滋賀・長浜市  沓掛山(559m) 柳瀬山(439m) 

 

日程:2016年10月11日(火)晴れ後曇り

目的:余呉トレールを繋ぐ

ルート:椿坂峠〜柳瀬

<メンバー>

L  孝雄H   SL 一美I

記録 久美子Y  会計 きよ子I

医療 良子M      由美子H

   さつきI     良子O

<記録>

5:00 阿久比町役場P発→東海市役所P発

7:00 椿坂トンネル北出口着。出発準備

7:15 椿坂峠。前回の大黒山の反対側、別荘の脇に入りコンパスを整置して出発

7:53 県境稜線めがけて進むが藪の中。

8:19 県境稜線の杭を見つけて、方向確認

8:33 ノミ峠あたり、印が何もない。

8:47 県境の杭発見

9:05〜10 休憩。沓掛峠の手前あたり。

9:55 455mピーク手前。鉄塔見えて安心

10:38 分岐。突然、広い道に出る

10:45〜52 ブナの巨樹。

10:55 一基目鉄塔通過。辺りにはススキ

11:09 二基目鉄塔

11:42 玄蕃尾城跡(国定史跡)

12:00〜15 中尾山(柳瀬山)着。

ホットドックのランチタイム

12:24 分岐。倉板峠(刀根越)

12:53 柳瀬P着。 (記録:久美子Y)

 

椿坂ですね〜

            良子O

 福井と滋賀の県境を歩くのだから登山口が分かれば今回は楽かな?と思っていたが県境を歩く必要はないのか、標高が低いから山として歩く気にならないのか、草ボーボー、藪、ヤブ まだ2回目のタイツを破かないように歩くが、変なものがいっぱいくっ付いてくる。ヌタ場があちこちにあり、鹿がピーと鳴いている。椿の樹がたくさん、花の時期に来たい。ここから北は雪椿、南に行くと藪椿となるそうだ。標識がないので、ここら辺を歩いているはず、と地図と磁石とにらめっこ。なので突然広い玄蕃尾城址が現れた時は嬉しかった。次回も続きをよろしく。

 


余呉トレイルC 椿坂〜柳ケ瀬

高度計の値は必ず修正すること!

孝雄H

 

2016年10月11日(月)。「余呉トレイルをつなぐ」シリーズ(いつの間にかつなぐことになってしまった)の第四回目。これまでは国道365号線の東側の椿坂峠から大黒山、東峰往復、大黒山から妙理山〜椿坂、菅並・六所神社から東妙理山〜妙理山〜椿阪をトレースした。今回は、南北に走る国道の西側に並行して連なっている尾根を、椿阪峠から柳ケ瀬山(中尾山)まで南下した。メンバーは8人。

 早朝、知多半島を出て、北陸道・木之元インターを降り、国道365号線を北上、第一回目からおなじみになった椿阪トンネルの北側の出口で出発準備。天候は晴れのち曇り。

 トンネルの脇のゲートを越えて旧道を、椿阪峠まで歩く。緩やかな10分ほどの舗装道路の登り。道路の両脇には背の高いススキが真っ盛りである。秋である。

これまで二回も登り下りした大黒山への登山口は、あの鬱陶しかった工事用のモノレールがきれいに片づけられていた。今日はそれを過ぎてすぐ、道路の反対側に建っている別荘の脇につけられた道が入り口である。

道路に面して一軒、その奥に一軒、ベランダなどは朽ちているが、丸太で組まれたなかなかしっかりした建物が繁茂した草に囲まれている。左手の沢に沿って舗装の跡の残る道を入っていく。沢は二股になり北側の小さな流れと崖に挟まれた道を進むと、道は灌木と草の中に消える。拡大した地形図とコンパスを見ながら、この日の最初の目標ポイントであるノミ峠へ登る道を探す。まず県境稜線に出て、そこから尾根をたどろう、ということなのだが、地図に描かれた道路は尾根の手前付近でブッシュに覆われてしまっていて、なかなか見極めが難しい。かき分けて踏み込むと、足元には舗装道路の痕跡が残っていたりする。かつてこの辺りに別荘が立ち並んで車が行き来していたのかもしれない、などと想像すると、人間の生活のはかなさみたいなものを感じさせられる。

明瞭な入り口の標識も目印もない。地形図とコンパスで方向を確認し、行きつ戻りつ、さらに、スマホのGPSの助けも借りて、この辺りと目星をつけて斜面を上がり、稜線上の植林の端に、やっとテープが巻かれている木の枝を見つけた。どこがノミ峠だろう。それらしい標識や印が見つからない。うっすら見える踏み跡をたどる。イノシシだろうか、無数に(というより、踏み跡をたどるように)足跡が付けられていて、ヌタ場も随所にある。うっかりそれを追うと、ルートを外れてしまうので注意がいる。

 別荘地の林道からブッシュを分けて尾根の上に上がり、植林と縦横に掘り起こされたイノシシと思われる足跡の中、それらしき踏み跡と目印を高度計の標高とコンパスの方向、周囲

の地形と地形図を見比べながら探すこと1時間弱、県境稜線の尾根筋に沿って南下するのだから、尾根に出てしまえば迷うこともないだろう、と高をくくっていたのだが、取り付きを探すところからこのありさまでは先が思いやられるぞ、それに今日の行程は長いし…と誰もが思ったようだ。慎重に踏み跡を外さないようたどっていく。ほとんど高低差のない緩やか なアップダウン。ササと細いブナの入り混じった灌木帯の尾根が続く。スタートして2時間半ほどで、左手(東)の樹木の向こうに、谷(それに沿って国道365号線が走っている)を隔てて、先月たどった妙理山の山並みが並行して連なり、その山腹に設置された送電線の鉄塔が見える。道は尾根上に続いているのではなく、その脇を巻くようにして続いている。地図上の水場付近で休憩した後、しばらく進むと、よく整備された国道からの登山道に合流する。地図には、少し下るとブナの巨樹があるとなっているので、ザックをデポして見に行くことにした。数分も下ると、道の左側に太いブナの木がある。大抵の巨樹はコブや捻じれた形だが、このブナはまっすぐに上に伸び、近づくと堂々とした巨木である。大須賀が聴診器を持参してきていて、交互に樹木に当てて耳を澄ませる。

そこからは広い登山道である。送電線の鉄塔を二基通過し、遠くから自動車の通過する音が遠くに聞こえている平たんな広い尾根(柳瀬トンネルの上だと思われる)を進むと、土塁で仕切られた広々とした部分に出た。「虎口廓 搦手門」などと書かれた標識があちこちに建っている。玄蕃尾城(中尾山城)跡である。かなり広い遺構で、その広々とした構えに「おーっ」と歓声があがる。通過点ではなく、ここを目的に訪れたいような場所である。「春の桜の季節はいいだろうなぁ」などと言葉を交わしながら、南の虎口廓の標識、由緒書の看板の前から続く道を数分歩いて、左脇に少し平坦な部分で足を止めた。真中に三角点、顔を上げると樹木につけられた「中尾山 439.16M」の標識。「あら、もう柳瀬山なの?」高度計を見ると,380mの標高を指している。「え、標高が違うぜ」と、仲間の標高を確かめてもらうと、やはり380m前後を指している。60m低い。さては…と思い当たった。高度計の値を修正しないまま、「このあたり350から400m前後の尾根ばっかりだな。地図の標高と高さが合わないけど、地形や周囲の位置関係はあってるし、稜線といえばこの道以外にはないし…」と言いながら歩いて来たのだったが、高度計と実際の標高に60mの誤差があったのだ。それで、話が合う。途中には何の標識もなかったので、首をかしげながら歩いて来たのだった。ノミ峠も沓掛山も455mのピークも見当をつけただけで過ぎてきてしまった。ちょっと心残り。

 「一本立てましょう」。メンバーが手早くシートを広げて、火器とコッフェルを取り出す。何が始まるのかと思ったら、ボイルした熱々のソーセージが挟まれたホットドッグとコーンスープが配られた。簡単なランチタイム。時刻も12時ちょうど、というタイミング。

 一息入れて出発する。急だがよく整備された道を下って倉坂峠(刀根越え)に出る。行市山砦跡との分岐だが、次は、こちらから登ってきて行市山を目指すことになるのだろう。30分ほど下って、12時53分、柳ケ瀬に出た。

 帰ってから、このルートを歩いた人の記録をネットで調べてみた。あまり多くはなかったが、柳ケ瀬から椿坂へ歩いた人の記録があって、柳ケ瀬トンネルの上あたりから鉄塔の間の道が怪しくなったが、それから先のブナの巨木や椿坂へ下るまでの道は難なく通ったという記述であった。椿坂から別荘の脇を通ってブッシュと格闘したのはいったいなんだったのだろう。高度計の値を修正して、今度は柳ケ瀬から北上すれば、すんなりと登り口が見つかるかもしれない。仲間たちがもう一度通ろう、と言ってくれるかどうかわからないけれど。

 

 

道を探しながら

             きよ子I

 今回は椿坂峠から柳瀬コース。

取り掛かりの登山道が見つからない。

何故か標示が無い。地図とコンパスを頼りに、あちらこちらと歩き回り探す。

其々があちらではないか、こちらではないかと。メンバーは会長はじめベテラン揃いなので何の問題もなく先に進むことは出来るので安心だ。私にとっては道を探しながら歩くのはとても勉強になり多くの経験が出来て、嬉しい。

私がトレールにはまったのはこの楽しさだ。一生懸命地図とコンパスと睨めっこで歩ける山は格別な醍醐味。次はどんな山かな?

 

地図と磁石

              一美I

余呉トレール4(椿坂峠から柳ヶ瀬)登山口は大黒山の反対側、別荘が建ってる所からはいて行く。15分程過ぎると突然道が消え踏み跡もない、磁石と地図を見ながら何とか道らしき所を探すこと15分程のロス。この後のノミ峠から沓掛山にかけ道は解り辛く、時々けもの道へ迷い込む。何度か引き返しては、地図と磁石を頼りに道を探す。皆で確認しながら何とかブナの巨樹の所まで。ここで大須賀さん持参の聴診器でブナの水の流れを聞き木の力強い鼓動に感動。

ここからの道は解りやすく玄番尾城跡へ。城跡は広く、賎ヶ岳の合戦で柴田勝家が本陣を置いた所、きわめて技巧的な城郭が伺える。

この後中尾山から柳ヶ瀬へ下る。

前半は読図と磁石のトレーニングが出来大変勉強が出来た山行でした。

 

余語トレールパート4

さつきI

もう4回目まだ4回目、前は凄い急登だった。今度は何があるか楽しみにといいつつ、寝坊して、ぼやーと、でもおかげで?

いきなり道がない,踏み跡なし、昔の道も自然にかえって掻き分け探すが見つからず、誰も入っていない。体中シャキとした。なんとか進む、たまのリボンが嬉しい。山登りいや探検隊?これもまた楽しい、景色も変わらず道も明確でない、そんなとこを進み、やがて道がわかるようになり随分歩き、突然現れた大きな城跡、堀も分かり昔がしのばれた。歴史の舞台に立て心がキュートした。こんな山行すきだ。周りのざわめきを感じた。またOさんから医者の聴診器が出て来てブナの診察(木の中の水音)まで経験させてもらった。皆さん思い出ありがとう。

 

余呉トレイル4段

良子M

 余呉トレイル4段は椿坂峠〜柳瀬。椿坂峠で大黒山に登る登山道(東)と反対の西に向かう登山道を進む。出発して15分、ノミ峠に向かう登山道が分からない。あちこちに分岐がありコンパスで確認して進むが、道がふさがれる。30分程ウロウロして何とか尾根道を確認することが出来た。その後もわずかな踏み跡をたどり、必死でテープを探し、地図とコンパスで確認して進む。椿井嶺出合に出ると今までと変わり道は広く整備されている。圧巻は柳ケ瀬山

山上にある玄蕃尾城跡、賤ケ岳合戦時の柴田勝家本陣とのこと、南北300m東西150mもあり広大さに感動します。紅葉は見事だろうな( ^ω^)・・・