
【山 域】鈴鹿・烏帽子岳(865m)
【ルート】細野・林間広場~東尾根登山道~山頂~時山バンガロー~細野・林間広場
【参加者】洞井孝雄、細江保夫、TK、KH
【目 的】4月度定例山行下見
【記 録】2025年4月14日(月) 晴れ
07:25 細野 林間広場駐車場着
07:30 発
07:55 第一見晴らしポイント
07:59 三合目通過
08:18 五合目(第二晴見らしポイント)休憩
08:25 発
08:35 六合目(第三見晴らしポイント)
08:47 七合目(第四見晴らしポイント)
09:00 分岐(大岩コース、展望コース)
09:20 コース合流点
09:25 烏帽子岳山頂 休憩
09:45 発
09:50 狗留孫への分岐
10:14 バンガロー村、三国岳分岐
10:57 送電鉄塔通過
11:18 バンガロー村着
12:20 駐車場着


4月27日実施予定の定例山行の下見を行なった。メンバーは4人。
開通したばかりの東海環状線でいなべICを降りると藤原岳が目の前。国道365号線から、上石津町細野の集落への道に入ると、まだ咲き残っている桜のピンクが鮮やかである。道路は桜の花びらでピンクに埋まっている。天候は晴れ。
林間広場駐車場からスタート。駐車場の裏手から樹下をくぐり、一旦舗装道路に出て田んぼの周りに張り巡らされた動物よけの柵の鍵を開けて、東尾根の登山道に入る。
柵の中に入ると、いきなり急登が始まる。鬱蒼とした森の中の道だ。30分ほどで、少し傾斜は緩くなり、切り開きになった箇所に出る。「第一見晴らしポイント」の標識がある。これ以後、小さなアップダウンが続く。登りの傾斜は急な部分が多い。ところどころ、位置(合目)を示す標識が樹木に取り付けられている。見晴台からは烏帽子を取り囲む周辺の山々のスカイラインと手前の池や集落が見渡せる。ヤマザクラの白い花びらが登山道に散って美しい。登り始めてから1時間ほどで五合目に着く。第2見晴らしポイントでもある。
20分ほどで、ベンチが置かれた七合目につく。第4見晴らしポイントにもなっていて、スペースも広く、眺めもよいので、休憩場所には良さそうである。
この地点から再び急な傾斜の登りになり、足元にカタクリのつぼみが一つ二つ。まだ少し早いが、これから出てきそうだ。左右の足元を探しながら登っていく。
やがて、「展望コース」「大岩コース」の分岐に出る。二人ずつに分かれて、それぞれのコースを登って見ることにした。
20分後、二つのコースの終了点の尾根の上で合流し、それぞれのコースの状況を報告し合った。「大岩コース」は急な登り。足元の花はまだ数えるほど。眺望はほとんどない。「展望コース」は緩やかに登っていて、眺望も良い。花も多く見ることができた。
報告し合った結果、本番では「展望コース」をとることにしよう、という結論になった。
合流点から数十メートル、尾根筋をたどって登っていくと烏帽子岳山頂についた。三角点と標識、その近くに、カタクリが一輪。周囲の眺望もよく見渡せる。微風も心地よい。ザックをおろしてコーヒータイム。
狗留孫から上がってきたという男女の3名パーティと挨拶を交わし、写真を撮り合って下山開始。狗留孫への分岐を通り越して、時山バンガロー(すでに閉鎖。建物もないが、標識だけは残っている)方面への下降路に入る。最初は急傾斜の土の下りで、周囲の灌木を摑みながら下る。雨の後で滑りやすいかも知れない、と思ったのだが、足場はしっかりとしている。途中から、左右の木々の根元に固まって咲くイワウチワが現われた。群落が続く。まだこれから花をつけるところと、すでに満開になっているところ、半分ほど咲いているところ、さまざまだが、天気さえ良ければ5日後の本番ではさぞかし見物になることだろう。頭上のシャクナゲは、重そうなつぼみをいっぱいつけている。今年は花の当たり年かも知れない。
イワウチワの花に目をとめながら、下降を続ける。送電鉄塔の巡視路と重なった部分も出てくるが、全体としてよく踏まれて、広々とした平坦な道がしばらく続く。
やがて、樹林を透かして下方に鉄塔が見えてくると、足元の傾斜が急になり、巡視路の黒い樹脂製の階段が現われると、二基の送電鉄塔の下をくぐる。一つ目の鉄塔の下部はまだ階段の形をとどめているが、その下のもう一基の古い鉄塔の下は砂礫の中に埋まって、ザレの急斜面を下るのと大差ない。少々緊張する。
鉄塔を過ぎて、樹林の中に入っても、しばらくは落ち葉の下に階段と石が隠れていて、足を置くときには要注意である。やがて、道の傾斜が緩み、植林帯の中に長いトラバースの道がジグザグに切られている。緊張がほぐれても漫然と歩かないようにしたい。単調な植林の中の薄暗い道に飽きてきた頃、バンガロー村の跡地に下りたつ。
時刻は11時20分。釣り堀の前の赤い橋を渡って、牧田川の左岸に沿った舗装道路を下っていく。桜の花に目を細め、清冽な牧田川の流れを見下ろし、簡易水道の取水施設の前で休憩を取り、細野の林間広場の駐車場までのんびり歩いた。12時20分、駐車場着。
(洞井孝雄)
