八ヶ岳     赤岳東稜

 

 

<日程> 201816日(土)〜7日(日)

<山行目的> 雪稜登攀

<ルート>

初日:〜清里ハイランドパーク〜牛首山〜真教寺尾根(幕営)

二日目:真教寺尾根途中〜赤岳東稜〜真教寺尾根岳〜清里

L                      時生S

記録                  裕幸T

<記録> 16()

04:00     半田発

07:10      清里ハイランドパークP

              8:30始発のリフト待ち

08:30     リフト乗車

08:40     リフトを下りて出発

真教寺尾根登山道にはトレースあり。

09:18     衣服調節

              天気良く、風もないため暖かい

10:13     牛首山 上空風、ガスが出始める。

11:00     2316mピーク

              テン場を探しながら行く。

12:00     2500m当たりに荷物を置いて少し

              上に偵察に行く。

12:40     テント設営

              夕方からチラチラ雪が降る。

17()

05:00     起床

06:30     出発

07:00     大門沢をトラバース開始

              思った以上にラッセルが大変

08:00     第一岩峰横に着く

              迷った末、第一岩峰へ乗り上げる

              ことにする。ロープ出して2P

09:20     休憩

              ラッセルに苦しみながら登る

10:20     綺麗な雪稜に出る。休憩

              第二岩峰は左を巻く。ロープを出

して2P。その後最後のラッセル。12:20   ラッセル終了。休憩

リフト時間を考え(最終16:30)、

竜頭峰、赤岳はパスし真教寺尾根

分岐へ向けトラバース。

12:45     分岐

13:25     テン場着、テント撤収

14:45     扇山。休憩

15:40     リフト乗り場着   帰半

 

まっさらな東稜

裕幸T

 本当に気持ちの良い山行でした。天気は快晴、この冬まだ誰も歩いていないのではと思われるまっさらな東稜、後ろを振り返ると富士山。ラッセルは大変でしたがそれも達成感に繋がります。

 真教寺尾根はトレースがあったのですが、東稜へのトレースはなく、どこからトラバースするか?少しでも高度を上げてからトラバースしたほうが楽じゃないか、と判断したのが正解だったか間違いだったかは分かりませんが、結果として第一岩峰を巻かずにロープを出して乗り上げることにした。どこからでも登れそうに見えたが、意外にいやらしい。それでもラッセルに苦しむよりルート選択などの面白さがある。そこから第二岩峰まではひたすらラッセル。このルートの目玉である綺麗な雪稜も雪が深くラッセル。第二岩峰を左に巻いて、ロープを出して2P。その後はまたラッセル、斜度がきつく雪は下に落ちていくだけで踏み固まらない。身体が沈んでいくよう。さんざん苦労してようやくラッセルから解放された。体力的にも時間の関係もあり、竜頭峰・赤岳はパスし真教寺尾根への分岐を目指しトラバース、その後一気に下山した。

東稜の仕上げ

時生S

 2018、今年の初山行です。この数年、赤岳の天狗尾根に始まり旭の東稜、権現の東稜と地獄谷エリアのすぐ近くに東稜があります。「赤岳東稜」 真教寺と県界尾根の間にひっそりとあります。

 赤岳は東面も西面も上部は岩稜帯となります。東稜も2500を超えると第1岩峰〜第3岩峰まで岩場が続き、赤岳南の龍頭峰へ突き上げていきます。大門川の尾根末端から取り付くのは相当なラッセッルを要求されるので、真教時の途中から乗り移る方が現実的です。どちらにしてもめったに人が入る所ではないのでラッセルは覚悟の上、というよりトレースの無いまっさらな東稜を期待していました。初日は真教寺尾根です。今回は予想外に積雪も少なくトレースまであってサクサクと登っていきます。森林限界いっぱいまで登り、下見した後昼過ぎにはテント設営。

 翌朝、天気は快晴無風。絶好のアタック日和となりました。いろんなトポによると2400付近の樹林帯から東稜に移るのが多いようですが、あえて2500上の森林限界超えてからトラバースすることにしました(積雪の状態から雪崩の心配はないと判断)。いきなり膝丈のラッセルになり、ルンゼを越え東稜の第1岩峰下に着くのに1時間。とりあえず一番登り易そうなところを探し、草付きから岩の間を2ピッチ登り、上の雪稜から第2岩峰は左のルンゼへ逃げますが、どこを登ってもラッセルはキツくヘトヘトです。雪はサラサラ、斜面は急で、顔の前の雪はいくら落としても踏んでも体はいくらも上がりません。美しいナイフリッジが続きますが、何とそこもラッセル。はい松などの上に雪が乗り、両側スッパリ。楽しむ余裕もありません。最後の第3岩峰も左のルンゼから草付きなどロープを出して這い上がり、残る力を振り絞るようにして頂上下まで登り切りました。達成感は最高です。真教時尾根を下る途中もすぐ隣の尾根に自分たちの付けたトレースを眺めながら「よくやったな〜」と満足感に浸りつつ自我自賛。ヨレヨレになった身体で長い下山も気持ちだけは最高でした。