半田ファミリー山の会登山講座実技①を実施しました!

【山 域】鈴鹿・鎌ヶ岳(1161m)
【ルート】三ツ口谷出合~鎌ヶ岳山頂~武平峠
【参加者】半田ファミリー山の会登山講座受講生13名、会員18名
【記 録】2025年4月12日(土) 快晴
05:35 半田発
06:50 三ツ口谷登山口着
07:05 カラビナとシュリンゲを装着
07:20 三ツ口谷登山口スタート
07:50 大滝の下の出合いで、急登にロープを固定
樹間にロープを張り、プルージック結びと、掛け替えの練習
08:20 発
09:15 長石尾根分岐で休憩 全部のパーティー合流
09:35 ガレ場末端から登り始める
10:15 武平峠からの登山道と合流
10:25 発
10:40 鎌ヶ岳山頂着
11:00 下山開始
11:55 武平峠
12:10 武平峠駐車場着
(記録:櫻井)
今年29年目を迎えた半田ファミリー山の会の登山講座「基礎から学ぼう安心登山2025」の第一回の実技が4月12日(土)に実施されました。
山域は、鈴鹿中部の鎌ヶ岳(1161m)。三ツ口谷から山頂を目指し、武平峠へ下る計画で、参加者は受講生13名、会員18名の31名。
早朝、半田市内を出発。鈴鹿スカイラインの三ツ口谷の分岐へ。分岐からは5パーティーに分かれて出発。
大堰堤の上に降りて、三ツ口谷沿いの登山道に入ります。足元には、一週間前にはなかった、ショウジョウバカマやバイカオウレンが花をつけ、一二輪だけでしたがイワウチワの花も開いていました。登山道に入ってすぐに出てくる堰堤を越え、小さな流れを跨いで左岸に沿って進みます。急な傾斜の山登り道に腹を巻く道は、ところどころ細く浅いうえに落ち葉で埋もれているので、要注意です。
山腹を過ぎると、大滝と尾根道との分岐です。ここでは、数人の会員が、滝の脇の下部から滝の上部までロープを伸ばし、更に、終了点から滝の上を巻くようにつけられているトラバース道と、上部の尾根道と合流する地点までの登り道に固定ロープを張ります。彼らがロープをセットしてくれている間に、下では受講生と会員が一緒に、樹間に張り渡したロープを使って、プルージック結びを下スリングと自分の腰に巻いたスリングをつないで、危険箇所を通過する練習を行ないました。きちんと巻き締め結びはされていて、力をかければフリクションが効いて一点で止まるか、片手で体の前にスライドしながら、いざとなれば手を放して体重がかけられるか、そんなシミュレーションと、固定したロープの屈曲部にかけられた支点を通過するための「掛け替え」の仕組みと通過の仕方について練習をおこなって、いよいよ、固定ロープを使って登り始めます。
思った以上に順調に登り切り、沢と合流して、しばらくは沢筋を歩きます。水量が少ないので、いつもなら巻き気味に右岸を歩くところも、この日は沢の中を歩いて行けました。滝の手前の廊下状になった部分は左岸を高巻きします。すぐ先に、標識が立っているのが見えました。長石尾根の分岐です。ここでは少し長めの休憩を取りました。


これからしばらくはまっすぐ沢を詰めて(といっても岩ゴロゴロの沢筋です)源頭部へ進んで行きます。突き当たりの滝の部分は、水量の少ない滝登りです。いっぱい足場があるので、安定して登っていけます。その先に雪がまだ残っているのが見えます。
下見に来た時、一週間あれば消える、と踏んでいたのですが、まだ消えずに残っていました。
その残雪の脇から、ガレ場登りが始まります。草付きと灌木の残った斜面近くにルートをとったからか、全員が、割と安定して登ることができたようです。
ガレ場を登り切って、武平峠からの登山道と合流したところで休憩を取ります。登ってくる人、下ってくる人、それぞれ人の数が急に増えました。
一息入れて、あと一踏ん張り。三ツ口谷との出合を過ぎ、山頂直下の道に入ります。風化の進んだ花崗岩で浸食された登山道を登っていくと、左手に、今は通行禁止になっている旧登山道の分岐を過ぎ、少し東側に回り込んだ尾根を登っていきます。
10時40分、鎌ヶ岳の山頂に到着。よく晴れて、周囲の眺望はさえぎるものがなく、宮妻方面の山腹を彩るヤマザクラも見事でしたが、少々霞がかっているのが残念でした。
なにしろ30人以上のメンバーです。取り急ぎ、山頂部に集まって、全員で写真を撮り、準備ができたパーティーから、順次下降を開始することにしました。
登ってくる登山者に道を譲りながら、三ツ口他のとの出合、小岩峰を過ぎ、順調に武平峠まで下って来ました。足元には、青い小さなハルリンドウがあちこちに花をつけ、武平峠の上部の斜面には、タムシバの木が、冬枯れの木々の間を鳥が飛んでいるかのように見える白い花をいっぱいつけていました。
武平峠下の駐車場に全員が降り立ったのは12時10分。実技①が終了しました。 (洞井孝雄)


