奥美濃 国見岳(1126m)
日程:2016.08.29(月)曇り
山行目的:楽しみながら沢登りの技術習得を図る。
ルート:尾西谷〜国見岳〜鉈ケ岩コース
メンバー L:達也W
SL:佐枝子M
記録:哲哉S
会計:圭音留H
優子S
良子I
記録
5:30 朝焼けの阿久比町役場発
7:34 林道終点、駐車場着(白山神社を見つけられずちょっとウロウロした)出発準備、早くもヒル、浜本さんに。
7:55 出発
8:03 背丈を越える萱をかき分けて堰堤を越え入渓。
8:25 覆いかぶさる灌木をかき分けて狭い沢を進みナメに出会った。
8:35 最初の滝5〜6m,ザイル確保で登る。
9:09 二俣、左に進む、相変わらず幅の狭い沢、灌木をくぐり、小滝を登る。
9:23 625m付近、やっと沢が広がり長いナメが姿をあらわす。ヌルヌルのナメ、水量は多くない、ザイル確保で進む。
10:28 3ピッチ目終了
10:46 4ピッチ目終了
11:04 5ピッチ目終了
11:21大きな岩屋のような岩の下を潜り抜けると突然、又、谷の幅が狭くなり灌木のトンネルを潜りながら進む。
11:30 小滝
11:38 最後の長いナメ滝ザイル確保。
12:25 最後2〜3mの垂直の小滝もザイル確保で登って滝は終わった。降雨始まる。
12:37 突然沢の水がなくなった、涸れた沢を登り、急登、ズルズルの藪漕ぎに入った。
12:54 990m付近登山道に出る、雨は上がっていた。
13:10 装備解除、靴を履き替えて下山開始、国見岳はパスと衆議一決。
13:18 尾根分岐、下山道を慎重に確認。
13:45 舗装道に合流、直前の濡れ落ち葉の登山道、元気なヒルがお迎えのダンスをしていた、逃げるように下る。
14:27 駐車場着、白山神社に戻り、春日モリモリ村の薬湯で汗を流して帰宅した。
淵も釜もない、ゴルジュもないが沢登りの技術習得には最適、長いヌメヌメのナメが続いた。和気あいあい、確保技術、登る技術を教えて頂いた。
帰途白山神社脇で見つけた“茗荷”特大、色がいい、お土産に頂いたがこれが絶品、シャキシャキして香りがよく、珍しく好評だった。 (記録 S)
ヌメリ沢
達也W
揖斐川源流の粕川尾西谷。尾西部落まで来ているのに尾西谷に入る道がなかなかわかりにくかった。人家は沢山あるのに殆ど空き家みたいだ。人っ子ひとり見当たらない。尾西谷への道は、白山神社の横からであった。車を駐車した付近には登山者が放かったのかゴミが散乱していた。入渓点は堰堤を少し過ぎたところであった。小さな小川みたいだ。倒木や流木、トゲのあるヤブが煩わしい。本当にこの小さな谷には素晴らしいナメ滝や巨岩があるのかいな。あるある、上流に遡って行くと巨岩もあったし、小さな滝もあったし、花崗岩のフリクションのよく利きそうなナメが連続している。岩全体がヌメっているのでより慎重な登攀が必要だ。持ってきたタワシでごしごしヌメリを取りながら登った。岩が滑るのですべてザイルを張った。一番緊張したところは「天に向かって伸びている」とでも表現してもいい手がかりも足がかりもないビレー点もない巻き道もないヌメヌメしたスラブ状のナメ滝だった。滝上で確保していると何回か肩にショックを受けた。最後の詰めは、小さなヤブの急登をひと登りすれば登山道に出るから問題ない。登攀技術を必要とするなかなかいい沢だった。
ヌルヌルなめ滝
圭音留H
3度目の沢登り。登り始めは、倒木が多いけど、歩きやすくどんどん進みます。なめ滝が出てきました。すごくきれいです。でも、足や手のかかるような箇所は、あまり見つかりません。苔も二種類あり、岩ノリのような苔は、ヌルヌルで手も足も出ません。ザイルを張っていただき、挑戦させていただきました。やっと足がかかって次に進もうと、手を掛ける所を探していると、滑ってしまいました。判断が遅いのです。
大きな岩の間をくぐったり滝に向かって登ったり、最後まで緊張した楽しい沢でした。ありがとうございました。
ナメナメ〜
良子I
ちょっとお天気が心配だったけれど、沢の様子から行けると判断して、決行。決行して良かったです。最初はゴロゴロしたところを歩き二俣を越えると出ました、ナメナメ〜。どこまでも続くナメナメ〜。ヌメヌメした海苔の佃煮のような苔は滑るけど、つかみどころのない逆層のところも無理だけど、あとは楽しく!安全のため何ヵ所かロープを張ったけれど、私は最後尾か、先頭を行かせてもらったので、両手が使えて楽チンをさせていただきました。滑る滝をプルージックで登るのはホントに大変だったと思います。私がやっていたら進まなかっただろうなあ。下山は教如上人の鉈ヶ岩屋を経由。蛭に怯えながらトットコ下って、長い舗装路をタッタカ歩いて、朝、車を停めた登山口へ。豪快さは無かったけれど、皆が笑顔になれる良い沢でした。次回は、下りに右俣を使ってみたいなあ。
わくわく、ドキドキ
佐枝子M
沢に行きたくて、行きたくてたまらなかったのに、台風が近づいていると思うと水が怖くて、決行の連絡にちょっぴりビビリながらも気合を入れて出かけた。
台風は大型だが遠いので、18時位まで持つ予報で、時折薄日のさす程よい天気。久しぶりの沢はお腹まで濡れることなく、快適に歩ける。ネットに雨の翌日に登った方がいいと書いてあったくらいなので、水が少ないときは乾くようで、ナメの滝は苔にノリ?苔は止まるがノリはぬるぬるで滑る、滑る。でも確保して頂いているので、わーわー、キャーキャーと大騒ぎ!沢って楽しい!久しぶりにわくわく、ドキドキ出来た。楽しい沢の時間が終わり、沢を詰め稜線まで出る斜面はふくらはぎが痛くて、痛くて。ちょっと、はしゃぎ過ぎたかな?でもやっぱり沢は楽しい!あと1回くらい行きたいなあ。よろしくお願いします。
お膳立て
優子S
今年の夏、私は沢デビューをし、今回で2回目の沢となりました。初回は靴などの沢道具をお借りしたのですがその時にあまりにも楽しく「これは続けるしかない」という気持ちが強かったので、自分の沢道具を購入してのぞみました。
8月も終わりで朝晩が少しずつ涼しくなってきており天気はうす曇り。「寒いのは苦手だな」と心配しましたが全く気にならないほどの好条件のもと、沢を楽しむことができました。
まず入渓するまでが大変でした。僭越ながら先頭を歩かせていただくことになったのですが、いきなり踏み跡がほとんど見えない中、背丈以上もある草木をかき分けて進みます。何が出てきてもおかしくないような状況を「早く脱出したい。これを私にやらせたかった?」と思いながら急ぎました。
いよいよ、沢に突入です。ここからは思う存分楽しませていただきました。自分で選んだ場所を歩けるというのは、ワクワクします。難しい箇所に直面すると、巻き道からW田さんが先回りしてくれ上から助けられるように待っていてくださいます。「どうだ!来れるか?やってみろ」という感じで何回も遊ばせていただき感謝の気持ちでいっぱいです。また、確保の仕方や様々な知恵を「ぼそっ」と教えてくださり、実践もさせてもらい嬉しい限りでした。
そして今回、おもしろかった(感動した)ことは、W田さんの腰からぶらさがっている白のビニールひもです。その先にはなんと!「たわし」がついています。ぬめったところをW田さんが先頭で行くとそのひもを手繰り寄せて「ゴシゴシ、ゴシゴシ」やり始めるのです。ぬめのお掃除です。最先端の技術を駆使して作られた道具に頼るのではなく、あくまでもシンプルに生きていく知恵というのか、学ばせていただくことがたくさんです。
今の私は、「プルージックやマストならできます!」という段階で、「連れて行ってもらっている」のが現状。メンバーの皆さんにお膳立てをしてもらって沢登りを楽しんでいます。これからは少しずつ技術を身に着けて「一緒楽しめる仲間」になりたいと思っています。
山行中、滑らないように気を張って慎重に、全力を出すという場面が多くありました。なりふり構わずみんなが必死になって、真剣に取り組むということが、楽しいよね!と話しながら、今回も大満足の沢登りとなりました。どうもありがとうございました。