
【ルート】三ツ口谷~山頂~武平峠
【目 的】会の登山講座実技の下見
【参加者】洞井孝雄、小栗一則、細江保夫、T.A、T.N
【記 録】2025年4月5日(土) 晴れ
06:50 一の谷駐車場発
07:02 三ツ口谷出合
07:16 三ツ口谷堰堤上部
07:20~25 山腹のトラバース続く
07:30 滝・尾根ルート分岐 ロープ固定
08:20 ロープ回収 発
08:39 長石尾根分岐 休憩
08:54 発
09:05 三ツ口谷源頭部ガレ末端
09:12 発
09:25 武平峠登山道と合流
09:48 鎌ヶ岳山頂 休憩
09:57 発
10:11 岩峰通過
10:40 武平峠
10:48 スカイライン着 舗装道路下る
11:30 一の谷駐車場着

翌週の会の登山講座の一回目の実技を前に下見に出かけた。メンバーは5名。
この日は鈴鹿スカイラインがまだ閉鎖されていて、三ツ口谷出合まで車で入れず、一の谷の駐車場に車を止めた。駐車場から三ツ口谷出合まで10分ほど歩き、堰堤の上に降り、三ツ口谷左岸から登山道に入る。上部の小さな堰堤の上からは左岸沿いにつけられた道を進み、山腹の細いトラバースに入る。山腹の襞々に沿って4ヶ所ほど。落ち葉が詰まった外傾した踏み跡なので、本番で受講生と一緒に歩くときには、滑らないように注意が必要だろう。
やがて、大滝下の分岐になる。ここでは、滝下から上部に上がり、尾根道と合流する地点までロープを固定する。実技本番では命綱をつけ、固定した登攀用のロープに巻き締め結びを使って通過する経験をしてもらうことになっているので、メンバーにロープを張ってもらい、通過のシミュレーションをおこなった後、ロープを回収して出発。
道はすぐに三ツ口谷の流れと合流する。この日は水量が少なく、いつも右岸を巻くところも沢身をそのまま登っていける。何カ所か、倒木が道を塞いでいる。左岸に渡って高巻きする地点を過ぎるとまもなく、長石尾根との分岐である。
分岐からは沢筋をそのまま詰め、源頭部に向かう。左右から落ち込む支沢のいくつかにはまだ雪が残っているが、本流にはほとんど雪はない。突き当たりの滝を越えると、ガレの末端に残雪が広がっているのが見える。残った雪のガレ場との境は、踏むと簡単に崩れる。数日もすれば消えてしまいそうである。ガレ場の右寄りの、灌木と下草の残った比較的足場がしっかりした部分を登っていく。意外と安定していた。15分近く、息を切らせて登り切って武平峠からの登山道と合流し、山頂を目指す。20分ほどで山頂に着いた。眺望は360度。山頂には数パーティーの先客が休んでいた。三ツ口谷では他の登山者にはひとりも出会わなかったが、ルートはいくらでもある。この山の人気は高い。
下山開始。左手に鎌尾根方面の険悪な様相が迫る。山頂直下の尾根を下るところは、一部崩壊していて、手がかりがないので、要注意である。三ツ口谷との出合、小岩峰を過ぎ、武平峠に向かう道は、暖かく、風がさわやかに吹き抜ける。年々、崩壊が進む道も、こんな天気の日には、楽しい散歩道に変わる。しかし、まだ春浅く、花は一つも見つけられなかった。
ちょうど一時間、武平峠を過ぎてスカイラインに降り立った。鈴鹿スカイラインはまだ閉鎖解除がされていないので、スカイラインはホコ天である。武平峠トンネルの前から、登山道に入らず、そのままのんびりと舗装道路を下った。陽光と微風になぶられながら、まったく車も気にせずに歩ける機会はそれほどあるわけではない。のどかな春を満喫した下見となった。
道路脇にマンサク、モクレン(タムシバかも・・・)、椿などが咲いているのを見ながらトコトコと駐車場まで下ってきた。時刻はまだ11時半。 (洞井孝雄)
