2025.2.26  鈴鹿・御在所岳(1210m)   雪たっぷり

【山行目的】雪山を歩く

【メンバー】洞井孝雄、Y.H

【ルート】 一ノ谷駐車場~(裏道)~国見峠~朝陽台~(中道)~一ノ谷駐車場

【記 録】 2025年2月26日(木) 晴れ時々曇り
 05:30 知多発
 06:30 一ノ谷Ⓟ着 
 06:41 発
 06:54 裏道登山口
 06:58 裏道登山口 計画書提出
 07:10 堰堤を越えたところでアイゼンつける
 07:37 藤内小屋 休憩
 07:46 発
 08:13 藤内沢出合通過
 09:21 国見峠 風強くなる
 09:57 朝陽台
 10:05 発
 10:10 中道登山口 下降開始
 10:42 七合目通過
 11:10 キレット(五合目)
 11:40 中道登山口着

 


 連休の後のウイークデイ。御在所岳の裏道を登って中道を下った。オーソドックスなコースだが、条件によってはなかなか侮れない。寒波の後だったので、雪は裏道の入り口からたっぷり。しっかりつけられた踏み跡は締って落ち着いている。天候は晴れ。気温は2℃。日向小屋を対岸に見て堰堤を過ぎたところでアイゼンをつけた。七の渡し、四の渡しを過ぎて、明るい朝の日差しに照らされると、暖かいのを通り越して、暑いくらいだ。人影のない藤内小屋の前で休憩。後ろからは登山者が登ってくる気配はない。

 衣服調整をして出発。無雪期は、藤内小屋の裏手からは岩ごろごろの川原の登りだが、今は、雪で覆われて、雪原に踏み跡が一本伸びているようにしか見えない。兎の耳の基部は雪に埋もれ、最後の水場も雪に覆われている。藤内沢の出合を対岸に見、左岸沿いの雪から少しだけ顔を出した灌木の間を登っていく。対岸の前尾根の上空では、通り過ぎる風のごうごうという音が大きくなった。それまではほとんど感じられなかった風が、少しずつ体に当たり始め、踏み跡は、吹き寄せられた雪が溜まって、ふくらはぎ辺りまで潜るようになった。斜面を登り切ると国見峠である。ここからは南に方向を変えて、山頂方面に向かう。

 見通しのよい吹きさらしの国見峠からしばらくは、踏み跡が、風で運ばれたさらさらの雪に埋まってほとんど見えなくなった。灌木の間をくぐるようにして進んで行く。

 北冷水の流れは凍って、雪の間からところどころ乳白色の氷が覗いている。その先は少し積雪が少なくなって、やがて山頂の遊歩道に出た。朝陽台広場には、団体の観光客がいっぱいで、賑やかである。

 小休止の後、すぐに朝陽台を出発、中道を下りはじめる。中道の降り口の階段の手すりも、上部が雪から出ているだけだ。階段も、その下の急な岩溝状の部分も、鎖の設置された崩壊した急な尾根部分も、深い雪が乗って、アイゼンがよく利いた。さらに8合目の岩峰も適度な堅雪が残って足場ができている。

 中道の下りは、少々神経を使うところだが、この日は、後ろのメンバーの足の置き場に気を揉むこともなかった。登山道の雪は凹凸をならし、段差を小さくしてくれ、いつにもまして快適な下降だった。朝陽台から1時間半ほどで中道の登山口に降りてきた。アイゼンを外し、あとは駐車場まで除雪されたスカイラインを下るばかりである。       (洞井孝雄)                                                                                  

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