飛騨 猿ヶ馬場山(1876m)
<山行日程>2017年4月3日(月)
<山行目的>残雪の山を楽しむ
<ルート>白川郷〜造林小屋分岐〜宮谷林道出合〜1528mポイント〜帰雲山〜猿ヶ馬場山 ピストン
<メンバー>
L:良子I
SL:佐枝子M
医療:哲哉S
記録:慶子M
会計:優子S
<記録>
天気 晴れのち曇り〜雪〜雨
4:30 名古屋・御器所駅発
6:36 白川郷P着
6:55 白川郷P発
7:44 756m地点(衣服調整5分)
8:40 1100m地点(休憩10分)
9:50 1511m地点(休憩10分)
10:52 シラビノノ平(休憩10分)
11:55 猿ヶ馬場山頂上エリア着・山頂探しに少し手間取る。着くまで快晴無風だったのに着いたとたんに曇りだし、冷たく強い風が吹き出した。少し下って木のあるところで風をよけながら休憩。
12:15 休憩地着(休憩15分)
13:40 1350m地点(休憩10分)舞っていた小雪は雨に変わりだす。
15:02 登山口通過
15:15 白川郷P着
15:55 白川郷P発
18:00 名古屋・御器所駅着
(記録 慶子M)
全戦全勝!
佐枝子M
猿が馬場と私は相性がいいみたいだ。なんせ今回で3日目なのに、またもや天気は上々。雪も程よく締まっていて、前日のトレースばっちりで頂上まで行ける予感が・・・。帰雲山はショートカットし、登って、登って、やっと頂上へ!雪原の台地状の山頂からは、ぐるり360度の雪の山々が見渡せる。何度見ても感激だ!ゆっくりお茶でもしたいと思ったのに、天気はみるみるうちに変わり、北西の冷たい風が吹き付け、雲が青空を消してゆく。山頂を追われるように後にすれば、雪が降りだし、標高を下げるころには雷に、雹までとなんと賑やかなこと!喧噪の白川郷に着くころには雨交じりになり雪の頂上が嘘のような一日だった。
バックカントリーの山・3
哲哉S
標高500m、まだ人気のない町営駐車場から、合掌村集落を歩き、ドブロク祭りで有名な白川八幡宮付近の林道取り付きに向かう、空は青空晴れているが空気は冷たく肌寒い。
暫らく林道を歩き灌木の谷筋ルートに入る、トレースが確りついている、雪は多いが締まっていてズボズボはまり込む事は無い、シールを付けても登り切れなかったんだろう、スキーヤーの階段歩行の跡、雪そりで滑った跡も長々と続いている。上部の林道との出会いまで直線距離1200mで高度差500mを登り切った、大汗をかいて765m付近で衣服調整、シャツ1枚になったが結構タフな登りだった。
林道を少し歩き1336mピークを目指して尾根に取りつく、この付近下を東海北陸自動車道の飛騨トンネルが走っている、まずは1336m、それを過ぎれば1472.2mピークと目標を定めてゆっくり進む、1528mピーク過ぎの電波塔、下の小屋はほぼ雪に埋まっている。ここまで来ると長い急登は登り切った、ここからは木もまばらな尾根のアップダウンを繰り返して少しずつ高度を稼いでいく。
1710mシラビソの平付近、風は無い、電波中継所から帰雲山下をトラバース200m程、高度を稼いだ、歩きながら振り返ると四方はまだ冬姿の飛騨の雪山に取り囲まれている。猿ケ馬場山の頂上を同定しながら1本、ここでチョット弱気になったが皆さんに励まされ気を引き締めて歩き出す。
シラビソの平から1827.3mピーク横をトラバースゆるやかに180m程登って頂上に来た、雪原の中にポツンポツンとシラビソの木、根元付近は輻射熱だろう、ミステリーサークルのように丸く大きく窪んでいる、所どころ育ちきれないか細いブナの木も、広くてゆるやかな雪原の頂上部は何処がピークかわからない、踏み跡が一本のシラビソを目指していた。広いピークが傾斜を始めるところ、地形図から見てもピークはここと判断した。遠く東の方向、右手に御嶽、その左に乗鞍が霞んで見える。雲行きが怪しくなり風が強まって来た、寒さを感じる。頂上から少し下がり風をよけてシラビソの根元でコーヒータイム、あわただしく下山を開始した。 シラビソの葉っぱには凶器になりそうな巨大な氷柱がまるで飾りのようにぶら下がっていた。
予報通り、急激に天候が悪化、1300m付近からは雪・霰になり、1100m付近からは大粒の雹になり上空では雷が走りだした。
雪そりの跡が見事にトレースされた急激な谷筋の下りを踏ん張りながら降りる、下りも結構タフだった。途中すれ違った不愛想な白鬚の親父さんが白い歯を見せ満面の笑顔を見せながら雪そりでくだっていったのが印象的だった。帰りついた合掌村集落は土砂降りの雷雨になった。
どこまで登り詰められるか不安のある出発だったが、天候とコンディションにも恵まれ、皆さんに励まされて頂上までたどり着けた。メンバーの一人一人に心から感謝したい。
たっぷりの雪
良子I
5度目の猿ヶ馬場山。毎回、シチュエーションが違って、全部面白い。今回は、一番積雪量が多く、すべてが雪で覆われ、どこを歩いても良い状況。そして雪はよく締まっていて、締まり過ぎているので急斜面では滑ってしまうことに気を遣うくらい。気温は高く、お天気も最高。周りを見渡せば、360度、白い山々に囲まれている。そんな理想的な条件が揃って、予想以上に早く山頂に到着。が!到着した途端に、風が吹き始め、雲も流れ、寒くて寒くて、留まっていられない。ちょっと下った風の当たらない所でやっと一息。そして下り始めると横殴りの雪が降り始め、最後は雨に。いやはや、さすが猿ヶ馬場山、簡単には終わらせてくれません。こうして今日も印象に残る山行となりました。
三度目の正直!
優子S
残雪期にしか行くことができないこの山には、過去2回チャレンジしていますが頂上を踏むことができていませんでした。そして今回やっと三度目の正直で天気、雪の状態に恵まれ眺望を楽しむことができました。地図読みも3回目ともなれば見慣れており、途中までは復習する感覚でした。しかしその先は未知の世界で、地図だけでは全く想像できていなかった広がりゆく雪原に心を打たれました。山頂までは暑いぐらいの天気でしたが、急な風雨で寒くなりゆっくりすることもできず下山開始でした。 何度でもチャレンジした山はとても心に残るので、この先もいつかまた行ってみたくなると思います。
到着できて感激
慶子M
家族の事情で今週の合宿トレーニングに参加できずどうしたものかと思っていたところ、「トレーニングにも丁度よいですよ」とお誘いいただき、よろこんで参加させていただきました。
午前中は晴れ、午後から崩れるという予報通り12時きっかりから曇り始め、すぐ風、小雪、そして雷、雨、雹へ。
歩いても歩いても着かない遠い山。遅い私はみなさんの足を引っ張ってしまいますが、登っていくにつれて立ち現れる360度の絶景に言葉がでないほど感激。何とかお天気が崩れるまでに、そしてタイムリミットまでに頂上に着きたい。途中のピークは蒔きながら、頑張って歩き、タイムリミットの5分前に到着できました。頂上まで行きたいとこんなに強く思ったのは、もしかしたら初めてかもしれない。ぽわーんと広がった木のまばらな山頂エリア。ぐるりと取り囲む白い山々。
帰りは歩いているのか滑り降りているのかわからないような状態で下山。もっとしっかり歩けるように訓練しなければ。
余談ですが白川郷に行くのも初めてで、噂通りの日本昔話の雰囲気にほっこりした気持ちになりました。お天気がよければ五平餅なども食べられたのでしょうが、とにかくずぶ濡れの装備、衣服を片付け早々に車に乗り込みました。
今シーズンの雪山もそろそろおしまい。行くところ行くところお天気に恵まれ、よい思い出でいっぱいです。