鈴鹿 御池岳
<山行期間>
2017年 2月7日(火)〜8日(水)
<天候>
7日=雪のち曇り 8日=曇りのち晴れ
<山行目的>
青のドリーネを見る
<ルート>
御池林道小又谷〜T字尾根〜御池岳ピストン
<メンバー>
L 佐枝子M
SL 哲哉S
会計 清子S
記録 由美K
食坦 圭音留H
<記録>
1日目
6:00 阿久比役場カーブス裏発
8:21 雪の為、登山口3キロ手前の君ヶ畑集落を過ぎた道に駐車する(通行止め)
8:50 出発
9:10 ワカン装着(雪が深い)
10:00 休憩(10分)
11:15 休憩(10分)
12:46 登山口 急登
13:30 ワカンからアイゼンに付け替える、足が深くハマるところが多い
15:13 P878m到着 タイムリミット・周辺でテントを張る場所を探す
15:45 スコップで雪を彫り、平にするため踏み固め、テント場を作る
16:13 テントを張る
17:30 雪で水を作る・ 夕食の準備 (鶏鍋、ひもの)
21:00 就寝
2日目
5:30 起床
6:00 朝食
7:00〜7:45 荷物の片づけ.テント撤収
8:00 アイゼンを付け下山開始
8:38 休憩
9:00 登山口 アイゼンを外す
9:20 ワカンを付ける
10:00 休憩 晴れてきたので暑いくらい、衣服調整
10:52 休憩
11:45 車を置いた君ヶ畑集落の道に到着
青のドリーネはまぼろし、、、
清子S
雪の山とは思っていても、君ヶ畑まで行くのにラッセル車が入っているとは思わなかった。そこから先は歩くしかなく、延々と林道を歩いて、登山口まで行くのに交代のワカンラッセルで3時間位。甘かったー。という訳で頑張っても878ピークまでしか行けなかった。そこで、テントスペースを作って、テント張る。割り箸と麻ひものペグの埋め方、雪での水つくり、漉してと大変だけれど、恥ずかしながら春も雪合宿しない私は初体験。テントの中はあたたかく楽しい。明けて翌日はズボッズボッとはまりながら、慎重に急勾配を下る。下りは下りで、やや早いとはいっても、中々手ごわい。ワカンとアイゼンのありがた味をいやというほど味わった。そうそう、色々な場面でのろまだったかもしれないけれど、本人は極めて一生懸命ですし、次回があるなら、もうちょっと進化していますからお許しあれ。楽しい山行感謝しています。帰ってワカンなど微調整したし、たんまりの雪ときれいな雪景色は目に焼き付いています。
ズボズボの深雪
哲哉S
道の駅「奥永源寺渓流の里」でトイレ休憩、共同装備を分配、パッキングのし直し、寒いので朝食は車内となった。員弁付近で雪が舞だし鞍掛峠を越えると道路も冠雪、全くの冬景色となった。
君ケ畑集落の最終建造物(ノエビア鈴鹿鉱山植物研究所)標高440mで林道は除雪ストップ、ここから林道歩きの最悪パターンとなったが準備して出発、即ズボズボの深雪、大雪の後雨が降って昨夜又雪になった様だ、ワカン装着、一時間もせぬ内に大汗だが雪の為カッパは外せない。約3.5kmの林道をワカンでも時にズボズボはまりながら交代してラッセル、腐れ雪と苦闘して標高550m付近の登山口に着いた、約4時間の浪費。878mまでは行くとリーダー。
一息入れて出発、878mピークを目指す尾根の急登、凍っていてワカンを蹴り込んだり、ズボズボはまりこんだり、ワカンの効力もない、ワカンからアイゼンに切り替え、吹き溜まりの深雪のラッセル、ルートを確認しながら、はまり込みながら進む、ピーク前、前の二人がはまり込んだので左にルートを取って進もうとした時、急斜面で深みにはまり動けなくなった、皆さんに助けられやっと脱出、危機一発だった。
15時過ぎ878mピーク着、ここまで2時間25分、昨年11月の下見では、37分で通過している、下見の記録には「いきなり植林帯の尾根の急登、ゆっくり進んだが足元はヌルヌルの滑り易い所、張りつめた木の根っこ、落ち葉と変化に富んでいる道、結構きつかった。至る所に「鈴鹿10座」の黄色い太いテープの目印がある。」とあるがそんな面影は全くない黄色と赤いテープしか視野に入らない登りだった。
強い風、テンバを求めて少し行ったり来たり、結局ピークを少し過ぎた大木の横をテン場とした。吹き溜まりの雪を削りテン場造り、大雪の後に降った雨の為だろう下層はザラザラのざら目、その上に20〜30cmの新しい雪、これを削って平らにし、風の来ないテン場を造った、結構な大仕事、テン場が出来れば、テント張り、ペグの設置、フライ、内貼り、雪をタワシで取り払いテント入室と冬山テント生活の基礎をじっくり学習した。
すべての作業を終了、お湯造りをしながらのティタイム、鳥鍋を囲んで夕食、テント張り終盤にはあんなに(口が凍える程)寒かったのにテントの中は温かくなった。久しぶり雪のテント生活、楽しくゆったりと時間を過ごした。明日の御池は帰途を考えパスと決まった。
二日目、東の空は朝焼け風は無い、鳥鍋の残りに野菜と餅を加えて暖かい朝食、テント撤収、ペグの回収、パッキング、アイゼン装着して下山を開始した。
昨日のトレースはしっかり残っているが、それでも時々ズボズボとはまる、「下りは怖い」と思ったルートだが先頭を交代しながらしっかりと歩く、着いて行くのがつらい位だった、林道登山口まで59分登、登りの苦労を考えれば速い(11月の下見では、24分だった)、アイゼンを外し、一服して林道に入る。
昨日トレースを付けたので大丈夫と思った林道だがまだズボズボとはまる、ワカンを装着したがそれでもはまる所がある、歩きながら数えれば、20歩〜30歩に一回登りのズボズボ跡、2回、3回連続も、深いのはピッケルがすっぽり入る位の深さで、登りの苦労がクッキリと林道に残っていた。君ケ畑の駐車場まで2時間51分、この林道は登りもありキツカッタ。
「もう無い」と思っていた雪のテントを堪能できた、深雪にはまり込んで身動きが取れなくなった時も、落ちずに済んだし、何とか這い上がれた、テントの暮らしを一から学ばせて頂いた。林道歩きも、尾根の急登もそれなりにきつかったけれど楽しく乗り越えられた。メンバーの皆さんに心から感謝したい。
ワカン忘れた!
圭音留H
君ケ畑の集落で通行止め!ここから歩きました。積雪は60cm以上、雪質は、前回の大雪が解け始めた上に降り積もっていて、ズボズボはまったので、ワカンを装着。私はワカンを忘れてしまったので、みんなの踏み固めた後を歩かせてもらいました。それでもズボズボはまりました。登山口に着くのか心配でしたが、みんなのラッセルのおかげで、4時間かかりやっと登山口にたどり着くことができました。
登り口からすぐに急登です。風で新雪が吹き飛ばされて岩肌に氷だけが付いている箇所や、立ち止まっているとズボッと体が落ちてしまう箇所もあり、今度はアイゼンに履き替え、一足ずつ慎重に歩きました。878m地点でテントを設営です。斜面の雪を掘り、低くなっている箇所を埋め、風除けも作りました。やっとテントの中に入れたのは、5時半です。テントの中は快適で、楽しいテント生活が出来ました。
初めて体験する寒さで、グローブが凍ってロープが結べなかったりして、勉強になりました。ありがとうございました。
総力で
佐枝子M
連日の雪で伊勢湾越しに見える鈴鹿は南の山まで白い。お正月は全くというほど無かったのに、降るわ降るわで北にある奥の平はどのくらい積もっているか。果たして辿り着けるだろうか?三重県側の石榑トンネル辺りは殆ど雪が無かったのに、トンネルを出た滋賀県側は大雪で除雪車が稼働していた。「あれ〜!ここがこんなんでは車は何処まで入れるの?」君が畑までは集落があるので行けるだろうけど、奥の平はとても辿りつけないだろうなあ。・・・もしかしたらの淡い期待はもろくも崩れ、除雪は君が畑終わっていた。過去に二度、雪の奥の平に泊まった事があるが、林道が大雪で入れないことは無かった。どうする?メンバーに帰るの選択は無く頑張って林道を歩き、目標を最初のピークとした。ワカンを着け長い長い林道を歩き、クラストした大雪の急斜面を時々はまりながらやっと目標のピークに辿り着いた。奥の平は遥か彼方だ。でも皆の総力でテントを張り、雪のテント生活を満喫した。来年こそ青のドリーネを見に行こうね。
初めての雪山テント泊
由美K
寒さに弱い私が雪山でテント泊何て考えられないことだったが、青のドリーネと言う言葉の響きに何だか行ってみたい気持ちにかられ一大決心をして初めての雪山テント泊に挑戦する事にした。でも内張りってどうやって付けるのかな?割りばしのペグはどう使う?雪で水を作るって?分からないことだらけ・・・荷物も重いし大丈夫かな・・・
色々と不安が湧いてくる。何で行くって言っちゃったんだろう・・・
緊張して迎えた当日、雪の為、君ヶ畑集落までしか道路が通れず登山口3km手前から歩く事になった。雪が深くワカンを付けて登山口へ向かう。雪景色が素晴らしい林道歩きではあるが、ラッセルを交代しながら長い道のりを歩いていると、いつになったら登山口に着くのかと思えてくる。約、4時間程ひたすら歩き続けてやっと登山口に到着。時間は
12:46。青のドリーネは残念だけど望めない
P878mを目指す。ワカンで急登を進んでいくと立っていた場所の雪が突然、ズコーンと抜け落ち脇辺りまでハマってしまった。穴にひっかかったワカンが抜けずアタフタ。ザックの重みもあって体が持ち上がらない。ダブルSさんに引っ張ってもらい何とか脱出できた。他のメンバーもあっちこっちで足をとられている。雪も深い場所もあり、なかなか大変な登りだ。
P878mに到着。今回はここでテントを張ることになった。風が結構あるのでテントを張るのに適した場所を探すため周辺を歩いた。そしてLの指示のもとテント場を作る。スコップやピッケルで雪を彫り均す。雪の塊で風除けの壁を作る。そしてテントを張る。割りばしのペグを雪の中に埋め、練習をしたターバックを結ぶ。設営したテントに入る時はザックや靴の雪を落とすためタワシを使うことを初めて知った。確かにガチガチに付いた雪はタワシでこすると結構、綺麗になる。
風が吹く中の作業で体が冷えてしまったがテントの中でガスを使い鍋で雪を溶かして水を作っているうちに暖かくなりホッとする。お待ちかねの夕食は干物を焼きまずは乾杯!!Hさんが鶏鍋の材料を沢山、担いで来てくれたおかげで野菜たっぷりの美味しい鶏鍋をお腹いっぱいいただく事が出来て幸せ。ありがとう。
楽しい時間を過ごし就寝。上着に下着、ズボンにホカロン、雪山がどれだけ寒いか心配で色々と持参したが、思ったより暖かだった。寒がりの私もこれなら大丈夫だ。でも、興奮したのか、なかなか寝付けなかった。時折、飛行機の音や雪がサラサラとテントに当たる音が聞こえる。
5:30起床。雪山で泊まったんだと実感する。とてもいい気分。朝食後、お日の出を見ることが出来た。手を合わせ、山行の無事を祈った。
朝食は昨日の残った鶏鍋に材料を追加しお餅を入れていただいた。身体も暖まるし栄養満点。美味しいなぁ。
荷物を片づけて、皆で協力してテントをたたむ。来た時より荷物が膨らんで入れにくい。
8:00出発。登りより下りの方が神経を使う。慎重に下る。昨日のトレースが残っているので迷う事なく進むことが出来た。足がハマるのは相変わらずだったけど、登山口まで下りてくるとお日様が顔を出し暖かくなる。アイゼンをワカンに替え長い林道を戻る。雪に所々、動物の足跡が残っている。林道の木々に積もっていた雪が溶けだしてポタポタと雫が垂れる。足も湿った雪で重くなるが心は軽い。
雪山のテント泊を経験できて本当に良かった。ありがとうございます。皆さんのおかげで楽しく学ぶことが出来ました。来年は青のドリーネ見たいです!!