南八ヶ岳 編笠山(2524m)
<日程> 2016年7月24日(日)
<天気> 曇り
<山行目的> 夏合宿に向けた歩荷TR
<ルート> 観音平P〜押手川〜編笠山〜青年小屋〜押手川〜観音平P
<メンバー>
A-Party B-Party
L 孝雄H L 洋介S
SL 志貴子I SL 一則O
晋平Y 記録 良子M
那津子M 栄吉M
医療 M.マイケル 医療 M.慶子
会計 葵S 雅仁M
<記録>
5:00 半田アイプラザ発
8:15 観音平着 8:20 発
9:09 雲海着、休憩
9:55 押手川着、休憩
11:10 編笠山山頂着、ガスで眺望無し。休憩
11:28 山頂発
11:56 青年小屋着、トイレ休憩
13:02 押手川着、休憩
13:40 雲海着、休憩
14:17 観音平P着
道の駅「延命の湯」にて入浴後帰路に
1年後の再会
慶子M
木曜日ぐらいからどうもぐったり疲れた感じがして調子がおかしい。前日には何だか喉も痛がゆくなってきてどうやら風邪のひきかけらしい。合宿を1週間後に控えてここで無理をしては合宿そのものに行けなくなってしまう…。よほど休もうかと思ったが、今回だけはどうしても行きたかった。編笠山は去年県連一般講座の最後の山行で登った山で、私たち夫婦にとってはその前の鎌ヶ岳とともに登山を本格的に始めるきっかけになった思い出の山だ。月に1〜2回近くの山に安全に登り、年に1回ぐらいは泊まりでちょっと遠くの高い山に行ってみたいな、ぐらいのつつましい気持ちで始めた山登り。トレーニングをしてまで山に登ろうとは思っていなかったし、雪山や岩登りは考えもしなかった。沢登りなんてジャンルも知らなかった。あれから14ヶ月、知らず知らずのうちにずいぶん遠くまで来た。あのときベーシックよりもさらに軽い荷物で脇目もふらずふうふういいながら登った編笠山を、今どう感じるのかどうしても確かめてみたかった。当日の朝になっても体調は今ひとつ。急遽歩荷をやめてベーシックだけにザックを詰め替え、食糧や薬類も万が一の際の病気対応用にして家を出た。
そうそう、こんな山だった。ミズナラかカラマツか、下の方は笹に覆われたなだらかで明るい林の中を歩き始める。やがて苔むした岩が広がりはじめ、そこにガスがかかって幽玄とした雰囲気。どこまでも優美な山。きれいな等高線の同心円を描く山なので植生もダケカンバ、コメツガ、トウヒ、ハイマツとどんどん変わっていく。最後は石ゴロゴロで頂上。残念ながら360度の眺望はガスでほとんどきかなかったが、とても満たされた気持ちになった。さしたる苦労もなくさあっと登ってさあっと降りて来れたことに少し驚きつつもうれしく思った。
合宿前のトレーニング
志貴子I
涼しくて良かったが展望無しで寂しかった。合宿の八本歯のコルまで重い荷物を背負って歩けるかなと思いながら編み笠の山頂を目指した。山頂は日曜日にしては人がまだらで少なかったが青年小屋では結構人がいた。
編み笠山は時間的には短いが最後の方がきついので負荷を掛けると肩に来る。皆さん元気に歩かれるので頑張らなくてはと必死に山頂を目指して歩いた。下山は滑りそうな部分があったので緊張して足を出した。
久しぶりの編笠山
雅仁I
登山学校も終盤になり残すところ実技2回になりました。研修山行を見込んだ御在所岳本谷を登ってからの前尾根クライミング、研修山行とハードな山行をひかえた所で、Yさんから夏合宿の歩荷トレーニング山行に参加しませんかとお声をかけて頂き参加させて頂きました。2年?3年?前に会の登山講座受講時の実技で登って以来の編笠山、当時は雲一つない晴天に恵まれ360度の展望に感動した山行でしたが、本日はガスにつつまれ展望はなし。久しぶりの登山なのでザックは少しひかえ目の16sにして登ったのですが、終盤の急登がキツイ。編笠山ってこんなにキツかったけ??と思う山行にトレーニング不足を痛感、登山学校実技までには体を作らなくてはと思う山行でした。お誘い頂いたYさん、合宿参加の皆様、ありがとうございました。
最後のTR
一則O
夏合宿本番1週間前、最後のトレーニング山行として、編笠山へ行った。この日は、割合涼しく、名古屋の最高気温も30℃を切るような予報。観音平へ着いて外へ出るとけっこう涼しい。
身支度後、出発。各自歩荷が課題となっているので、リットルペットボトルの水が数リットルザックに入れてある。なだらかな樹林の中をゆっくり歩く。1時間弱で雲海に到着。涼しいとはいえ、汗はかく。水分と塩分、おにぎりをとる。そこから40分ほどで押手川へ到着。早いが休憩とする。ここから山頂までは1時間ちょっと。登りもキツクなるが、がんばって登る。
駐車場をスタートしてから約2時間40分で山頂へ。天気は好いのだが、残念ながら、ガスってまわりの景色はみえない。本来なら、八ヶ岳の主峰・赤岳などの全容と富士山がみえるのだが。帰路は、青年小屋をまわる。山頂から青年小屋へ下りるところは、大きな岩が積み重なっているところを慎重にいく。寄ったことはないが、青年小屋の入り口にはおなじみ「遠い飲み屋」のちょうちん。縁があったら寄ってみたいものだ。
あとは緩やかな登山道を下山。予定どおり2時半ちょっと前に駐車場へ到着。みちの駅「こぶちざわ」の延命の湯で汗を流し、半田へむかう。
最後のトレーニング山行、私にとっては楽とはいえなかったが、本番に向けての調整はできたと思う。さて、ほかのメンバーはいかがだったか。本番まで病気やケガにはくれぐれも注意が必要だ。
編 笠 山
栄吉M
夏合宿、最後のトレーニング山行に参加した。天候は、うっすら雲が出て絶好の登山日和になった。観音平では、すでに駐車場がいっぱいで道路にも車を駐車させてあったが、一番奥の駐車場にかろうじて駐車でき一路頂上をめざしました。出発から低い笹に松なのか、見ていて涼しさを感じられた一帯があった。登るにしたがって自然の岩が苔生していたり、京都の古刹の庭園が自然に出来上がっていて、目をたのましてもらった。
最初は、なだらか登りの道であったが、2回目の休憩、押手川から頂上めざしたが、さすがトレーニングコース、急角度の岩場が続き、きつかった。頂上も岩ばかり、標高差約1000m余りいいトレーニングコースだと思った。頂上から青年小屋までの下山は、岩ばかり滑ると大変危険な箇所であった。青年小屋から、押手川の出合いまでも急勾配、足場に注意を払い歩いたが、靴がかなりすべた、またアブなどが歩きながらまつわり付いてきた、いい経験をした。
4週連続に山を登ったが、宇連山の時と比べて、足も「つら」なくなり、疲労感も少なくなった。気持ち的に合宿の不安感が、和らいだ。近くの道の駅での入浴でさっぱりでき満足感にしたった。
初めての八ヶ岳
那津子M
夏合宿TR山行で憧れの八ヶ岳に遂に行く事が出来た。今回は八ヶ岳では入門編の編笠山。歩荷TRだが、重さは各自自由と言う事で、登山学校の研修山行を踏まえ水を入れて行った。が、現地駐車場にて『バテルゾ。抜け。』と神?のお声が聴こえ、2kg分減らして出発。
ほぼ一日曇りだった為、遠くの山々を望む事は出来なかったが、苔むした岩や木々など私の中での八ヶ岳らしい情景を楽しむ事が出来た。山頂から青年小屋までの景色は圧巻だった。
荷物は先週に引き続き楽をしたが下山後はやはり疲れて居た。最後のTRも終り来週は遂に夏合宿。皆さまの脚を引っ張る事にならないよう、後は体調を万全に整えて週末を迎える事にしよう。
ザックの中は何が入っているの?
晋平Y
2016年度夏合宿のトレーニングが最後となりました。最後のトレーニング山行の担当者となり、毎度、山域や目的に頭を悩ませますが自分自身今回の夏合宿の山域である白峰三山の標高までは行かないが2500m以上で本番一週間前であることから八ヶ岳の編笠山にしました。
編笠山は会の登山講座や県連の一般登山講座の実技で使用される山域で、今回のメンバーにも登山講座を経験し、入会されたメンバーが多数いたので、受講生の時と会メンバー・夏合宿メンバーとして以前の自分とどの様な変化があったのか、など身を持って体感して貰えればと考えました。合宿の山域を考慮してのルート設定でしたが、本番の山域ルートによっては編笠権現岳周回ルートでも良かったのかなと下山してみて思いました。
TR当日。車両は乗用車とレンタカーの2台。乗用車は名古屋経由で、中央道駒ヶ岳SAで2台合流後、観音平へと向かう。奥に広くなった駐車スペースに先ず驚きました。淡々と登り、淡々と下る。新しい登山靴の調子を見るメンバーや体力を抑え気味に1週間後の本番に備えるメンバー。今回の山行目的は歩荷としたが、重量は任意。各々の体調や装備の最終チェックとなればと考えたトレーニングとしました。
合宿トレーニング山行。トレーニング山行担当者は山行計画を立てると言う大きなトレーニングがオプションで付いてきます。参加メンバー、日程、本番の山域に類したトレーニング山行の山域、トレーニング目的、取りまとめ。苦手な方は是非合宿のトレーニング山行を担当して実にしてもらいたい。
最後のトレーニング
洋介S
最後のトレーニンは編笠山、目的は歩荷となっているものの任意ということで、ベーシックのみ。先週の木曽駒ヶ岳で酷い筋肉痛になり、今回は無理せず1週間前の調整として登りました。
久しぶりの編笠山でしたが、相変わらず苔むした石と樹林が美しい。曇りで気温も高くなく順調にトレーニンができました。上り下りともパーティが離れることなく、声掛けもできていたと思います。本番までは体調を崩さず、準備を整えていきたいと思います。皆様よろしくお願いします。
Second Trip To 編笠山
(2回目の編笠山)
Mike M
It felt great to be on Amigasayama again. It was the site of my very first hike after having moved to Nagoya. Keiko and I took a hiking course with Horai San and Amigasayama was our second trip of that course. Wow, I was such a bad hiker then. I didn’t have any equipment or skills, and I was in terrible physical shape from being lazy for many months! I remember I found the trail very difficult that day one year ago, and wasn’t sure if I could do anymore hiking. But it was soon after that that we decided to join Handa Family, and now my hiking life is improving greatly.
What I really love about the trail is that most of it takes you through the woods. So you are in the shade of the forest where it is wet and cool, and the large rocks on the side of the trail are covered in soft green moss. This is the kind of conditions I love the most. I like the smell of the damp and dark forest.
This was a shorter hike than last week’s on Hakusan and I was able to stay strong for the whole time. It was also my second hike using some new equipment, a new pair of boots and a new large backpack. This was a great hike to get used to my new boots which are called Aproach Shoes. They are special for gripping rocks tightly and have a more narrow fit than my old hiking boots. I feel with support of the new shoes I will have less leg trouble and be able to walk more carefully in difficult situations. I had a lot of good advice on my walking style by Horai San and also Yasue San (who has the same boots as me) and also last week from Oguri San. By taking their advice of smaller steps I think I can save energy and be safer on the mountains, especially in rocky areas.
This hike was the last one before Gashuku and I feel ready.
Gambarimasho!
(翻訳)
編笠山を再び訪れることができてとてもよかった。ここは名古屋に引っ越してきてから初めて登った山でもある。慶子と僕は洞井さんの登山講座(訳注:県連一般講座のこと)を受講し、編笠山は2回目の実技の山だったのだ。わぁ、あの時は本当にだめだった。装備も技術も全然なかったし、何ヶ月もぐうたらな生活をしていたので体が本当になまっていた。1年前に登ったその日には、この山はすごく大変だと感じ、今後山登りができるかどうか自信がなかった。でもそのすぐあと、僕たちは半田ファミリーに入会することに決め、今、僕のハイキングライフはどんどん充実してきている。
この山の素敵なところは何といってもほとんどの部分が森の中だということだ。濡れてひんやりした森の陰を歩き、傍らにある大きい岩は柔らかい緑の苔に覆われている。こんな感じが一番好きだ。僕はちょっと湿った薄暗い森のにおいがすきなのだ。
今回の山行は先週の白山と違って短かったのでずっと元気でいられた。今回はまた新しい装備を使った2回目の山行だった。靴と大きなザックだ。アプローチシューズと呼ばれる新しい靴を慣らすことができてとてもよかった。この靴は岩をしっかり掴むのに優れていて、今まで履いていた靴よりも幅が狭くて足によくフィットする。この新しい靴のおかげで僕は足のトラブルが少なくなって、難しいところでもより注意深く歩けるような気がする。歩き方について、洞井さんと安江さん(僕と同じ靴を履いている)、また先週小栗さんからもたくさんのよいアドバイスを頂いた。教わったように小さい歩幅で歩くと無駄なエネルギーを使うことなく山を安全に歩けるように思う。特に岩の多いところは。
合宿トレーニングの最後の山行を終え、僕は準備万端。
頑張りましょう!
20160724八ヶ岳・編笠山
孝雄H
7月24日は夏山合宿前に設定された最後のトレーニング山行。観音平から編笠山を踏んで青年小屋経由で観音平に戻る計画でメンバーは12名。テーマはボッカ。天候は曇り。
観音平の駐車場からあふれた車が路肩に結構停まっている。奥に設けられた駐車場まで進んだら幸いまだ私たちが停めることのできるスペースがあった。
出発準備を整え、二パーティーに分かれて出発。とはいえ、それぞれボッカをしているので、ペースはそれほど早くはなく、両パーティー、つかず離れずの歩き方になる。曇っているので眺望はほとんどなし。朝方か前日かいつ降ったのか、道はいくぶん濡れている。
雲海の展望台を過ぎ、押手川で休憩を入れる頃になると、下ってくる登山者の姿が多くなる。青年小屋に泊まったり、幕営したりしたひとたちがちょうどこの時刻、この付近に差し掛かることになるのだろう。時おり明るくなったり、いまにも降って来そうに陰ったりする空模様を気にしながら、11時45分編笠山山頂着。眺望はない。山頂を吹きすぎる風が心地よい。
山頂からは青年小屋に向けての下降。岩の堆積の下りでは少しメンバー間が開く。青年小屋から押手川までは、山頂へ直接登るルートよりは細い道で、長い、小一時間かけて押手川、さらに雲海へ。この辺りまで来ると先ほどより陽光の射すサイクルが長くなった。14時20分、予定時間通り、というよりいくぶん早く駐車場に着いた。
気がついたことをひとつ。何度かのトレーニング山行をおこなってきたが、今期は、比較的天候に恵まれて(といっても晴天ばかりではないが、その悪天時もセットで)、内容的にただ登って帰ってくる以外の判断や経験ができたトレーニング山行になったように思う。ただ、新しい会員も多く、まだパーティー行動ができなかったり、細かなところに気づかずに歩いていたり、下りの足取りをみていてちょっと心配なメンバーもいないわけではない。こうした部分も含めて、お互いに注意・指摘しあって、目的に掲げたような共通の体験を通して基礎的な登山力量の習得・習熟ができるような合宿にしたい。そう思いながら帰って来た。
合宿TR編み笠山
良子M
合宿TR最後の山で編笠山に行きました。この山は2年前、会の登山講座を受け実技で登った山です。あの時はついて行くのが精一杯で周りの景色を見る余裕もありませんでしたが、雲ひとつない晴天、頂上に着いて360°のパノラマを見て感動した山です。
今回は歩荷TRなので合宿本番の装備、プラスαで臨みましたが、少々ばてました。押手川から山頂までの急登、特に山頂直下の岩場からハシゴを登るまでがきつく山頂に着いた時はほっとしました。残念ながらガスっていて山頂での眺望はききません。下山時はマイクに荷物を少し預け、ストックを使用して慎重に下りました。ここ一年、できる限りストックを使用しないで歩くのを心がけていたのですが、やはり歩荷ではザックに振り回されてバランスが崩れやすくなっているようです。合宿前のTRで自分の弱点、課題を見つけるのも必要な事だと思いました。
下りの呪文?!
葵S
(小刻み、真っ直ぐ、踏ん張る、小刻み、真っ直ぐ、踏ん張る…)この呪文の様なものは何かというとH会長より直々に伝授された、下山時のポイントである。この呪文を解説すると、小刻み=小股で、真っ直ぐ=真っ直ぐ足を下ろす、踏ん張る=一歩一歩踏ん張る、という事である。
余りの下山の下手さに、H会長が見るに見兼ねて、下山時、私を先導して下さった。H会長は`さすがの猿飛び!!´スイスイと先に行ってしまい、あれよあれよという間に差が開く。そんなH会長の軌跡をチラ見しながら、と同時に、冒頭の`呪文´を唱えながらの下山である。2時間近くはあったであろうか?H会長をまさに`追跡´しながらの下山は、本当に気疲れ致しました。H会長!!大変、失礼致しました!と同時に大変、感謝しております!