北アルプス 野口五郎岳2924m・祖父岳2825m
<山行期間>2016年8月9日〜12日
前夜泊2泊3日
<山行目的>アルプス最奥の温泉と絶景を楽しむ
<ルート>9日:七倉Pテント泊
10日:七倉P〜高瀬ダム〜烏帽子小屋〜野口五郎小屋泊
11日:小屋〜岩苔乗越〜雲ノ平〜高天原山荘〜竜晶池〜高天原温泉〜山荘泊
12日:山荘〜岩苔〜竹村新道〜湯俣岳〜湯俣〜高瀬ダム〜七倉P
<メンバー>
L:清子S
SL・食担:佐枝子M
会計:優子
記録:厚子N
9日(火)晴れ
19:30 阿久比町役場臨時P 出発
23:30 七倉山荘横P 着・テント泊(満天の星に癒される)
10日(水)晴れ
4:30 起床
5:45 タクシー乗車
5:56 高瀬ダム着、出発
6:51 I表示板 休憩
7:18 G休憩
7:54 E休憩
8:40 C三角点あり、休憩
9:25 A 休憩
10:03 烏帽子小屋 休憩
11:05 野口五郎⇔烏帽子分岐 休憩
12:15 休憩
13:23 休憩
14:03 野口五郎小屋 着
19:30 就寝
11日(木)晴れ
3:30 起床
3:55 ヘッデンを点けて小屋を出発
4:50 休憩、槍ヶ岳が見えてきた!
5:26 衣服調整
6:00 休憩
7:12 水晶小屋着、(朝食・コーヒー)
7:55 出発
8:31 ワリモ北分岐着、地図で行き先を確認
8:41 岩苔乗越
8:58 休憩
9:35 祖父岳 休憩
11:11 雲ノ平山荘着、ジュースを買い喉を潤す
12:27 休憩
13:34 河原(岩苔小谷)で休憩
14:07 高天原山荘着
14:45 竜晶池〜夢の平〜温泉へ向け出発
17:45 夕食
20:00 就寝
12日 晴れ
3:30 起床
4:00 出発
4:47 水晶池分岐 休憩
5:47 休憩
6:43 岩苔乗越通過
7:10 槍の大展望、コルにて朝食
8:32 東沢乗越 休憩
9:47 休憩
10:41 南真砂⇔湯俣分岐 休憩
11:38 木陰で休憩
12:14 湯俣岳着
12:44 休憩
13:38 休憩
14:17 晴嵐荘、ジュース休憩、水をペットボトルに入れる(無料)
14:38 出発
15:26 休憩
16:18 休憩
トンネル内は電灯もあり、ヘッデン使用は最後のトンネルのみ
17:12 高瀬ダム着、公衆電話でタクシー
17:50 七倉Pから帰路へ
温泉へ行こう!
佐枝子M
随分前に、折立から大東新道〜高天原温泉〜雲の平を周回したが、時間が無く高天原温泉は15分の立ち寄り入浴で帰って来るしかなかった。(いつか、山小屋に泊まってゆっくり、山を眺めながら露天風呂に浸かりたい!)そう思いながら何年も過ぎて行った。
今年の夏山は?と考えていたら、急に高天原温泉を思い出し、どうしても行きたくなった。最短ルートなら折立からだが、歩いていないルートを歩いてみたい。ワリモ分岐から雲ノ平とずっと気になっていた竹村新道は?地図も買い替えメンバーも決まり、改めて時間を拾うと(おぉ!竹村新道は本当に手ごわいぞ!)年齢は正直なもので、確実に体力の衰えを実感する今日この頃だ。荷物を軽量化し頑張ろう!
あんなに不安定だった天気も安定し、3日間晴れそうだ。前泊の七倉は降るような星空だった。4回目のブナ立てを登り、稜線へそして野口五郎小屋へ。下界は猛暑だろうに寒くて、寒くて。太陽の温かさがうれしい。翌日は、工程が長いのでラテを着け出発する。夏山の定番のオリオンが見える。今日も晴れそうだ。水晶の小屋の前で朝食を食べ、読売新道を右に、そしてここからは下りと思った瞬間、思わず「わぁー!」という歓声があがった。目の前に絶景のパノラマが!正直、以前、雲の平に泊まったがあまり感動しなかった。谷筋から台地に上がっても目の前の少しの平が見えるだけだから当然だ。雲の平は上から見なくては。それもここから見た雲の平が最高なんだ!こちらから来なかったら、ずっと雲の平の良さを知らずにいただろう!赤い屋根の可愛い山荘を目指し下って行く。キャンプ場を抜けたら山荘だ。っと思ったら植生保護の為、う回路が出来ていた。これがまた、温泉へ行ってしまうかと思える程、谷側の崖っぷち、ハイマツのトンネルとウネウネとじらしてくれて山荘に着いてくれない。しっかり、あっちへこっちへ歩かせて貰った。
山上のオアシスのような山荘を後にしたら、雲から天へ下降していく。降りて降りて奈落の底にずっと泊まりたかった山荘があった。見上げれば笹の山肌が広がり、その上に赤い牛の背が見える。小屋は改装されて小ぎれいになっていた。池と夢の平を散策し今回の最大の目的の温泉だぁ!やっと、来たぁ!お泊りの温泉だぁ!勢いで混浴の露天風呂へチャレンジだぁ!(大丈夫です、服着てます。)
大騒ぎの温泉を満喫し長年の夢が叶った。
夢が叶った翌日は、今回最大の試練の竹村新道だ。エアリアで14時間以上頑張るしかない。奈落の底から上がり稜線を目指す。そして、竹村新道の分岐で覚悟を決め突き進む。
下って、上がって上がって、大きく下って登ってと段差が大きく、ザレ場、根っこと緊張の登山道が続く。ゴウゴウと流れる青白い流れが見えたらやっと湯股温泉だ。小屋はジャズが流れ、宿泊者がまったりと憩っているが、スルーの身だ。あと、三時間林道歩きを頑張らねば。いつかの秋に湯股温泉にお泊りで来よう!そう誓いながら、長い、長い林道をダムへと歩き続けた。みなさんありがとう!
山の日に、山で
清子S
高天原なら一生に一度は行っておきたいから行く、行くという事で計画書もらい調べたら、ナ、ナント人間らしからぬ歩行量。これって楽しい??と思っても、メンバーは誰一人としてブーイング無し。じゃあ頑張るしかないかと観念してブナ立尾根から入ればコースタイムよりかなり早い。これなら良さそうと思ううち、コマクサなど出て来て楽しませてくれる。野口五郎小屋ではのんびり出来た。翌日、水晶小屋を過ぎた所ではるか前方に広がる絶景、雲の平小屋がポツンと見える。まさしく秘境と呼ばれるにふさわしい雲の平の姿を見た気がして嬉しくなった。さすが山の日で、大勢の人たちとすれ違う。いよいよ高天原、小屋に着いてから夢の平、竜晶池に行ってから待望の露天風呂、遂に来たと感無量。スッポンポンおじさんも一緒に混浴だ。これぞ温泉の醍醐味かも?普通行くことの出来ない山の中で、自然の恵みに身をゆだねるって、すごいことですよねー。しあわせ!(^^)! 高天原から岩苔乗越へ登る間のお花畑は癒される時間だった。本当にきれいで、しあわせ第二弾。裏銀座コースに入れば、もう賑やかで老若男女が登っていて、すれ違いも多い。さんざん歩いて、竹村新道との分岐。ここからコースタイムで7時間55分(2004年版)。歩いて、歩いて湯股温泉過ぎて、誰もへこたれず、ぶうたれず、恐ろしい人たちだ。ようやく高瀬ダムに夕方到着。人間っていいね。人間ってすごいねと思ってしまう。お疲れさま。
天国への道のり
優子S
前夜に出発して高天原へと向かった今回の山行。七倉山荘の駐車場に着いたときには、満天の星が降り注ぎ、この時点で気分は最高潮でした。1日目、ブナ立て尾根を登りきり槍ヶ岳に導かれるように野口五郎小屋へと向かいます。14時に到着し、それからがお泊り山行の醍醐味であるまったり空間を楽しみました。
翌日3時半起床、4時出発。冬にしか見たことがなかったオリオン座を確認し、ライトをつけてスタート。東沢乗越から水晶小屋までの道のりは気分が高揚し、緊張感を楽しみました。そして小屋の裏手から雲の平とご対面。周りを急峻な頂きに囲まれて台地状の地形になっているそこは、まさに雲の上の天国。長い道のりでしたが気持ちよく歩けました。そして高天原の混浴露天風呂。裸族だったらもっと気持ちよかったかもしれませんが、服を着たまま入り疲れを癒し、心も体も気分爽快でした。
3日目。お花畑、ブルーベリーやイチゴ狩り、稜線歩きを楽しみながら、周りの山容を脳裏に焼き付け、次の山行のイメージを膨らませました。水晶、赤牛、黒部五郎、鷲羽、裏銀座、表銀座縦走・・・と夢が広がりました。最終日にして一番のロングコースでしたが高瀬ダムのゴールまで全員、無事に歩き通すことができ、本当に幸せな山行でした。
高天原へ
厚子N
一週間前にこの山行のためにボッカトレをした。しかしながらひと月半歩いてない状態で体力に自信がメンバーもツワモノ揃いで迷惑にならないか?そんな不安もよぎりながら、いつかは歩いてみたかった裏銀座、雲ノ平〜高天原山行へエントリーさせていただきました。
ブナ立尾根は日本三大急登であり、番号の書かれた標識があって「偶数番号毎に休憩しましょう」とわたしにとってはありがたいお言葉でした。日頃のトレーニングがご無沙汰のわたしはすでにヘロヘロ状態です。
烏帽子小屋に着き大休憩、絶景を楽しむ登山者でにぎわっています。ここまで歩いただけでたくさんの花に出会いありましたが、相変わらず名前が覚えられず・・・。
花より槍に目が行く私でありました。
一日目宿泊地である野口五郎小屋に到着したころにはすでに体力を使いはたし、せっかくの小屋食が半分もたべられず小屋の方には申し訳なさでいっぱいでした。
外にでて冷たい空気にふれ、周りの景色に癒されて コーヒーをいただいてほっと一息し、就寝。
二日目 ヘッデンを点けての縦走、野口五郎岳山頂を踏み忘れ?通り過ぎてしまいましたが前日のヘロヘロ感がなくなっていて快調な出足です。時折、赤牛や槍をチラチラっとみながら水晶小屋に到着、お腹も空いて小屋前で朝食タイム!前日の夕食がほとんど食べられなかったこともあり、コーヒー付きのパンがおいしくいただけました。
遠く、雲ノ平山荘の赤い屋根が見えてきます。あそこまで歩くの・・遠い・・。と思いましたが周りの景色を見ながら、また絶景に元気をいただきながらただひたすら歩くのみ。 いつか山の本で見た、雲ノ平へ続く板が張られた道。今、自分がここを歩いている幸せ感がうれしい。
足もクタクタになったとき高天原山荘へ到着。着替えを持っていざ!高天原温泉へ。
到着すれば露天には数人の男女で満員です。
みなさんは服のまま入ると言いますが、うぶなわたしにはそれさえも出来ずに、板で囲まれた美人の湯へ。とにかく熱い湯!一度入って、出て、また入ってを何度も繰り返しているうちに熱かった湯にも慣れて長く入ることが出来て疲れを癒す。
翌朝、三日目、約13時間歩き通しましたが今までにない疲労感、そして充実感、達成感、ヘタって皆様に心配をおかけしてしまいましたが、最後まで歩けたのは引っ張ってくださったメンバーがいたからこそです。今後の山行のトレーニングにもなりました。ありがとうございました!