【ルート】御幸橋P~ヒミズ谷道~綿向山(1110m)~竜王山(825.8m)~御幸橋
【記録】2023年12月23日 晴れ/6:50御幸橋P発~7:10ヒミズ谷出合小屋~7:47あざみ小屋~8:10五合目小屋~8:31七合目行者コバ~9:10綿向山(1110m)山頂~10:45送電線鉄塔~11:06竜王山山頂(825.8m)~11:36登山口着
何度目かの合宿のトレーニング山行。今回は「雪上」歩行トレーニングの予定でしたが、雪はほとんどなく、結果的に歩行トレーニングとなりました。参加者は小栗一則、I.Y、Y.Y、E.E、T.K、K.T、E.M、A.S、洞井孝雄の9名。
新名神土山ICで降り、音羽の交差点から御幸橋の駐車場まで入っても雪はなく、駐車場にはすでに結構な数の車が止まっていました。さすが人気の山です。6時50分、A、B、二パーティーに分れて出発。天候は曇り。
ヒミズ谷出合小屋で計画書を提出し、流れを渡り、急な樹林帯のジグザグから三合目の林道に出、林道を回り込んであざみ小屋で一休み。植林の中の道を登って五合目小屋に出ると、小屋の向こうに陽の当たった八日市方面が広がっています。そのまま先へ進みます。山腹の道は雪が積もると、道は両足が乗るくらいの幅の踏み跡に変わってしまうのですが、この日は土むき出しの広い道です。
七合目の行者コバから左の尾根に付けられた冬道を登っていきます。ゴツゴツの急な傾斜の途中から少しずつ残った雪が現れ始めました。尾根のアップダウンを登り切って、竜王山と山頂への分岐に出ました。分岐から山頂までの平坦な道にも雪はなく、草原がむき出しになっています。ただ、気温が低いので、両脇の灌木には細かな樹氷がびっしりとついて真っ白な花盛りです。9時10分、綿向山山頂着。間近に鎌ヶ岳、御在所岳、雨乞岳などがくっきりと迫って見えます。少し風が当たって寒いので、大きなケルンの陰で風をよけて一息入れ、竜王山へ向かいます。
樹氷の下を分岐に戻って、竜王山への尾根筋を進みます。滋賀県側の斜面の灌木には樹氷が真っ白に付き、三重県側は草が枯れて褐色の斜面が尾根を境に、くっきりと美しいコントラストを見せ、正面の山々の連なりもくっきり見えています。稜線伝いのアップダウンの道が続きます。尾根の向きによって、ところどころうっすらと雪が残っていますが、周囲の青々とした樹林は、まるで秋の山を歩いているような感じです。ところどころにレスキューポイント、ピークの標高などの標識が設置されて、現在地がよくわかる山です。綿向山から2時間弱、オンバノフトコロを過ぎ、すぐに送電線の鉄塔の下に出ました。周囲の眺望が良くきくビューポイントです。竜王山山頂も近づいてきました。
11時6分、竜王山山頂に到着。風もなく、雲が切れて青空が広がり、陽光は暑いくらいです。振り向くと、樹氷で覆われて、真っ白な綿向山の山頂部分が全容を見せています。標高差にして300m違うだけなのに、綿向山はまだ凍てついていました。
下山開始。山頂からは、急な長い段々から、落ち葉の積もった急斜面のジグザグを下ります。雪が積もれば、すぐ道がわからなくなりそうなところです。20分ほどで登山口に降り立ちました。年の暮れとは思えないトレーニング山行でした。 (洞井孝雄)