2025.4.30 鈴鹿・烏帽子岳(865m)

シャクナゲてんこもり

【ルート】 細野林間広場~烏帽子岳~時山バンガロー~細野林間広場

【目 的】 シャクナゲを見る
【メンバー】洞井孝雄、SI、EM、YH
【記 録】 2025年4月30日(水) 快晴
07:00 細野林間広場P着
07:07 発 風が冷たい
07:12 害獣除け柵内に入る
07:31 第一見晴ポイント通過
07:35 三合目通過
07:55 五合目(第二見晴ポイント)通過
08:21 七合目(第四見晴ポイント)休憩
08:33 発
08:37 八合目(大岩コース・展望コース分岐)通過
08:57 二コース合流点
09:02 烏帽子岳山頂 休憩
09:23 発
10:50 送電線鉄塔通過
11:04 登山口着 舗装道路歩く
12:05 細野林間広場P着

 10日前に登った時には、東面はカタクリ、時山方面の足元にはイワウチワが咲き誇っていたが、頭上のシャクナゲのつぼみは膨らんではいたものの、まだ少し固かったので、咲きそろった花を見ようと今回の計画になった。メンバーは四人。この日は朝から雲一つない快晴だったが、少々気温が低く、風が冷たかった。

 細野の林間広場駐車場周辺の田植えを待つばかりの田んぼからは、はや蛙の鳴き声が聞こえてくるのに、この肌寒さはどうだろう。

 ゲートを開けて登山道に入る。尾根筋は風の通り道になっていて寒いが、木漏れ日や、ところどころに造られた見晴らしポイントに差し込む朝の光は柔らかく暖かい。

 急な樹下の登りから尾根の上に乗ると、傾斜が緩んでなだらかな登りになり、40分ほどで五合目を通り過ぎる。15分ほどで、ベンチのある七合目(第四展望ポイント)に着き、休憩を取った。ここからは傾斜が急になり、すぐに大岩コースと展望コースの分岐に出る.八合目だ。展望コースをとる。登りだしてしばらくすると、ピンクの花をいっぱいつけたシャクナゲの木が目に飛び込んできた。ぼってりとてんこもりになったボール状の花は鮮やかである。メンバーが歓声を挙げる。

「これは序の口。これからこれから」

 ここにあるのは数本。たくさんのシャクナゲは山頂の向こうである。花の下を回って、急斜面を登りって大岩コースと合流する。その前の緩やかな尾根の灌木の間を数十メートル登ると烏帽子岳頂上である。空は抜けるように青い。
 風を除けて休憩したあと、下山開始。狗留孫への分岐を過ぎ、三国岳方面への道を下っていく。前回、足元の左右にびっしり花をつけていたイワウチワはほとんど姿を消し、ところどころにイワカガミが咲いている。頭上には、予想通り、シャクナゲがいっぱい花をつけている。
 登ってきた登山者と言葉を交わすと、それほどいっぱいではなかったという口ぶりだったのだが、まだ開かずに残っているつぼみもあったものの、質量ともに十分に美しかった。シャクナゲの花は葉の上に咲いているので、下から見上げるのと、上から見下ろすのとでは花の見え方が大きく異なる。下山しながら上から見正解で正解だろう。

 下るにしたがって、シャクナゲは姿を消し、登山道から谷をはさんで見える山腹のあちこちをけぶるように彩るだけになった。

 送電線の鉄塔の下の急な下降、薄暗い植林帯の長いジグザグを下り終えると、旧バンガロー村の道路に出、赤い橋を渡って牧田川に沿って舗装道路を下っていく。それまでの冷たい空気の温度が上がったように感じられるが、爽やかな風が吹いているので、快適である。

 のんびりと新緑の中を歩き、住鹿、細野の集落を抜け、林間広場の駐車場まで戻ってきた。      (洞井孝雄)

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