕ぎ、沢の上部らしき石ころに入り、小さな岩から斜面が急になってゴーロ状になり岩が湿りだすと水たまりが現れ、水の音、流れが出てきた。ヘロヘロになって林道と出会ったときはホットした、この中俣の下り本当に長く感じた。

元越谷の帰途、記憶に残る沢は?と杉江さんに聞かれて、真っ青で深い釜、水量が多くて幅が広いナメ、そのスケールの大きさ、水の冷たさと、三笠山へ向けての藪漕ぎが強烈な印象として残っていたから、“鈴ケ沢” と答えたのがそもそもの始まり、声をかけて頂き、3年ぶり、鈴ケ沢に行く事が出来た。3年前もきつかった、体力も落ちている、迷惑をかけるのでは?と一抹の不安がないでもなかったが”もう一度“と言う気持ちの方が強くメンバーに入れて頂いた。

10時間の行動時間、メンバー3人にフォローして頂いて無時下山でき又一つ経験を広げることが出来た、心から感謝したい。

 

グーグルアースは古かった。

             三郎O

3年前に板津さんを含む4名で鈴ヵ沢に来た時に大変な藪漕ぎをして田の原へ抜けたと聞いていたので、今回は何とか成功させようと、徹底的に地図を読んでからの沢遡行とした。 1984年に起きた長野県西部地震 「御嶽崩れ」の時に発生した土石流が流れ込んだ谷と標高1700m付近にて出会うはず そこを辿って中俣へと繋げたい。 出合い付近に木が生え少し分り難いが間違いなくそれはあった。 ほとんど水の無い涸沢で大きな岩がゴロゴロしている こんな岩が運ばれてくるなんて土石流は恐ろしい、しかし予想通りはココまで。 1950m当たりの最上部まで岩に覆い尽くされていると予想していたが高度が上がるにつれ土石流の上に徐徐に草木が生え、次第に藪となっていった。 途中で進路が北に行き過ぎていることは分っていたが、水平部(尾根線)まで上がって土石流の上をトラバースすれば良いと考えていたが、そうはさせてくれなかった 30分ほど軽く藪漕ぎをして土石流の道に戻った 地図では分っていても崩壊地と藪が思った様には歩かせてくれない。 この東俣から中俣への巻き道が今回の核心部だったと思う。

事前にグーグルアースの航空写真で見た小三笠山は土石流に囲われいたのに実際は大違い 30年で自然は蘇るのですね

勉強になりました。

 

御嶽)鈴ケ沢 リベンジの筈が・・

            彰伸I

前回のリベンジとして御嶽の鈴ケ沢に行ってきました。東俣を登り中俣を下る沢のロングコースで地図読みを少しでも間違えると大きなタイムロスになり下山遅れの心配もある。前回はタイムアップとなりエスケープルートであった田の原に戻った苦い経験があった。どこでコース取りを間違えたのかを確認しながらの沢登りとなった。

今回は沢でも遊ばずに休憩も少なく、ひたすら沢を登って行くことにした。1900mからが前回のルート取りでは難しい所だったが1700m付近のガレ沢を登って行くのが最短のルートであったようだ。(ネットでは別ルートで登っている人もいたがこのルートが最短だ)

小三笠山を大きく廻りこみ中俣を下降するルート取りも地図読みが出来ていたはずだったが30分程度のロスになった。下山の中俣沢ルートは危険個所も少なくザイルを張る事も無かった。

リーダーとして責任を感じながらの沢登りであったが暗くなる前に下山出来た。杉江、尾崎の地図読みや協力もありルート取りの修正も早く、満足出来た沢登りとなった。連れて行く山行ではなく、協力し合いながらの沢登りは楽しくもあり厳しさもあり、充実感もあった。

 

盛り沢山!!

             聖子S

 出始め、渓流釣りの方から“沢に小熊がいたから、行くなら気をつけて”との声掛け。入渓までの橋まで、林道を歩きながら、色々な所に目を向けつつ、“誰が美味しい、誰が不味い”と言いながら、歩きました。入渓してから少し行くと、最初の難所。大滝の左岸巻きです。事前に落石が多いと聞いていましたが・・・下地は悪いし本当に落石が多い。掴もうとする石は全て浮石で、頼りにやる木々も少ない。気が抜けませんでした。事前の下調べより、1700m付近よりカレ沢をあがり、常に左寄りで沢をあがると、カレ地に出るはず。尾崎さんの更に入念な事前の地図読みにより、まずは、予定通りカレ沢へ。途中までは完璧でしたが・・・沢をつめていくと薮漕ぎに・・・進路も西に進まなくてはならないのに北向きに・・・・。視界が開けたところで、振りかえると、手前にカレ地を発見。やっぱり、登りすぎていた。と言う事で、皆で相談して、カレ地まで下る事に。進路を確認し、コンパスを合わせて薮漕ぎ開始。思ったより早く出ることができ、そのままカレ地を進みながら、次の目標物を確認しながら、進みます。小三笠山の尾根を巻いて、進路を北向きにとり、半分薮漕ぎな感じで沢を下ります。沢で遊ぶという楽しみは叶わなかったが、メンバー全員で地図とコンパスと地形を見て考えながらの山行。これが沢の醍醐味かもしれない。皆さん、またお付き合い下さい。よろしくお願いします。