八ヶ岳 赤岳(2899m)
<日程> 2017年2月11日(土)
12日(日)
<山行目的>
バリエーション・アイスクライミング
<天候> くもり→晴れ
<ルート>
初日
美濃戸〜北沢〜ジョウゴ沢(ピストン)〜行者小屋(泊)
二日目
行者小屋〜文三郎〜南峰リッジ〜赤岳〜地蔵尾根〜北沢〜美濃戸
<メンバー>
L 時生S
記録 裕幸T
<記録>
一日目(くもりのち晴れ)
04:00 半田発
07:00 美濃戸P (途中一本)
09:45 赤岳鉱泉着・寒い、ハーネス等準備
10:15 ジョウゴ沢へ出発
10:40 F2、ザイル出す。リード:新海
11:10 F2から先はまったくトレースなくラッセル。
12:10 乙女の下まで行くが、風強く撤退。帰りにはすでに行きのトレースが消えている。
12:40 F2着、懸垂で下りる。折角なのでもう一度登る。リード:舘林
14:00 赤岳鉱泉着(一本)
14:45 行者小屋着
二日目(快晴)
06:00 起床、朝食
07:15 出発
08:30 南峰リッジ取付き(風強く寒い)
09:00 南峰頂上、祠に出る
09:20 展望荘にて暖まる
10:25 行者小屋着
11:00 赤岳鉱泉(通過)
12:15 美濃戸P着
南峰ルンゼ?
時生S
八ケ岳、ジョウゴ沢と赤岳・南峰リッジに行ってきました。南峰リッジは初挑戦です。先月1度中止しているので今回はどうにか、という思いはあったのですが天気はビミョーです。初日に予定していましたが冬型の気圧配置はきつく、取りあえずジョウゴ沢に入りました。積雪は多く、F1は埋まりF2をスタカットで越えるともうトレースはありません。まさかのジョウゴ沢ラッセルを2人で頑張りながら乙女の滝まで行きましたが、冷たい風が吹き付けクライミングどころではありません。早々に撤退です。今年はまともにアイスをさせてもらえませんねぇ。
2日目、天気は上々でしたが稜線の風は引き続き強い予報です。寒さに凍えながら文三郎を登っていきます。コールの響く主稜の分岐を過ぎるとほどなく南峰リッジの入り口にかかります。ずっと迷っていました。(今日はこのまま文三郎を登って帰るか・・・)「どうしよう?」と聞くと「折角来たから、登っちゃいますか」やっと踏ん切りがつきました。雪の斜面からリッジ1つ越します。リッジの岩稜(リッジは3本あります)はもちろんどれも雪が付き、登れないことは無いのですが、ビミョーな感じ。取りあえず間のルンゼを登っていきます。どこか適当な所でリッジに取付くつもりだったのですがなにせ寒くて、ロープを出してスタカット・マルチで登る気になりません。そのまま岩の間を縫うようにして主に雪の斜面を登っていくとほどなく頂上小屋が目に入ります。その後少しリッジに上がりましたがロープを出す事も無く、頂上の祠に到着です。風は稜線上ほどは無かったものの体はすっかり冷え切り、展望荘まで下って、中でぜんざいなど食べながら暖まりました。八ヶ岳は雪こそ多くなくても気温は低く、−20度くらいは普通に体験しますが、今回は特別に寒さを実感し、指先もしびれました。歳のせいでしょうか?この先少し心配です。
南稜リッジはまたもう少し条件のいい時に再挑戦したいなぁと思っています。
天気晴朗なれど・・・
裕幸T
強い寒気が日本列島を覆い、西高東低の冬型の気圧配置。日本海側は雪でも八ヶ岳はそれほど悪くないはず。但し、気温は低く、風は強いことが予想された。まあ、南峰リッジは無理でも、ジョウゴ沢でアイスは出来るだろうと、行ってみることに。
初日、ジョウゴ沢は予想外に先行1パーティのみ。それもF2まで行って撤退して帰る途中だった。そのためF2から乙女の下までラッセルを強いられた。その上、そこまで行くと強風でアイスどころではなく撤退。アイスに来たのかラッセルをしに来たのか分かりません。
二日目はこれ以上ない快晴に恵まれました。景色も最高、これで風さえなければ言うことはなし。リッジの横まで登り、さてどうするか?折角なので取り付いてみます。寒さで指もかじかみ、ザイルを出してのスタカットは辛い。リッジ内のルンゼを登り詰めていくと、あっけなく南峰頂上の祠に出てしまった。まあ、これもありだと思いました。
冬はさまざまな要因が絡んで危険がいっぱい、常に判断が求められます。それでも行ってみないと分からないことが多く、今回も良い経験になりました。