八ヶ岳 阿弥陀岳2805m (北稜)
山行日/2017年3月19日(日)
天候/薄曇り のち 晴れ
目的/冬季バリエーションに挑戦
ルート/美濃戸 P→行者小屋→阿弥陀岳北稜→阿弥陀岳→中岳沢→行者小屋→美濃戸P
メンバー/
L 三郎O
SL 良子I
記録 晋平Y
記録/
03:55 知多信用金庫P 出発
07:00 美濃戸P到着 準備
07:20 美濃戸P出発
08:10 小滝の分岐 休憩
09:05 行者小屋到着 登攀準備
09:20 行者小屋出発
09:25 A山岳会と出会う
09:40 阿弥陀北稜の尾根 取付き
10:20 樹林帯抜ける ザイル出す・尾崎‐岩田‐安江のオーダー
10:25 1P目(樹林帯から急登)
(晴れ間と少しガス)
11:10 2P目(第一岩峰基部取付き)
11:20 3P目(第二岩峰へ)
11:35 4P目(ナイフリッヂ通過)
11:50 ザイルしまう 休憩
12:05 阿弥陀岳山頂 (晴れ間あり)
12:10 下山開始
12:15 ザイル出す、3P確保で下山
12:40 ザイルしまう
12:50 中岳コルから中岳沢へ降下
13:10 行者小屋到着 装備解除 休憩
13:20 行者小屋出発
13:50 休憩
14:30 美濃戸P 到着
(記録:Y)
達成感ありました。
三郎O
1月のリベンジで阿弥陀岳 北稜に行って来ました。前回のメンバー5人から3人に減ってしまいましたが3人ならば登攀が1パーティで出来るので、この3人のまま行く事にしました。1月の時に第1岩稜帯の取り付き点までは、見ているものの、そこから先が不透明な為、不安もあった。色々な情報を調べ濃いグレイが薄いグレイにまでは改善できたが、透明にはならない、後はメンバーと協力してクリアを目指す。今回は第1岩稜帯の下にあるブッシュの急登部からザイルを出した50m一本で行ける様にだいぶ上がった所からスタートしたが最後の10mが届かなかった。しかし危険な個所は通過し終えていたので、木を支点に取り二人を上げ、セットをつるべに変えて二人を先に第1岩稜帯の取り付きまで行って貰った。そこからは再度 私がリードで登り10m登った処でピッチを切り二人を上げる。第2岩稜帯の取り付き点まで残り30m ピッケルを使って進む。雪が絞まっていてピッケルが良く効いてくれたので凄く登り易かった。
第二岩稜帯の取り付き点で左側にあった雪面ギリギリのボルトしか見当たらず、そこで支点を取ったが低すぎてやり難かった 第二岩稜帯は第一よりも簡単でした10m程登ると前が突然開けナイフリッジが現れる。名前は凄いが包丁の峰と言った方が良いかも知れない。
事前に訪ねたSちゃんは「ナイフリッジなんてありませんよ」って言っていたのを思い出して可笑しかった。ナイフリッジを渡ると終了点。支点となる物がないのでピッケルとスノーバーで支点をつくった もう、直ぐそこに山頂が見える。
Y君はサクサク登っていくがとても付いていけない。流石に23こ下には敵わない。 ほぼ息子?
山頂からの下りも一部、危なそうだったのでザイルを通して中岳沢に降りた
雪も絞まっていたので、中岳沢をいっきに下降し無事、行者小屋に到着。
積雪期のこのルートを初登の三人で無事に達成できた事がホントに嬉しかった。
これからもメンバーで力を合せて登って行く登山を続けたい。
行けたね
良子I
1月に途中撤退して、今年はもうチャンスが無いなあと諦めていましたが、ラッキーなことに行くことができました。前回の反省を踏まえ(?)、行者小屋まで私のペースで歩かせていただきました。行者小屋に着くと、帰る人と行く人でたくさんの人が入り乱れていました。テントもいっぱいです。そんな中、準備をして出発です。天気は上々。気分も上々。踏み跡はバッチリで、一般登山道のようです。いよいよ第一岩峰。尾崎さんが登り、次は私、最後は安江さんがしめてくれました。第一岩峰、第二岩峰とも、とても条件が良かったのでしょう。苦労せずに登ることができました。阿弥陀岳の山頂から見る八ヶ岳の山々がいつもにも増して、カッコよく見えました。そして阿弥陀岳からの下りは、梯子や岩がすべて雪で隠れていて、なんて下りやすいのか。年末や5月になるとアイゼンを引っかけないようにと非常に気を遣うのに。中岳沢も今日は安定しており、シリセードであっという間に下りてしまいました。予想していた時間よりうんと早く帰ってくることができました。これというのも、条件が良かったのもありますが、尾崎さんと安江さんが非常に手早く、かつ的確にロープをセットしてくれたおかげだと思います。いろいろと勉強になりました。ありがとうございました。
まずはここから!
晋平Y
今年1月9日に阿弥陀岳北稜を挑みましたが、天候不良・時間切れなどの不運に阻まれ敗退となりました。あぁ今シーズンは無理かなと思っていた矢先にメンバー召集のお声が!行くしかねぇ!
今回の集まった3人はみんな阿弥陀岳北稜の完登は初めてで、前回はSさんの水先案内人で取り付きまで行かせて頂きました。ありがとうございます。第一岩峰の取り付きから上部はみんな初見。滅多にない機会。未体験ゾーン。ワクワクする。
高速道路を順調に進み、美濃戸口へ。半田FのSさん達のパーティも南八ヶ岳へ入山している事で同時に美濃戸Pへ到着した。お互いの無事を祈り、我々は南沢からまずは行者小屋を目指す。
行者小屋は大賑わいのテント村。(A山岳会のテントもあった。)ハーネスを着け、装備を整えて、阿弥陀岳北稜取り付き点を目指す。前回の予習もあり、割りかし容易に尾根に取り付けた。
急登手間の樹林帯付近からザイルを伸ばし確保しながら第一岩峰基部を目指す。ザイルによる確保の安心感から前回よりスムーズに取り付き点まで到達できた。
第一岩峰基部の確保支点には前回敗退した時の捨て縄がまだあった。情けない。
ホールドはたくさんある、どれを使おうか迷うほどだった。サクサクとピッチを刻み、第二岩峰の頭へ。噂のナイフリッジ。もっと長大なのをイメージしていたのに、あっさり系の稜線。今回は天候
に恵まれたのもあり初心者の自分にとってはありがたい。
Lの的確な確保、SLの正確な指示、とても贅沢な登攀になりました。ありがとうございます。
念願の阿弥陀岳山頂に立てたこと、久々の爽快感でした。(Kさん!なんで来ないのよ!)
早々に下山を開始。夏道は全く雪に隠れ雪面。練習がてら、ザイルを張る。簡単なシステムだが、いざ実践となると気持ちが引き締まる。こう言う時に練習が出来てとても勉強になる。
中岳沢、本日は雪崩の危険性は無い様で、シリセードでサクッと雪まみれで下山し行者小屋にはまだ多数の登山者いました。
前回の下山時のドンヨリとした感じなんて嘘の様にワイワイと美濃戸Pへ下山、駐車場にSさんパーティが居るといいねと冗談混じりで。すると朝出会った半田別パーティと再会。なんと奇遇!お互いの無事と健闘と称え、帰路に着きました。
お互いに信頼し合う登山が面白いと再度思える素晴らしい山行になりました。またお付き合い、よろしくお願いします。