鈴鹿  元越谷(左俣)、水沢

〈山行日程〉2016年8月20日(土)

〈山行目的〉地形図と遡行図で沢を登る〈ルート〉大河原橋〜元越谷(左俣)〜

     水沢岳

〈メンバー〉L   彰伸I

      会計 慶子M

      記録 幸江N

     会員外 S

〈記録〉

天気 曇り時々晴れ

4:55 会事務所 出発・高速道路の渋滞に巻き込まれる

7:30 くま牧場(?)P 着・Sさんと合流、沢装備装着

8:10 大河原橋P着、即出発

8:30 入渓

9:15 堰堤 ザイル張り右の巻き道通過

9:35 休憩

10:05 元越大滝通過

10:50 右俣本流・左俣分岐 休憩

11:20 20m左俣大滝・ザイル張り、マストで確保されて登る。

11:40 20m大滝通過終了

12:20 左谷・右谷分岐 休憩

12:35 空身で美しいナメを見に行く

12:50 タイムリミットで沢を下る

13:20 20m左俣大滝を懸垂下降

13:55 出渓 休憩、沢装備を外す・登山道を歩く

15:00 大河原橋P着 帰路へ

 

元越沢(左俣)・・・

              彰伸I

何回も行っている元越沢は今まで右俣を詰めて水沢峠に登っていた。今回は左俣を計画した。(出発が事故渋滞で1時間以上遅れてしまった。)左俣は10分も歩けば、登山道に出る事が出来る。時間にして2時間以上の短縮が出来る。沢を遊ぶだけなら絶好のルートで覚えておいてね。今回は登山道に出てからも左俣を登り詰めることにしていた。1時間程歩いてタイムリミットとして引き返してきました。

メンバーは4名。(他会員1名含む)天候はやや曇っていたが晴れ間もあり蒸し暑い沢登りとなった。入渓地点の沢の水は冷たさは全くなかったので今回は滝壺で泳いだり飛び込んだりして遊んだ。

大滝でザイルを張って対応している時に先行パーティーの2名が滝の高巻を間違えていたので正規のルートを指示した。聞いてみると沢登りが初めてで地図も持っていない。雑誌のコピーと遡行図だけで遡行していた。ヘルメットは被っているがハーネスもザイルも持っていなかった。装備を持っているだけでは駄目だが、持っていない事は問題外であった。滝の高巻方法を教え高巻し過ぎないように注意する。その後の二人は私達の少し後ろから遡行していた。遡行の分岐点で右俣を指示して私達は左俣を進んだ。

登山道に出会ってからの左俣は、ゴーロが多く沢としての楽しみは少なかったが25mのスダレ状の滝が現れた。ザイルを張ったが意外と簡単に登る事が出来た。しばらく進んでタイムアップとなり沢を戻ることにした。25mの滝は懸垂下降で対応し登山道から駐車場に戻った。

蒸し暑い一日ではあったが素敵な女性3名と一緒に行った沢登りは楽しいものだ。

 

沢に佇んで

慶子M

 マイクのお父さんが亡くなった。とうとう一度も会う事がなかった義父とは遠く離れていたせいで死後にも会えず、到着した時にはもう灰になっていた。家族の中のいろいろな歴史のせいで葬儀や残された家の片付けはなんだかちぐはぐな雰囲気の中で行われた。6月に初めて連れていってもらって以来、待ちこがれていたこの沢登りの機会はそんな旅から戻った翌日だった。心身の疲れと時差ぼけの残る中、危険を伴う沢などに行ってよいものか、もちろん考えた。マイクにもやめたほうがいいんじゃないかと言われた。でもこんな時こそ静かな自然の懐深く身を置きたい。何も考えずにただただ水や岩と戯れたい。そう思って行ってきた。前日の夜に急に大雨が降ったものの、入渓するころには穏やかな日差しが差し込み、沢は相変わらず美しかった。前回とちがって盛夏なので水もあまり冷たくなくて心地いい。エメラルド色の淵に飛び込んだり、確保してもらいながら流れの比較的おだやかな滝を登ってみたり、へつりもどきなことをやってみたり。最後まで行けなかったので途中から引き返し、ひやひやの沢下り、もたもたの懸垂下降。大きなかえるさんや、流れを泳ぐ岩魚、イモリなどあまり出くわさない生き物にもたくさん遭遇した。差し出されたまだ青いドングリの枝。前夜の豪雨で振り落とされたのだろう。受け取ったとたんにドングリ拾いに夢中になった子どものころのことを思い出して何だか泣きそうになった。大事に持って帰り、台所に挿した。心優しいメンバーに恵まれて、心から癒された一日でした。本当にありがとうございます。

 

沢登りの醍醐味

幸江N

「真夏の暑い日に沢登りがしたい!」という願いが叶い、再び元越谷へ。久しぶりの沢登りで、歩き方をすっかり忘れて相変わらずのへっぴり腰。でも、暑い日の沢登りは、冷たい水が最高に気持ちよく、滝つぼにダイブしたり、泳いだり、思い切り楽しみました。

反省点もたくさんあり、危険箇所通過の仕方も曖昧で見てて危なかしいと指摘され、大滝の懸垂下降で四苦八苦。ザイルに降られ、滝にぶつかりながら、着地。L、SLは冷や冷やしたことだと思います。

Lは沢登りの醍醐味は、「地図や地形図を確認し、仲間と相談しながら進んで行くのが楽しい」と言われた。その相談相手としては、私はまだまだ役不足、信頼できる仲間と思われるには程遠い。次回があるのなら、もっと地図を読み込み、事前準備万端で挑戦したいです。