2025.3.25 鈴鹿・霊仙山(1084m)    春の足音

【ルート】落合P~今畑~笹峠~近江展望台~(西南尾根)~最高点~霊仙山頂上~経塚山~汗拭峠~落合P

【メンバー】 洞井孝雄、YH

【目的】春の鈴鹿を歩く

【記録】2025年3月25日 晴れ

07:03 落合P着

07:15 発

07:24 今畑登山口

08:17 笹峠 休憩

08:23 発

09:13 近江展望台 霞んでいるが琵琶湖方面が遠望できる

09:23 発 カレンフェルトの連続する歩きにくい尾根道 残雪の上も歩くが、時々踏み抜いて、

   神経を使う。フクジュソウの花が開いているのを見つける

10:18 霊仙山最高点(1098m) 休憩

10:26 発

10:36 霊仙山山頂(1084m) 少々風強い

10:55 経塚山ピーク通過

11:10 お虎ヶ池

11:35 七合目(サル岩)通過

11:48 五合目(見晴台)通過

12:03 大洞谷源頭通過

12:15 汗拭峠通過

12:50 落合P着

 2月25日早朝、知多半島を出発。名神高速彦根ICを降りて、河内方面へ車を走らせる。
 落合の集落の奥の駐車場に車をとめ、舗装道路を数分戻って、今畑の登山口から登り始める。無風。気温はそれほど低くも高くもなく、ひんやりと心地よい。快適である。

 最初は山の腹をジグザグに切るようにしてつけられた急な土の道。傾斜が緩やかになると、廃村になった今畑の集落の間を抜け、古びた「登山道」の標識に導かれて樹林の中を登っていく。

 踏み跡にところどころ残雪が現れ始めると、間もなく笹峠につく。広々とした灌木の間を抜けると、石灰岩の地形特有のカレンフェルトがびっしりと並び、一気に稜線部へとせり上がる斜面の登りとなる。浸食で尖った白い岩の間を縫うようにして登っていく。

 登り切った地点が近江展望台だ。よく晴れていれば360度の眺望が楽しめるはずだが、この日は霞んでいて、琵琶湖がかすかに遠望できる程度だった。

 尾根筋に白いベルトのように残雪が続いている。稜線の尖った岩の行列の上に乗った雪は、岩との境目が薄くなっていて、ところどころ踏み抜いて、身体を持ち上げるのに一苦労だ。残雪の両脇にむき出しになった山腹を歩く。雪を踏み抜いて、はまった足を引き上げたときに、足元の岩陰に、まだつぼみのフクジュソウが目に入った。周辺を注意しながら進んで行くと、あ、ここに!、あそこにも!、と、金色の花が開いていて嬉しくなる。近年、西南尾根上のフクジュソウはほとんどなくなってしまった、と聞いていたので、これだけの花を見ることができたのは幸せだった。

 緩やかなアップダウンが霊仙山最高点(1098m)へ続く。ところどころ斑模様に残った雪、芽を吹き始めた下草、カレンフェルトのなだらかな踏み跡をたどって、霊仙山山頂(1084m)を踏み、経塚山(1040m)を経て、お池の鳥居を過ぎて、榑ヶ畑方面への下山路へ進んで行く。広い山頂部は、ガスで覆われたり、厳冬期には怖いところだが、晴れて隅々まで見渡せるこんな日には、絶景というにふさわしい山の表情を堪能できる。山頂付近で少し肌寒く感じた風は、微風となり、歩いていても爽やかである。

 榑ヶ畑方面への下りは、田んぼのような道が記憶にあって、ドロドロになることを覚悟していたのだが、この日はよく乾いて滑りもせず、埃も立たず、快適な下山だった。

 汗拭き峠に立ち、落合方面への道を下る。大洞川の源頭部を過ぎ、清冽な流れと、木漏れ日が美しい針葉樹の中を下って、真新しい堰堤の左岸につけられた平坦な道をのんびり歩いて、落合の集落に出てきた。朝は先客は一台の車だけだったのに、周辺にかなりの車が止められていた。平日なのに、さすが人気の霊仙山だ。

しばらくは、花を求める人たちで、大賑わいを見せるかも知れない。

                                      (洞井孝雄)

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