中央アルプス   空木岳 2864m

 

期日: 2017・1・2〜1・3

目的: 厳冬期登山

ルート: 駒ケ根高原〜池山小屋〜ヨナ沢の頭〜空木平避難小屋(泊り)〜空木岳〜同ルート下山

メンバー:L  裕幸T

     SL 宗則I(会員外)

       時生S

       良子I

 

1月2日(月)

 

5:00 半田発

7:35 駒ケ根高原スキー場の少し上、林道のゲート300mほど下のP

7:50 P 発  晴れ、結構寒い

8:30 休憩  ずっと林道歩き、ここから登山道に入る

9:00 林道最終駐車場  雪無し

10:00 池山小屋下の水場、雪やっと数p。宗則さんのペース早く、きついので先頭を新海に交代する

10:45 アイゼン装着

12:05 休憩  展望台、大地獄、小地獄通過。中アの稜線が真っ白でキレイ

2:00 休憩  駒石少し手前、空木平への分岐わからず、尾根を来てしまった。体はへばってつぶれそう

2:20 空木平避難小屋 着・駒石手前から小屋に向かって真っすぐ 灌木を縫って下降。小屋は無人。入口の戸が凍り付き開かないので窓(やっと潜り抜けられるほど)から中に入る。直後単独の男性1人も到着。小屋は結構広くきれい。中にテント張る。取りあえずビール、ワインで乾杯、鍋物の夕食。外は風の音がひどいが中は快適です。8時頃就寝

 

1月3日(火)

 

5:30 起床

  朝食 ナベうどん

7:00 テント撤収・出発準備完了するも 外はどんより曇り空で風強く、出発をためらい少し待機。単独男性は出る。

7:20 思い切って出発

7:55 休憩 ・小屋からルンゼをボチボチ登る。風はそう強くないがトレースは無し。雲で稜線隠れる。

8:30 駒峰ヒュッテ・硬く急な雪斜面をあえぎながら慎重に登る。ガスに包まれ完全にホワイトアウト状態。大岩からやっと小屋までたどり着き小休止。 小雪舞う

8:45 空木岳頂上 着・視界ゼロの中きっちり頂上着。おみごと! 早々に引き返す。

9:15 休憩 (避難小屋少し手前) 頂上小屋への急斜面を恐る恐る降り、駒石の尾根を避けて空木平へ下る。

10:00 休憩 ・小屋からトラバース気味に灌木帯を少しずつ登り、尾根上に出る。ガス晴れるが小雪降ったりやんだり

11:00 休憩  迷い尾根抜けた所下りだが荷重く、足も重い

11:40 新海の冬靴が壊れ(カカト)アイゼンが外れる。テープなどで応急修理。

12:40 休憩  池山小屋下・アイゼンは無事に着き、歩けているが体は結構きつい。青空も出てくる

1:40  林道最終P

2:00  休憩  林道に出る

2:45  ゲート下の駐車場 着

長かった〜。天候は予想外に悪かったが、その中で登頂できた事には皆満足。

5時頃  半田着

今日は温泉にも寄らず直帰。明るい内に帰れた。

(記録・S)

 

ガスの中での経験

裕幸T

 冬ですね、太平洋側は晴天続きでも日本海側はくもり。二日から緩いながらも冬型の気圧配置で三日は風がありそう。涸沢岳は無理と判断して空木岳に変更、これは正解でした。中央アルプスの2日は想定以上の上天気、雪も少なく歩きやすく空木平避難小屋まで行けました。しかしこの3人についていくのは大変です。正直しんどかったですね。避難小屋の中は快適。次の日、早朝は晴れて星が見えていたのに明るくなる頃には山頂はガスの中。山頂近くは本当に周囲が雪とガスで見分けがつきません。下山は更に慎重になります。稜線経由での下山をやめ、避難小屋を目指して下りることに。結果的に登りも下りも一番良い選択だったと思う。頂上での眺望はありませんでしたが、登って下りるだけでなく、とても貴重な経験をさせてもらいました。ありがとうございました。

 

宿題ひとつ終える

良子I

北アルプスの天候がイマイチ、中央アルプスの3日の日の天気予報が「晴れ」いうことで、第二案の空木岳に行ってきました。ここは、以前に挑戦したものの、力不足で途中敗退しています。さて今回は?初日は上天気。雪は無くても、林道は冬季閉鎖です。登山口に着くまでに一汗、二汗、かきました。大地獄・小地獄辺りも雪が少ないのと、以前に比べ登山道が整備されていることもあって、ロープを出すことなく、通過できました。初日にどこまで行けるか、と思っていましたが、空木平避難小屋までたどり着けました。夏道の分岐が分からず、小屋の真上まで稜線上を歩いてしまいましたが。さらに小屋の戸は凍って開かず、窓から足を思い切り伸ばし、体を折り曲げて出入りするというなかなか楽しい小屋ライフとなりました。でも怖いほどの風の音が鳴りやまないのを聞くと、小屋の有り難さが身に沁みます。翌日、晴天の予報はどこへやら。出発時間を遅らせて歩き出しましたが、出発頃は稜線が見えていたのに、ガスが濃くなり、稜線も分かりづらくなってきました。適当に稜線に上がり、駒峰ヒュッテ脇で一休みするも、山頂がどこにあるのか、全く見えません。雪面も固く、私の技術力では、一歩一歩、足に力を込めて登るしかありません。なんとか山頂に立てました。もちろん何も見えず・・・。ヒュッテまでの下りは、緊張しました。稜線上のルートで下る予定でしたが、この天候では危険ということで、また空木平の方に戻ることにしました。視界が悪く、コンパスを片手に歩くものの、雪面がとても見づらく、急なのか、どちらが低いのか、足を置いて初めて分かる感じでした。小屋まで戻ってきましたが、ここからどのルートを通って稜線まで戻るか、またまた難題です。楽に行く方法はないのかなあと。必死で稜線まで登り、やっと一息です。下山するのにつれ、天候は良くなってきました。こんなもんですね・・・。ちょっとは成長したのかなあと思いつつ、同行してくださった皆様のおかげで宿題がひとつ、終わりました。ありがとうございました。

穂高が空木、それでも

            時生S

 4年かかった槍が終わり、次は穂高!と威勢だけは良かったのですが、そうは問屋が卸しません。冬の北アの天気は宝くじみたいなもんです。ちゃんと予備プランが作ってありました。中アに転進です。空木は何年前だったでしょう、1度挑戦しあえなく敗退した山です。今思えば未熟でまだまだ力不足でした。僕と良子さんにとってはこの間の成長を確認するための山行でもあったのですが・・・雪も少なそう、天気も良さそうという事で、正直少し楽勝気分もありました。が、そんなに甘いもんじゃなかったです。

1日目、天気はいい、ルート状況もいい、でルンルンと言いたい所ですが重荷にあえぎ辛かったです。翌日の天気は晴れ予報を裏切り、稜線では久々のホワイトアウトを経験しました。空も地面もわからない中、よくピンポイントでピークをとらえる事が出来たと思いますが、僕の力ではありません。さすがに冬季のアルプスは北でも中央でも厳しいものです。なめちゃダメだと改めて思いました。その上体力的な力不足を今年も露呈しました。情けないです。来年また穂高を目指すならもう一段本気のトレーニング重ねないとこのメンバーには入れないと思い知りました。今年一年、絶対頑張ります!